上士幌−糠平に残る士幌線の遺構 |
上士幌から清水谷付近、十勝平野の北限までの区間については士幌周辺と同様の築堤が見え隠れするだけとなります。
士幌線の遺構として有名なめがね橋が見られるのはその先の山岳地帯に入ってからとなります。場所が場所だけに路盤を転用する用途もなく、撤去にも多額の費用がかかることもあってか、つい先ごろまでほとんどの遺構が手付かずで残っていました。
それらの遺構が先日国鉄清算事業団から上士幌町に譲渡され、保存の方針が決まったことは近代産業史からみても喜ばしいことですが、具体的な方法についてはまだ煮詰まっていないようです。
黒石平覆道の帯広側にある黒石平駅跡。プラットホームは撤去されたものの、
国道から駅へと降りる階段と手摺りが残る。
対になる電力所前駅跡は完全に自然に還っており、その痕跡は全く確認できなかった。
黒石平駅を出発するとすぐ音更川を渡る。
なお、橋梁は上士幌町によって立入禁止の看板が掲げられているか、
物理的に近づくことが不可能な場所にある。
危険防止のためにも絶対に柵を越えて中に入ったりしないようにしたい。
上のめがね橋(第三音更川橋梁)を国道に掛かる泉翠橋から望む。
士幌線は糠平ダム建設によって線路が湖底へと沈むことになったため、
一度路盤の付け替えが行われている。
よってこの付近では新旧の廃線跡が見られることになる。
写真は付け替えによって使われなくなった旧線のめがね橋。
見ての通り前後をコンクリートで作り、中央の切れている部分に鉄製の橋桁を掛けていたそうだ。
新旧の廃線跡が並ぶ。中央が旧線、上部左側に見える覆道が付け替えられた新線。
国道から脇道を入ったところにある旧線のめがね橋。周辺には大岩を削って作られた
切り通しが残り、難工事であったことをうかがわせる。
(黒石平周辺 第二音更川橋梁 1999/5/2)
新線は急峻な山の斜面を縫うように走る、まさしく山岳路線の様相を呈していた。
(黒石平周辺 2000/5/1)
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