1997年5月20日 (火) いやあ、三日も日記を飛ばしてしまいました。ここ数日は本当に大改造につ ぐ大改造で大変で、日記を書く暇が無かったのですね……。 まず、大改造その一。 ついに、Tripodからの全面撤退決定。日記だけは向こうに置いておこうと思 っていたのですが、そのうち向こうもいっぱいになっていしまうのも目に見え ている。ならば、いっそここに全部移してしまえば管理も楽……。 まあ、悩んだ末の結論なので。今の所は後悔は無いです。 向こうは隠れページとして何かに利用したいな、と思っています。 その二。 看板の名前を変更。 MORIVER'S HOMEPAGEに加え「GREEN GRASS INN(青草亭)」というタイトル をつけました。あの小説にでてくる喫茶店の名前です。まあ、一応茶店ライク に気軽にやってみようかな、という決意の現れです。 背景の色も少し変えてみました。 その三。 「DEEP EVA」を作る。 まず、18日に「エヴァ日記」を追加。 そして19日深夜から朝にかけて、「DEEP EVA」の玄関と、「一から始めるエ ヴァンゲリオン」のコーナーを設置。これで少しはエヴァページらしくなるか な、と。特に「一から〜」は自分ではかなり気に入っているページです。これ から参考リンクというのを他サイトに鬼のように張りつけて、概観する為には 最適、と呼ばれるよう努力していきたい、と思っております。 その四。 パーマンリターンズのリンク集に、エヴァ小説ジャンキーさんのページをリ ンク。もっと増やして行きたいなあ、と思っております。 その五。 検索サイトに登録してくる。 玄関にぶらりとつながっている「検索サイトに複数登録してくれるページリ スト」の中から「一発太郎」を使って10以上の検索サイトに登録作業終了。 その為にも早く整備しなくては、と焦り、日記更新をおろそかにしてまで作業 に集中していました。まあ、登録までには早くても三日以上かかるというので。 まあとりあえず大丈夫かな、と。 その六。 ……なにかあったかな(^^; まあ、ともかくそんなこんなで大幅リニューアル。ああ、テーブルタグの使 用に慣れてきました。便利で格好いいので、気に入ってます。 ともかくそういうことでこれからもよろしく。うう、まだ何かあった気もし ますがとりあえず保留(^^; (6:41)
1997年5月21日 (水) 慌てて更新したせいか、看板の日付等が一部おかしいままになっていました。 すいませんでした。 Evangelion Linksさんに、「一から始めるエヴァンゲリオン」のリンクを張 って貰えることになりました。ありがとうございました。 それから、予告していた「ジヲシティーズ同盟」のコーナーも設置。 企画倒れになる可能性はありますが、何事も一応はやってみないと分かりま せんから。 しかし、リンクがあちこちに分散する可能性もあり……。 まあ、複数作ればいい、か、ということで。 前回も書きましたが、今回はテーブルタグを使用しまくりです。 大分慣れてきました。 *** テーブルタグのまとめ。 「基本形」----------------------------------------- <TABLE BORDER> <TR> <TD>(中身)</TD> </TR> </TABLE> -------------------------------------------------- TRが上線、下線。 TDが横線、という感じでしょうか。 くわしくはまた今度。 *** 画像などはカウンターぐらいにしか使っておらずまだまだですが、そろそろ 初心者というのにはばかれるように……。 あとはFTPの使い方、ですが。とりあえず、更新を優先してまだ検討はし ていません。何も分かっていません。 FTPを使わないとできないこと。それは、「階層(ディレクトリー)」を 作ること。ウィンドウズではフォルダーと呼ぶやつですね。これが無い現状で は、一つの階層にずらずらっとファイルが並んでいるわけで。非常に管理には 不便です。今は、まだファイル数がさほどでは無いので、いいのですが……。 当分は中身充実を計る予定です。パーマンもエヴァもオリジナル小説も全然 進んでいませんからね(^^; 今日はあまり面白い話も無いまま、ひさびさに「更新」日記ぽく。では。 (1:09)
