98年12月、こんな言葉がありました
言葉は温かい、言葉は辛い、そして言葉はやるせない
特に断りがない場合は、朝日新聞から引用しています
この一週間の世界を振り返ります。どんな言葉があったのでしょう
引用時のミスには気を付けているつもりですが、何かありましたらメールでご指摘ください
メールはこちら憂鬱のKまで、ほんとだよ、ほんとに待ってるんだよほんとだと言ってるのに
♀、♂、NEWS
、今週のボキャ貧 、今月の経済
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★最近の言葉
(12/19)
♂ 「私は毎日その日がすぎると、手帳の一日に赤線をひく。一日がすぎた。その恐怖と安心はこの年にならぬとおわかりになるまい」
- 11月11日、89歳で死去した映画評論家・淀川長治さんの晩年の言葉
- 十数年来の口癖が「もう死にます」だった氏が88歳の時にこう書いた
- 「最後の二十四時間が与えられたら、ベストを尽くして最高の仕事がしたい」は三年前の著書『生死半々』
- 黒沢明監督が亡くなった時遺影に「黒さん、すぐに後からいくよ」と語り掛けたことが大きく報じられ
- 「しまった。えらい余計なこと言うてしもうた。いかないとまずいかなあ」と笑っていた
♂ 「だから、価値ある作品に出たい。人生を豊かにしてくれるようなものに」
- 世界一セクシーな俳優,、ブラッド・ピット(35)の言葉
- 「映画作りはしんどい。体重を減らし、睡眠を削り、時には恋も犠牲にする」に続いて
- 「この世界に入って十年、やっと俳優の面白さがわかってきた」
- あの世に退屈した死神が人間に姿を変えて恋に落ちる「ジョー・ブラックをよろしく」が正月映画として19日に公開される
- 「もし僕があと数日の命とわかったら? 毎日大パーティーを開いてみんなと騒ぐよ」
♂ 「作家はそういわれたら終わりですね」
- どくとるマンボウこと作家・北杜夫さん(71)の言葉
- 「最近は、北さんもう何年もノーマルですねなんていわれます」に続いて
- 父で歌人の斎藤茂吉の人生を描いた茂吉評伝四部作で第25回大佛次郎賞を受賞した
- 「おやじを敬愛し、文学をやることに恥ずかしい気持ちがずっとあって、もう少し年をとってから、と逃げていました」
- 岩波書店の雑誌「図書」で「茂吉あれこれ」が始まったのは1988年1月号から
♀ 「にもかかわらず相変わらず、野心と劣等感と焦りとプライドと功名心のはざまで心は揺れ動く」
- 作家・篠田節子さん朝日新聞13日(日)『寄り道ビアホール』反隠居講座より
- 「しかし今、四十を迎えてみると、基本的な性向は二十代と変わらないことに気づく。多少のことにはうろたえない図太さは備わったし、外見はまちがいなくオバサンになった」に続いて
♂ 「北条早雲は、いい年までぶらぶらして、相模一国を平定したのは八十幾つだものね。まだまだこれから」
- 週刊朝日連載『山藤章二の似顔絵塾』今年の似顔絵大賞を受賞した平澤進武(すすむ)さん(74)の言葉
- 69歳から投稿を始め特待生になったのが73歳。特待生になる前に塾長に手紙を書いた「私は似顔絵だけが楽しみで生きている老人なんです。出番が減るのは困ります。お願いだからやめて下さい」
- そんな人に大賞をあげて人生の目標を奪っていいいものなのかとの議論も「おじいちゃんの楽しみ、奪っちゃおうか」の塾長の一言で
- 「70歳からでも人は成長するねと、山藤章二さんにいわれた」
♀ 「街中で小学生が『モモテン飲もうぜー』って目の前で言ったんです。うれしくなって心の中で『早くコンビニいけー』って」
- 今年のヒット商品「桃の天然水」の生みの親、日本たばこ産業の石田雅代さん(29)の言葉
- 「私がおばあちゃんになっても売っていたらいいなあ」と続く
- 「なにを見聞きするにしても、そういうもんだ、で納得するじゃなくて、どうしてそうなるの?って思うことが発想のひみつ」と語る
