音更−上士幌市街に残る士幌線の遺構




国道241号(木野大通)を北へ進み音更町内に入ると、いわゆる郊外型大型店舗が目立ちます。自家用車の普及がそうさせたのでしょう、週末ともなると多くの人が訪れ賑わっています。
士幌線は国道の左(西)側を平行して走っていました。目立った遺構は見つかりませんが、それでも路盤は都市化の波に飲み込まれずに残されています。

(写真は全て1999/ 5/2撮影)


裏面には「ケーブル標」の文字が

「道の駅おとふけ」の北で見つけた「国有鉄道」の文字。ケーブル埋設標だった。


北へ向かって伸びる築堤

やはり路盤は残されたままとなっている。
(音更町内 同地点)

このまましばらくの間、士幌町内へ入るまで路盤を左手に見ながら北上することになります。
農地や宅地に転用されたところも見られますが、痕跡をよくとどめている方でしょう。


駅舎と構内周辺。士幌町の文化財として保存されている旨の解説看板があります

「道の駅ピア21しほろ」の北に士幌駅が保存されている。道の駅の角を左折し、
国道の西側を併走する道路を右折して入って行くのだが、現在の士幌町市街よりかなり
手前側(帯広寄り)になるので見落としに注意したい。
まぁこの趣味を持っている人なら、独特の「廃線の匂い」でわかると思うが。(笑)
ちなみに「道の駅ピア21しほろ」も路盤跡地に建てられたものである。


緩急車はガラスを割られた跡もあり、決して誉められる状態とは言えません

構内の様子。貨車と緩急車が保存されている。(車内立入はできない)
また、駅舎も集会所として利用されているようである。
周辺には日本通運の支店と農業倉庫が立ち並び、比較的大きな駅だったことがわかる。
(士幌町内)

この先上士幌に至るまでの区間は農地転用が進み、
所々に路盤か農道かの区別がつかないような築堤が見え隠れするだけとなります。


うぐいす色(山手線の旧車両の塗色)をもうすこし薄くした色に塗られた旧型客車。このままでは近い将来解体されてしまうでしょう

上士幌駅跡は交通公園として整備され、ゲートボール(パークゴルフ?)場として利用されている。
鉄道駅だったことを示すのは保存客車2輌があることのみ。
保存車両とはいうものの、ガラス部分は全てベニヤ板で塞がれ、
ドアはチェーンで施錠されていて何かに利用されている形跡はない。
また、落書きや傷みが進んでいるところも多く見受けられ、保存状態は良くない。
何らかの処置が望まれる。
(上士幌町 上士幌交通公園)


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