1997年5月22日 (木) 最近昼夜完全逆転生活です。もうカタギに戻れるか自信の無いところであり ますが……。 *** とにかく、「一から始めるエヴァンゲリオン」を形にしようと、リンクを大 量に張りまくり、それぞれにリンク許可とできればリンクをそちらからお願い したいという趣旨の手紙を書きまくる。 最初は全部同じ文面にしようかとも思ったのだが、結局全部その場打ちにし てしまった。選んだ以上はそれなりに思い入れもあり、結局感想なども書いて いると、同じ文面を利用、とはいかなくなってしまったのだ。 結果、URLなど間違えてしまった可能性もあるが仕方がない。末尾に玄関の 正確なURLもあるので大丈夫だとは思うのだが……。 やっとカウントも180ぐらい。エヴァサイトとして見るならばアホみたい な数ですな。まあ、これからなのでしょうが。ともかく、メール書きだけで無 茶苦茶時間を使ってしまった。 メール感想を送るこつ、みたいなものを覚えた。 まず、メールアドレスのあるページを「ファイル→名前をつけて保存」で ハードディスク内にダウンロードする。そして、回線を切ってから、そのペー ジを呼び出し、メールアドレスをクリック。 そうすると、そのページを背景にメールウィンドウが開くので、何となく気 分がのりやすい。メールを書き終えたら、とりあえず、そのページのファイル は捨ててしまってもいいが、ついでに、アドレス帳に登録する。 以前はオンラインで書いたり、メール場所をブックマークに入れたり、右ク リックで「リンク先をコピー」を選択、エディターに保存など色々ためして見 たが結局、上の方法が一番よいようだ。 相手の名前なども間違えずに済むし、ページを見たときの記憶も呼び起こせ るし結構いいことずくめである。私は、読んだページにはなるべくメールを送 るようにしているので、こういう細かいことでも悩んでしまうのである。 そのかわり、来たメールには大体返事を返すことにしている。接続した時、 ネットスケープの右下に「!」があるのは、いいものである。無いと、どうも 寂しくていけない。 *** もうおとといの話になってしまったが、また、上の妹が面白い話のネタを提 供してくれた。今日はここまでにしますが。こうご期待。 あ、もう一つネタがあるけれども、これも本人に書いてもよろしいかの確認 がとれてからにします。では。(6:39)
なぜかまた日記を書いてしまう。 何にでもイレギュラーはある。とは、エヴァンゲリオン2nd impressonの中 でスパイの加持君がのたまうセリフだが……本当、エヴァって屁理屈だらけの アニメだよな。ああ言えばジョウユウって感じである。 私も相当屁理屈人間だが、何事も突き詰めれば「道」ということか。 さて、何故また書いているかと申しますと。 今、久々に昔の日記を読み返していた。もちろん、ここにアップしている方 の日記だ。もっとも、ここの日記を書き始めてから、忙しさとかったるさのせ いで、私的日記を全然書いていないのだが……まあ、いいか。 本題である。 以前、モニターの画面がおかしくなった、という部分で私は「デバイス」と いう言葉を多用していた。しかし、今、モニターのプロパティの設定箇所をみ ると「アダプタ」と書いてある。マニュアルを見ると「ドライバ」と書いてあ る。要するにこの三つを私は混同して、気分によって使いわけていただけなの だ。今持って、この三つの区別が付かない。 モニター、ディスプレイ、画面。この三つも適当に使い分ける。モニターの ドライバ。画面のプロパティ。ディスプレイの明度。適当だ。法則はあるよう で無いようで。 ともかく、ドライバに統一するのが無難なようだ。これも、日本語では何を 差すのか不明だが、モニターと本体の種類によってそれぞれ適正なドライバが 必要になる、と。 え、なんでそんな言葉の用語にこだわるのかって? 読み返していて、あま りにばらばらな使い方に書いた本人自ら混乱してしまったからであーる。 