♂ 「手前みそで言えば、四つの国とやって4打数4安打だった」
- 「日韓で大ホームランを打ったので、日中でもクリーンヒットを打ったのに、凡打という印象を持っている人がいるが、決してそんなことはない」とつけ加えた
打席に立ったことに気がつきませんでした。ごめんなさい |
♂ 「感謝、感謝、感謝です。勝つことでしかファンにはこたえられない」
- ライバルの横浜マリノスに吸収合併される横浜フリューゲルスのゴールキーパー楢崎正剛選手(22)の言葉
- 「最後まで、残された数少ない試合を精いっぱいやります」と続く
- 負ければ終わり、それがフリューゲルス最後の試合となる天皇杯予選が続く
- 熱心なファンは福岡市博多の森球技場に足を運び懸命に応援した
- JFL徳島相手に4-2で逃げ切り予選3回戦を突破した
♂ 「日本選手は練習量では世界のどの国にも負けない。体力さえあれば経験不足は克服できます」
- 第13回アジア大会で24年ぶりの金に輝いた女子バスケット中川文一監督の言葉
バレーやサッカーや野球やラグビーの選手に聞かせたい。せめてアジアでは |
♂ 「いまは自分の限界が見えない」
- 第13回アジア大会で短距離3冠に輝いた伊東浩司選手(28)の言葉
- 「自分の専門は200メートル」その200メートルを大会新の20秒25で制した
- 「十二月で、この風で、世界選手権の決勝に残る記録が出せた。出来過ぎです」
♂ 「政府があまり弱気な見通しを立てるのは好ましくない」
- 「個人消費を喚起し設備投資を促し、住宅建設の促進も大事だということを自覚しながら政策運営をする必要がある。そうすれば1%成長も可能だと思う」と続く
- 来年度の経済成長率の予測に関して経企庁は0.5%を軸に政府部内の調整を進めていることに対して
- 「経済見通しは良心のみに従って策定します」とは堺屋太一経企庁長官の言葉
来年度経済成長1%。これでは予測ではなく、願望です |
♂ 「血と涙の染みついた土地から撤退するにはパレスチナ人の態度の変化が必要だ、という主張は正しいが、苦しんできたパレスチナ側の気持ちにも正当性はある」
- 13日、エルサレム市内の会議場にイスラエルの若者を中心とした約3000人の聴衆を前に行った米・クリントン大統領(52)の演説
- 「変化は始まった。パレスチナはイスラエルの存在を否定しては自由を手に出来ないことに気づき、イスラエルもパレスチナ支配には自らの安全が伴わないことが分かった」とも語った
♂ 「自分でひれ伏している格好をして、実際は今、自由党がひれ伏している。なかなかまねのできない芸当だ」
- 自自連立を含めて小渕首相を評して前厚相・小泉純一郎さん(56)の言葉
- 「小渕さんは、小沢さんが主張した選挙協力も政策もほとんど実現しないのに、協力せざるを得ないようにしている」に続いて
- 「だから私は『並みの凡人じゃない』と言っている。私は変人と言われているが、とてもできないね。一番先鋭的な野党をつぶして協力させ、党内も総主流派体制にして、自分の基盤を着々と強化していく。これは凡人にはできない、非凡な技ですよ」と語った
♂ 「なぜここで(査定方針を)変えるのか。理由を問うてもいいのではないか」
- 一時国有化が決まった日本債権信用銀行の東郷重興頭取の言葉
- 経営危機が表面化した昨春の大蔵省検査では債務超過や引当金不足は指摘されなかった
- 受け皿会社についても「私たちは隠したつもりもないし、問題になったこともない」
(12/12)
♂ 「やれるといえばやれる、やれんといえばやれん、というところが正直なところ」
- 対戦相手のサインを盗んだとされるダイエーのスパイ行為問題調査委員会の三浦邦俊弁護士の言葉
- 村上弘球団社長を委員長に顧問弁護士を加えた6人の委員による調査の結果はスパイ行為はなかった!?
