滋賀県城巡り (1995.2.27-28)

今回の城巡りは、ある深夜番組から始まった。10分程の枠で毎回異なる芸能人が自分の好きなものにランクを付けて紹介する番組だった。何げなくチャンネルを変えていると突然岡城の様子が画面に映し出され、目が釘付けになった。その番組ではモダンちょきちょきずというグループの奇人パフォーマーヌルぴょんがお気に入りの城を紹介しており、岡城に続いて小谷城と佐和山城を紹介した。両方滋賀県にあるというではないか。そして番組が終わったときから今回の城巡り企画が始まったのだ。

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一日目 二日目

2月27日
石田と東京駅で待ち合わせ、新幹線で一路米原へ行く。米原駅は新幹線が停車するにもかかわらず非常にローカルな雰囲気を漂わせる駅でびっくりした。おまけにJRの駅レンタカーをやっている店がお土産屋を兼ねていて二度びっくり。さらにその店は隣接する喫茶店まで営んでいるようで三度びっくりした。とにかくレンタカーを借りて小谷城を目指す。

細い道を登っていくと、道は未舗装となった。さらに進むとついに行く手を林が遮るところまで来ると、そこで全く予想していなかった光景を目にした。辺りに雪が残っている。城址まではまだ山道を登らなければ行けないのに...不安がよぎった。そしてその不安は的中してしまう。山道を登るとそこは一面の雪だった。そして何故か行ったきり帰ってきていない足跡が残っていた。結局城址まで行ってもこの足跡の主はわからなかった。謎だ。雪に埋もれて全く遺構がわからない城址をとりあえずうろつくと、広大な事だけはわかった。さらに進むとそこには車道があった。なんてこった、今までの苦労はなんだったんだ。雪の山道と精神的ショックで倍疲れた。

疲れた体を引きずり次なる城の佐和山城に行く。今度は雪がないものの疲れてまともに見る気が起こらない。年かなあ。薮こぎすれば遺構はあるんだろうな、と思いつつも山頂で日和ってしまう。と、その時またもや衝撃的な光景が目に飛び込んできた。なんだあの天幕は?そう、彦根城の見えるべきところに巨大な天幕が張ってあって天守がすっぽり隠れたのだった。

天守が隠れているのであまり気が乗らなかったがとりあえず彦根城へ行く。案の定天守は改修中だった。間が悪い。とはいうものの天守が公開されておらず、閉門間近なので人がほとんどいなくて快適だった。考えて見ると改修中の天守というのもめったに見れるものでもないのである意味ラッキーだった。

この日の晩は彦根のホテルに泊まる。予想以上に豪華でリッチな気分になる。それでも夕食はBigBoyで質素にハンバーグで済ませた。

 
2月28日
早起きして行動を開始しようとしたら、なんと車の窓が霜で凍りついて車を日向に移動して融けるのを待たねばならかった。どうも今回の城巡りは予想外のアクシデントに合う。霜が融けたら佐々木観音寺城目指して出発だ。城址付近は何故かヘリコプターが飛び交っていた。何かの工事をやっているらしかったが、何となく追われている気分になる。ほとんど小学生のごっこ遊びののりだ。

次は安土城だ。山城2連チャンは体力的にきついということに後から気づいた。それでもひたすら薮こぎをして薬師平まで行く。かなり自虐的だ。城の後は安土駅前の城郭史料館へ。1/20の安土城模型に感動。でも石田はあんまり感動しない。淡白なやつだ。模型よりも蔵書に感動していた。

米原に戻り車を返して新幹線で東京への帰途につき、2日間と短かったが5つの城を見た城巡りを終えた。5つのうち4つが山城だったのでとにかく疲れた。また今回は山登りを見越して米軍レプリカのジャングルブーツをはいてきたら靴擦れをおこして大変だった。城巡りには丈夫で履き慣れた靴がよいという教訓を得た。

 
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