看板や、検索サイトなどには「実用的」みたいなこと書いているのに、ちっ とも専門的じゃなくて非実用的なことに我ながらイライラしてしまったのだ (^^; *** 話ついでに混用しているものと言えば、ページ、サイトの二つもある。これ もどう違うのか分からない。まあ、ページの方が狭い範囲だということは何と なく分かるのだが。サイトの方が広がりを感じる。ウェブとインターネットも 同義で使い分けている。ウェブ、wwwは同じ。インターネットというのは、 サーバーとサーバーを繋いだ回線システムそのものを差す。ひどい場合、ウェ ブもインターネットもサイトもホームページも皆一緒くたになる。 ホームページはその名の通り、ページのホーム、すなわち玄関、index、看 板にあたる部分を差す。これが原意だ。しかし実際にはwww上のページ一般を 差す語になっている。統一しよう、という呼びかけ運動をよく見かけるが、功 を奏している様子は無い。 *** 私はもっと、もっと、wwwも使いやすくなって欲しい、と思っている。そし て、伝えるべきことは「最低限何が必要か」ということだ。 メールの使い方、整理の仕方、送り方、ファイルのアップの仕方。一度覚え てしまえば簡単だがそこまでを簡単に教えてくれる人はいない。 自慢では無いが、私は今でもネットスケープのメールシステムを理解してい ない。実は、書いたメールを一度保存し、後で送るという方法も昨日、いや、 おととい気付いたばかりだ。一生懸命無茶苦茶読みづらいマニュアルを見て、 理解した。 また、今、ここにたまっているファイルはこのままでいいのか。これも疑問 である。 普通の、ネットスケープの中以外のディレクトリーに移動できないものか。 一応、カット&ペーストでできることは知っているが、できればこのままの形 で保存したいと思っている。しかし、やり方が分からない。それでもとちあえ ず何とかなっている。 ネットスケープの付属マニュアルは最低だ。ひどい翻訳だ。最初、FTPの 意味も分かっていないで私は読んでいたのだが、本文では何の前触れもなく、 「ファイル転送プロトコル」なんて言葉がでてくる。英語ではそこから、FT Pと同義なのだな、と分かろうが、半端に日本語に訳すとわけが分からない。 中学生が辞書引きながら逐語訳やってるんじゃ無いんだから。 *** ところで、自動翻訳システムというアイデアがあるらしい。全部英語に一度 直し、英語から全ての言語に対応するシステムだという。基本言語が本当に英 語でいいのか分からないが、試みは面白い。実は、アイデアとしてあるSFに 使おうと思っていたネタなのだが、この自動翻訳言語システムの構築は、つま るところ、AI(人口知能)の研究につながる。言葉というものを整理して、 意味を解釈してゆくシステムを考えていけば当然そこにぶちあたる。 2001年宇宙の旅、に出てくるような、人間みたいな思考を持つコンピ ュータに何の意味があるのかとよく問われるが、少なくとも自動翻訳システム としては有効である。単純な言葉をまず覚えさせ、その言葉が使えるようにな ったら、より微妙なニュアンスの言葉をさらに教え込む。やがて、一つの言語 にまつわる、言葉群というのが次第に網の目のように広がって……。 翻訳システムの応用として、今はやっている「ときめきメモリアル」のよう な恋愛シュミレーションができるかもしれない。今でもゲームとしてあるが、 専用のおしゃべり同居人としての需要……。案外そういう世界はすぐそこにあ るのかもしれない。たまごっちだって、考えようによってはもろ、SFだもの なあ。ゲーム電卓の延長線上にあるというのも間違いないけれど。(11:28)
1997年5月23日 (金) カウントが270ぐらいまでいっている。結構来ているということだ。なの に。なぜか心が浮かれない。 一つは、もっともっとカウントは上がって欲しい、と思っている欲のせい。 恐ろしい、と思う。なんだかカウント獲得のためのゲームをやっているよう な感覚になってくる。 私は大金稼ぐぞボロ儲け、といった類にはほとんど興味は無いが、考えてみ ると意味もなくカウントだけを求める行為は、金を求めている行為と根本では ほとんど変わりはない。 だが、一日に3000稼ぐページを間近に見ると、一日に何十程度このペー ジなど……。