やったといえばやった、やらんといえばやらん、どっちゃでもいいやないか、というところが正直なところ |
♂ 「実績主義で縛ると、社員をずっと緊張状態に置くことになる。そんな緊張に定年まで耐えられる人は絶対にいない」
- 200年の歴史を誇るスイス名門銀行ピクテの経営者ピクテさんの言葉
- 「実績主義のもとで仕事をしても、全体のチームワークと士気を損なうだけだろう。年収一億円と八百万円の社員がおり、一億円の方が席を外しているとき電話が鳴ったとする。八百万円の方は代わって電話をとってあげようと思うだろうか」と語りアメリカ型実績主義を「バカげている」と斬って捨てた
♂ 「大統領の(元実習生との関係に関する)証言は、言い抜けしようとする姿勢がのぞき、不完全で、腹立たしさすら感じさせるものだと認めるが、偽証ではない」
- クリントン大統領の弾劾調査を進めている下院司法委員会でのホワイトハウスのクレイグ特別法律顧問の説明
ちなみにこれはクリントン大統領側からの反論なのである。偽証でなければなんでもありってことね |
♂ 「銀行は、しょせん『ベニスの商人』のころから、金貸しだ」
- 8日の記者会見で中小企業への貸し渋り対策の信用保証特別枠を銀行が融資回収に悪用していると指摘される問題で
- 「銀行は知的な人たちの集団だと思われているが、金貸しの本性を持っている。一つ二つのお説教で、その本性が直るとは思えない」
知的な人が行い正しい、と考えるのは大いなる勘違いにほかなりません。このHPの大人の男の法則で勉強されるとよろしいかと |
♂ 「非常によかった。批判はマスコミが言っているだけで、市民は一切気にしていませんよ」
- 1995年の愛知県議選での選挙違反にからみ連座制で失職した田中幸尚さん(62)の言葉
- 松山市選挙区からの5年間の立候補禁止の身でありながら県議選から市議選にくら替えし今年4月の松山市議選でトップ当選を果たした
♂ 「過去二年間、どう表現しようとも、我が国の経済運営は適切ではなかった」
- 1998年度第3次補正予算と財政構造改革法の凍結法案が8日衆院を通過した
- 「いずれの日にか、債務の累増を改める経済運営をしなくてはいけないが、確たる見通しはない」だそうです
♀ 「でも勤めて三年目、ちょうど三十歳の時、ふと『私の夢ってなあに?』って考えた」
- 元バレーボール選手で筑波スポーツ科学研究所副所長の三屋裕子さん(40)の言葉
- ロス五輪の後26歳で引退、学習院大に就職するも、やめて母校の筑波大大学院に進んだ
- 「専任講師という形で生活していく保証はもらったわけですよね。年とともにお給料も上がって、きっとそれなりに肩書きもつく」に続いて
- 「選手時代は、オリンピックとか夢ばかり追いかけてきましたよね。大学の先生がゴールとは思わなかったけど、じゃあ、今は何を夢にして生きてるんだろう、と。その時思ったのは、私『バレーの三屋』の貯金を食いつぶすような人生してるなって。『バレー終わった三屋』は何もためてないじゃないかって」と続く
- 2年間悩みに悩んでコーチ学「動作分析」を研究テーマに
- 今Jリーグの理事としてクラブ経営の理念をサッカーだけで終わらせたくないと夢を追う
♀ 「『夫婦げんかは犬も食わぬ』と申しますけれど、けんかのタネは割とよく拾って食べてくれる気がします」
♀ 「音楽って空気を震わせてるだけですよね。でも人の耳に届いたときに、元気がでたとか、光が見えてきたとか、そういう不思議な力があると思う」
- 「ただ音楽を作るのじゃなくて、なんか背景にある空気みたいなものを、音の中に込めたい」と続く
♂ 「お前が勝手に葬式をしなかったと思われたら悪いから」
- 11月20日胃がんで74歳の生涯を閉じた「おとこはつらいよ」の「タコ社長」こと俳優の太宰久雄さんの言葉
- 病巣が見つかったのは二年前の七月。昨年二月「葬式無用。弔問供物辞すること。生者は死者の為に煩わされるべからず」と妻の雅子さんに遺書を書いた
- 端役が多い不器用な役者だったという。6作目での渥美清さんの「タコ!」のアドリブが周りに大受けし「タコ社長」が誕生した
- 「頭のてっぺんをちょっと残して、刈り上げるんだ。三日に一度は床屋に行く。これが下町の粋なんだよ」浅草で生まれ育った乾物屋の父親から髪型を受け継いだ
♂ 「採算の取れる大衆文化は、どっと押し寄せてくる。しかし、もうからない、良質の大衆文化は入って来ないだろう。古いがすばらしい日本映画を、韓国の若い映画人に見せる場がほしい」
- 日本文化原則解禁により段階的開放の第一歩として「HANA-BI」が韓国語の字幕付きで一般公開された
- 映画、歌謡曲、漫画などを韓国では「大衆文化」と呼んでいる
