セロッキとはXEROX、つまりコピーのことです。もともとXEROXは会社名ですが、こちらではコピーを表す普通名詞と化しています。コピーやの看板にも「XEROX」と書いていますが、店内に置いてあるコピー機がXEROXであるかどうかは関係ありません。
こちらでは日本のようにコピー機が多くないので、普通は町のコピー屋に行きます。コピー屋といっても日本のコンビニのようなセルフ・コピーはなくて、すべて店の人に頼んでとってもらうコピーです。 そんな事情もあってかこっちのコピー屋はサービスも豊富。普通のコピーはだいたい5センターボ(3.5円)〜10センターボ(7円)でこれは日本と同じサービスですが、便利なのが「エンカデルナソン( Encadernacao 製本コピー)」と呼ばれるサービス。本を一冊持ち込むと、両面コピーで各ページのコピーをとり、裁断して形を整え最後に穴をあけてコイルのような針金で閉じて製本してくれます。これがほぼ枚数×5センターボ+αぐらいの値段でできるのです。欲しい本があったらどこかで手に入れて町のコピー屋に行けばすぐにもう一冊増えるというしくみです。もちろん著作権法には引っかかりまくりですが、便利なサービスです。その他OHP用に透明なフィルムにコピーしてくれるサービスやカラーサービスももちろんあります。そしてコピー屋がにぎわうのが大学の試験前というところも日本と同じですね。
僕が行きつけのコピー屋は何もないシンプルなお店ですが、ひとつだけ他の店と違うところがあります。それは水とアイスクリームボックス。この店にはミネラルウォーターとアイスクリームが置いてあって、水のほうは飲み放題。コピーをとってもらうちょっとした時間にアイスクリームを食べ、喉が乾いた後にお水を飲むという仕組みでしょう。ほんのちょっとしたサービスですが、これがあるおかげでコピーをとる時にはこの店に行っちゃうんですよね。