ふう。 しかも日に何回もファイルを修正しては、その都度アップということを繰り 返しているから10ぐらいは自分で叩いたカウントだ。昨日だけでもリンク張 った人にメールを送ったのが10ぐらい。その人が見てくれたとして、プラス 10。後、綾波伝言板に残したURLで一応叩く人が10ちょっと。 ……やめたためた。こんなこと考えていてもしょうがない。 二つ目は、一度も「見た」というメールをもらったことがない、というこ と。個人的にこちらからメールを送った人で、そういうことを書いてくれる人 はいる。しかし、向こうから一方的に来たことはない。本当に読んでくれてい るのかな、と不安になる。多分、カウントが増えた、と言ってもほとんどがち らっと覗きに来て、「ああ、こんなとこね」で去っていくに違いない。実際、 私自身もそんな風にして、ページを渡り歩いていた。現金なものなのだ。 こういう感情は、おそらくページを作った人に最初共通して起こる感情なの かも、とも想像してみる。しかし、そう考えても、感じた気持ちは確かである。 なんていうのだろうか。勢い込んで株式公開してみたら、株価が下落の一途 をたどっている、という気分だろうか。 まあ、いい。ともかく「一から始めるエヴァンゲリオン」だけは、人様に役 立つようにという一点のみにかけて書いたものだから、役だって欲しいなあ、 と思う。それだけ活用していただければ格好つけでも無く本当に、ありがたい。 昨日も五回ほど修正したし。あほらしいと思いつつも気になるとすぐ修正した くなってしまう。面倒なんで更新記録にもつけないが……。 *** 愚痴っぽくなった。 気分を変えて。 予告していた、上の妹の話、とは。 あれは三日前の夜。もう11時も回った頃、彼女は帰宅した。 「ねえ、聞いてよ」 開口一番そんな声を上げる。 ああ、と私はマウスを片手に生返事。何事か。 「実はさ……」 と語り出す。同時にバッグの中からなにやら用紙を取り出してくる。 「駅の近くで声、かけられて、いいって断ったんだけどしつこくて、それで まあ、性格判断ぐらいならいいかなって……」 む。それは、もしかして……。 妹の取り出した用紙を見る。手書きのグラフと、なにやら熱いパッションの こもった説明図。ロゴには「ロン・ハバード」とある。おお、これは? 「そしたら二時間ぐらい話されて、もう、最後喧嘩になっちゃってさ……」 二時間って、あんた、事務所まで行ったのか。 そう尋ねると、どうも、本当にそうであるらしい。 用紙と一緒に、郵便振り込み用紙まである。*イエン*ロジー……まだ、あ ったのかここ。 オウムのあの事件が起こる結構前から、個人的にカルトに興味があり、「マ インドコントロ−ルの恐怖」やら「洗脳の研究」なんかの本をよく読んでいた。 高田馬場で私も数時間、*一教会の人四人と議論したことがあるから、全く人 の事は言えないのだが……。(ちなみに、その時は向こうの人の方が最後には 涙目になっていた。ちょっと悪いことしたかな、とも後悔している) 妹はとうとうと語り続けているが、やり口は大体知っているから、正直、さ ほど興味はない。住所は書いてないよな、と確認をとる。さすがにそこまで馬 鹿では無かったようだ。……本当だろうな? まあ、ともかく、最初心理テストをやって、そこで自分の性格の欠点を指摘 されたらしい。一応、その用紙を見たが、YGテストによく似ている。しかし、 各種心理テストなんて、その気になればすぐ購入できるし、それに、どのテス トもそこそこ当たるようにできているのだ。 例えば、質問事項に「あなたは他人に情をかける方ですか」という項目があ り、いいえ、と丸したとしよう。そのままの言い方ではばれてしまうが、「あ なたはどちらかというと、他人のことより自分のことを気にしてしまう質じゃ ない」なんて言えば、「そうかな」と思ってしまう。 また、私は交流分析のエゴグラムは結構いろいろな人のものを見せてもらっ たが、かなり表層的な部分が結果としてでてくることが多く、時間によってか なり変化もすることも知っている。心理テストというのは、あくまで性格を知 る材料の一つ、とっかかりにすぎない。心理テストで分かることというのはそ う多くは無く、過信は禁物。