今週のボキャ貧 「空っ風に育ったからね、上州の。空っ風って知ってるか。雷、かかぁ(天下)で、合わせて『三K』だ」
- ”寒い朝が続きますが、かぜをひかないように気をつけていることはありますか”に答えて
今月の経済 「心理的にやや上方修正した」
- 雇用情勢は「依然として厳しい」ものの「雇用者数の減少テンポは緩やかになってきた」
- 住宅建設は「低水準が続いている」し設備投資は「一層の悪化」となったものの消費の一部に「改善の動き」もある
- 堺屋太一経済企画庁長官の意を受け「変化の胎動」が盛り込まれる内容になった
- 「兆しの兆しが見えてきたのではないか」とは小渕恵三首相の言葉
(12/5)
今週のボキャ貧1 「よし、君たちに特別に触らせてあげよう」
- 「そりゃそうだ。それじゃあ、特別に見せてあげよう。これが欲しくて大乱闘になっちゃったり、選手が殺されちゃったり、大変なんだな」に続いて
- ブラッター国際サッカー連盟会長からワールドカップの優勝トロフィーに似せた記念品をプレゼントされ
今週のボキャ貧2 「生きています。生きている実感があります」
- 「一生涯は時間が決まっていますから、どうせなら忙しいほうがいい」と続く
♂ 「こんなに良い環境でうらやましい。みなさん、勉強、勉強、また勉強ですよ」
♀ 「一番になりたい、なりたいと念じながら描いていたら、本当になってしまった。どうしようか」
- 全国高校野球選手権のポスター最優秀賞に輝いた滝口ゆり子さん(17)の言葉
- 応募は美術部に入った一年のときから。最初は努力賞、昨年は銀賞「高校生活最後のコンクール」で最優秀
- 夢は画家になること「一枚一枚表現したいテーマや、自分にとっての課題を意識しながら、取りかかるようにしています。もっともっと絵の力をつけたい」
♂ 「とにかくリアルな女性を描きたい。生身の女性と同じように欠点までかわいく見えれば、おれの画力の勝ちですよね」
- 「ショムニ」ブームを生み出した漫画家・安田弘之さん(31)の言葉
- 総務部庶務二課、略して「ショムニ」今年の流行語となった
- 「人が自分をどう思うか考えるあまり、『どうせ、おれは嫌われている』と自滅するタイプ。会社勤めには向かない」
- 「女の価値は、どれだけ男を知っているか」とヒロイン千夏に言わせた
♂ 「ぼくたちは人に夢を与えるのが仕事、といつも言われるが、では、ぼくたちの夢はいつになったらかなえられるのだろう、と言いたくなる」
- 労働組合「日本プロ野球選手会」の新会長・ヤクルトの古田敦也さん(33)の言葉
- 「今の制度では、FA移籍でない場合、球団の許可が必要になる。結局、一流選手は旬の時期には行けない」に続いて
- 広島・正田耕三前会長を副会長として三年補佐、交渉に参加してきた
- 「Jリーグを見ても、スポーツ界は危機にある。小子化、野球離れ、不景気。共存共栄していく道を考えなければならない」
♀ 「いずれはだれでも年をとります。どんなに高価なブランド品を身につけても、美しく見えない時が来ます。だからこそ、自分の内面を育てていくことが必要でしょう」
- 「そういった意識を持つ女性が増えることによって、女は飾りにすぎないという考え方がまだまだ横行している日本の男性中心社会を変えていかなくてはと願っています」と続く
- 青山学院初等部卒業後、渡英し英国王立音楽院で学ぶ。卒業後ソプラノ歌手として活躍、1984年に帰国しその後実業家に転身
- 90年に英国エリザベス皇太后より "Honor" の称号を授かる。英国バース国際音楽祭副総裁
- 「時折、仕事さえできればいいじゃない、私はキャリアウーマンなんだものとばかりに振る舞う人が目に付きますが、とても残念。形ばかりでない礼儀や、優しさを忘れてしまっては人間としていかがなものでしょう」
- 21世紀に向けて国際社会で活躍する女性をめざすなら「毎食フランス料理にワインという会食の伴う商談が続いても、『胃が…』なんて言ってるようではダメ。健啖家であることも、重要な条件でしょう。あとは、勝負に出る勇気とユーモアのセンスも不可欠ですね」と語った
♂ 「歌はね、面白い。生き物だって感じを一番持ってる」
- 「歌って、それほど大それたことじゃなくて出したものが、大それた結果で戻ってくることがある。時代と社会を相当パワフルに泳ぎ回れる。年代だって飛び越えられる」と続く
- ”20世紀に生まれた歌謡曲はすごいものだと思っているか”と問われ
- 「思ってます。すごいの一言ですよ。それは空を飛び、時代に居座る。空を飛ぶことをどっかで拒否してしまったから、歌はやや弱くなったのかなと」
- 「歌って時代を語る。語るって、時代を記録し映すだけでなく、作っていくことだと。その両輪を感じさせられればね、僕が思う歌だと」