城と私 |
私にとっての城はなにか? そんなことは改めて考えて見たこともなかったし、哲学的な意味合いを持たせる気もさらさらないです。ただ城と私とのつきあいを書き連ねると以下の様になります。 |
記憶に残っている一番最初に訪れた城は松本城で、当時は小学生の低学年のくらいだったと思う。その次は姫路城と大坂城あたり。いずれも家族旅行の途中で立ち寄ったもの。この頃はまだ城といえば天守だと思っていた。 |
中学に入って「日本の城研究会」という同好会に入る。もともと映画を撮ってみたかったので映画研究会に入りたかったのだが映研がつぶれていて、城の映画を作る撮影班が存在した城研にたまたま入った。日本全国で、「日本の城研究会」なんてものが有るのはうちの学校だけだったんじゃないかな。まだ存在するのだろうか。 |
新入生歓迎見学会で石垣山城に行く。初めて「建物のない」城址を体験して衝撃を受ける。その後、模擬天守のように建築物にも必ずしも史実に基づいていないものがあることを知り、城の見どころは建築物に限らないことを悟る。 |
合宿で各地の城を巡る。当時訪れた城は中学生や高校生が簡単に行ける所という前提があったため、近世城郭が主だった。事実、安土城が歴史上初めての城だったと思っていた時期もかなりあった。 |
城研では、先輩からの城講義等もあったが、もともと映画のために入った城研だったので各城の歴史的背景等はあまり深く掘り下げなかった。それよりも、他の人がみていない城の姿をとらえることに興味があり、ビル屋上から城を見たりしていた。そうはいってもやはり城研時代に様々な知識の取っかかりは得たと思う。 |
高校の修学旅行で九州に行く。途中で熊本城を訪れ、石垣に惚れ込む。 |
大学に進学。城研の合宿にOBとして参加する一方で、一人でも城巡りをするようになる。この頃から自称城愛好家となる。 |
城巡りの友、石田と出会う。彼はもともと城好きでもなんでもなかったが、冗談半分に城巡り旅行を企画して一緒に行ったら、以降も乗ってくれるようになった。ちなみに最初は青春18切符を使い、24時間で東京-東海道-名古屋-中山道-東京と渡り歩くハードな旅行だった。 |
石田が見つけてきた鬼ノ城に行き、古代の城に手を染める。 |
城巡りを重ねるに連れて城巡りに刺激を求めるようになる。アクセスが悪いが、遺構の規模の大きい中世山城を好んで見に行くようになる。城巡りの友を得たことにより、訪れる城も一人では行けない城が多くなる。 |
今まで見てきた城をデータベース化しようと思い立つ。ついでなので他の人にも公開しようと「城の部屋」を開設する。 |
現在に至る。 |
こんなところでしょうか。自分でいうのもなんですが、よくわかりませんね。結局城を見に行くのは好きだからとしか言いようがないし、どうして好きなのかといわれても特に理由はないんです。でもここをわざわざ読んでくれた人にはきっとわかってもらえると信じています。 |