まあ占いよりかは多少ましだとは思うが。 それはともかく。妹はねちねち小難しいことを言って責められたらしい。グ ラフの低い部分を強調されたり、人生はアップダウンだ、とか訳の分からない ことを告げられ、結局言い争いになって帰ってきた、とのこと。 私が、「そこカルトだよ」と言ったら、驚いた顔で、「やっぱりそうだった のー」と素っ頓狂な声をあげていた。 何事もなく帰ってきたのだからおめでとう、というところだが……意外にま だ活発なのには別の意味で驚いた。 ところで、妹は何に悩んでいたのか……まあ、検討はつくけど。 先日、日本テレビで「ヤマギシ会」についての報道をしていた。 親が「入信」して、子供が犠牲になっているというような話。地方の町ぐる みがその会中心に動いており、そこの小学校に通う子供の手紙は検閲までされ るという。訴えの手紙を祖父母にあてた子供に会いにいく、という所を見た。 最初は家から手紙を書いていたが、返事は子供の元に届かない。そこで、学 校の先生にあずかってもらうことにしたが、それもヤマギシの人にばれ、結局 全部「先生自らによって」差し出されたという。 よくは分からないが、学校も含め、一つの理想世界を目指すコミューンと化 しているらしい。地方の村にはどこにもそれなりの閉鎖性というものがあるも のだが、その極致、という印象を受けた。結局、これもカルトの一種のようだ。 カルトの問題は難しい。カルトを絶対悪とするのは簡単だが、私の中にも、 正直、自分より知識のある人、思慮の深い人についていろいろ学びとりたい、 という気持ちがある。そこにつけいられると、「教祖絶対」のカルトが生まれ る。 そんな気持ちは無い、と言っている人は、「親に対する気持ち」を念頭にお いてもらえば分かると思う。ある日、親の言っていることが実はでたらめな、 現実とは全然違うことであって、それを認めなくちゃいけないシチュエーショ ンに陥ったら……。すがりつきたいという気持ちはそういう部分から生まれる。 別に親なんて関係ない、と思っている人は、既に自分で価値観を探求してい る人だ。こういう人は大概理屈屋だ。逆に言うとロジックに弱い。高度にロジ ックな世界観を圧倒的な量で示されると、まいってしまう場合が多い。これも これであぶない。 そんなことには動じない、という人も、「こういうボランティア活動を具体 的にやっている」とか「東大の**という教授の指示の元やっている」とか、 あの手この手のどれかにはぴくり、と反応をしめしてしまうだろう。その辺り の人物分析と対応はマニュアル化されているほどだ。 なにより、勧誘者は表面上、言葉づら上はひたすら「うんうん、それは分か る」といった言葉をくりかえす。カウンセリングの言葉で言えば「受容」とい う奴だ。それで、相手が気持ちを開くのを待つ。そして、しきりに分かるよ、 でもね……という反復と否定の繰り返しをする。 そうすると、相手の言っていることがなんだかわからなくなる。すると一種 の催眠状態になる。軽いものにすぎないが、相手のことを理解しよう、受け入 れようという気持ちが膨らみ、相手が親身になってくれていると錯覚するよう になる。 「ね。こういうこというと、つらいかもしれないけれども。今ね、こういう こときちんと考えないと、あなた、この先ずっと、このことで悩んですごすこ とになるのよ……」 まあ、巧みである。 こういうのを真の偽善と呼ぶ。カルトの勧誘者は、共通して「理解のできな さそうな相手には、あえて<前段階>として嘘をついてもいい」という信念を 持っている。自らを絶対正義だと思っているから、その正義の教えを理解させ るためには、どんな手段を使ってもいい、と思っている。しかし、「目的の為 に手段を選ばない」が、どうして正義なのだろうか。 彼らは言う。「世の中の絶対悪に対抗する為には、汚いとよばれることもあ えてやらなければいけないのだ」と。立派である。だが、本心では無い、と思 う。カルトに入信する人は「そういうことが嫌い」で世間を遠ざけたはずだか ら。彼らは結局「自らそういう汚いことをやる」という行為で、「自分は社会 と戦っている=つながっている」と錯覚しているのだ。だから、彼らの勧誘の 手は容赦なく、また活発になる。