十勝三股駅跡周辺に残る士幌線の遺構




終点の十勝三股は三国峠の玄関口にあたり、自然の宝庫として道内、道外を問わずこの場所が好きだという人が多くいます。エゾシカをはじめ野生生物が数多く見られ、また初夏には駅跡をルピナス(のぼり藤)が覆い尽くすことでも知られています。
林業最盛期には200戸を数えたというこの地域の住民も現在では数人とのことです。
士幌線はその使命を全うし、消えるべくして消えていったのでしょうか。

(写真は全て上士幌町三股で撮影)


士幌線の終点、十勝三股駅跡。もはや誰をも迎えることのなくなった街灯柱と植え込みが残る。
現在でこそ整地されてしまっているが、全線廃止後も駅舎や施設は廃墟となったまま
長い間残されていたため、ご存知の方もいるかと思う。
現在この周辺は公園として遊歩道などが整備され、キャンプ場建設の計画もあるという。


駅前の広告塔だろう。「医院」の文字が読み取れる。
(2枚とも1999/5/2)


駅跡の北から帯広方面を望む。正面に見えているのが東屋(休憩所)で、駅舎のあった位置より
やや北寄りに建てられているものと思われる。
東屋までの間は見ての通り木道が整備されている。ちょうどルピナスの最盛期だったため、
多くの観光客で賑わっていた。


同地点、北に向かって掘割のように伸びているのはいつの日か三国峠を越えてルベシベまで
届くことを夢見て工事された幻の鉄道の跡。数百メートルを進んだところでその夢は途絶えている。


東屋から南、帯広方面には遊歩道が整備されている。これは遊歩道の南端から
十勝三股駅方面の眺め。
訪れる人たちの話を聞くともなしに聞いていると、この地に鉄道があったことを知らない
という人も少なくない。


同地点からさらに南へは、特に整備もされず荒れるに任せているようだ。
ちなみに柵があるためこの先には進めない。


遊歩道から水辺へと降りることができる。
振り向いてみると、名もない小さなめがね橋がそこにあった。
(上記5枚は1999/6/27撮影)


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