泥沼である。私なぞは絶対正義も無いかわり に絶対悪も無い、と思うのだが……。 いずれにせよ。カルトは人の「信じる気持ち」「信じようとする気持ち」 「信じたい気持ち」というのを巧みに刺激し続ける。たとえ、勧誘が成功しな くても、刺激されたという事実は残る。しこりが残る。トラウマになることも ある。私はこの一点だけでも、カルトは、罰するに値する存在だと思う。 しかし、現行の法律上は詐欺など、何か具体的な被害がおきるまでは、思想 の自由の建前上何もできはしない。権力が謙抑的なのは結構だが、現状は単に 目を逸らしているだけの気がする。オウムの事件は悲劇だが、一方で、これに よって、カルトについての認識が高まるかと期待もしていた。 が、実状は。逆にカルトの手法が通俗的になり、「分からない相手には嘘を ついてもいい」というのが逆に市民権を得てきそうにもなっている。いいのか。 本当にそんなんでいいのか、と私は思うのだが、思うだけで何もしていないの で、強くは主張しない。 まあ、そんなこんなで妹は、「あいつらはやっぱりあぶない人だったんだ」 と認識して、さっさと眠ってしまった。 そう割り切りすぎるのも、ちょっと違うと思う……が、また話が長くなるの で今日はここまで。 (11:32)
1997年5月24日 (土) 勢いにまかせて書いたせいか、上の文章は論旨が混乱し、何を言いたいのか よくわからないものになっている。今、読み返してみてそう感じた。 ちょこちょこと手直ししてみたが、どうにもまとまらない。一言で言えば 「私自身にもカルトにはまる要素があり、だからこそ、カルトを安易に肯定し たり否定したりする人にはもの申したくなる」ということなのだが……。 ちなみにカルトの定義はさまざまあるが、私自身は「皆が同じ考えをするこ とによって理想的社会ができあがると信じている閉鎖的で、上下関係の激しい 集団」と規定している。教祖的存在によるカリスマ的支配、というのが一般的 だが、まれに教祖が死んでもカルトとして存続する場合もあって、定義には入 れなかった。 定義だけ見ると厳しい部活や、ばりばりの営業部なども、カルトか、と言わ れそうだが……実はかなり紙一重なものである。 ただ「理想社会」というのがくせ者なのである。「他人は私と同じ考えをす るべき」という思考が事態をひどくする。つまりその集団の考えは、その集団 の中でのみ通じるもの。という保留があれば必ずしもカルトでは無い、という ことだ。 まあ、カルトについては本当に言い出したらキリが無く、本当の所、具体的 事実を抜きにして語ることは危険ですらある。上の定義うんぬんでも分かるよ うに、カルトにまつわる問題は日常のささいな問題と強烈に結びついているか らだ。 私の中ではさらにアニメやオタク問題ともリンクしている。中島梓が指摘し たように、これはつきつめると、拒食症の問題や、ヤヲイ、そして何より、コ ミニュケーション全般の問題へとつながってゆく。最近アダルトチルドレンと いう言葉が一人歩きしているが、これも根っこは同じである。 これ以上はとりとめが無くなるから止めるが、まあ、こんなことをぶつぶつ 考えながら生活してる、ということで。小難しいことや、大きなこと考えて時 間をつぶすというのは実は現実逃避なんですけどね。イタリア人の政治好きに 通じるものあり、と(^_^;(1:23)
メールを出しに接続したついでに、自分のページものぞいてみる。午前6時 現在、341カウント。多いのか少ないのか……。 ちなみに200カウントと333カウントという記念(?)カウントは自分で 叩いてしまっている。ふっ、結局自分のページを一番よく見ているのは自分自 身ということか。 *** 初めて「リンクを張ってください」というメールが来た。頼みにいったこと はあるが頼まれたことは無い。まいった、という感じである。エヴァ論文とで もいうものだった。しかし、リンクにそういうカテゴリーは無いし……。 今後、こういうメールが来たらどうしよう、と悩んでしまう。 返事のメールは書いたが、気分は晴れない。 一応、ここにそのアドレスを張っておく。すいませんね、お茶濁しみたいに してしまって。 t60802@mm.t.u-tokyo.ac.jp (Hideyuki Yamashita)さんのページ *** もう一つ、以前出していたもう一つの話題。 これはリンク張りの許可と、リンクをはってくれないかというお願いのメー ルにいただいたご返事である。ご本人の許可を得て、ここに一部転載させても らう。ふむふむ。なかなかいい感じの返事をいただいた。 さっそく、作業にとりかかろう。
Subject: RE:藤子不二夫ギャラリーさま > ところで、お願いがあります。 > 私は、「パーマン・リターンズ」という、スミレとミツ夫がその後再会 > した、というパロディ(?)小説をかいているのですが、 > 当ページから藤子不二夫ギャラリーへリンクを張らせてさせてはいただけ > ないでしょうか。 おもしろそうな企画ですね。期待してます。 リンクの件ですが、全然バリバリオッケーです。どしどしはっちゃって下さい。なるほど。「劇画オバQ」にも好意的。よかった。好感触だ。 こいつはさい先いいぜ。 そしていよいよ本題。
> パロディ小説ですが、一応真面目に、なるたけ本編をふまえて書いている > つもりです。それでも、藤子ファンには怒られるかもしれませんが……。 > といいますのも下敷きにした作品が「劇画、オバQ」なもので(^^; > かなり賛否両論のある作品と聞きます。私は好きなのですが……。 私も「劇画オバQ」は好きですよ。 あれは、リアルに書いてありますが、実はギャクなんですよね。 先生が楽しんで描いた一作で、 内容をまともにとらえるとオバQを否定してるみたいですが、 実はそうではないんだと思います。おお。やった。嬉しい。ふっ、自慢じゃないがばりばり藤子ファンだぜ俺は よう。ドラえもんでもパーマンでも、かじりつくようにテレビも見ていたし、 生まれて初めてかった単行本だってドラえもんだぜ。小学校に上がるまでには 当時でていた全巻をそろえていたしな。 いける! で、次を読むと……
> また、これはパロディ小説なので無理かもしれませんが、そちらのリンク > に加えていただけると大変ありがたいです。並べてあるリンクリストを > 見る限りでは私なぞかなり場違いなのは重々承知です。よいご返事がいた > だければ幸いです。 別にパロディだって、小説だって、なんだっていいんですよ。 ただ、藤子ファンであるって事を重視してるんです。 だから、藤子不二雄が大好きならオッケーです。あうううう!!!!(;_;) (;_;) 川路さん、すんませんでした。私が、私が間違っておりました。 リ、リンクなんてもうおこがましいです。玉砕。ばふーん。 しかし、懲りずに返事に「これネタに使っていいですか?」 と書いてしまう私……処置無し。 <追記> さっき来たメールである。
しかし、不二夫ではなく不二雄ですね。 申し訳ありませんが、一応ページの内容を確認してから、 リンクの件考えさせて頂きたいと思います。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 川路康裕(Yasuhiro Kawaji) kawaji@ba2.so-net.or.jp 藤子不二雄GALLERY http://ux01.so-net.or.jp/~kawaji/fujiko/ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−直しました。もう、前のメールもらった直後に直しました。2カ所、「初め に」の部分が「不二夫」になってました。ああ、しかし……。 いや、ほんと、画面も綺麗でコンテンツも充実しているし、私のような汚れ パロ小説なんて、品位を下げるだけかもしんないんで。無理はしないでくださ いね。 この日記を読んでくれている心広い方々にお願いします。 一度川路さんのページ見て、感想を送ったりしてくださいませ。 私にできる罪滅ぼしはそれぐらいナリ。ばふーん。 ここね、ここです。 藤子不二雄GALLERY よろしくお願いします(;_;) (7:24)
リンクの件ですが、あまりかたい事を言うのもあれですし、 これも何かの縁なので、善処します。 「夫」が「雄」になったらメール下さい(笑) 川路@FFギャラリー