1997年7月17日 (木) 早すぎる。なぜにこうも早く時は過ぎるのか。 あやうく今日の日記を書き忘れる所だった。なんだか今朝、何か書いたよう な気になっていたが間違いだった。 しかも、一週間前「ああ、もう11枚目なのね」の感慨にふけっていたのはつ い数日前だったような気がする。恐るべき、時間。まさに恐るべきである。 *** 昨日、夕食から数時間も経ち小腹を空かした私は近くのファミリーマートに 向かった。今週号のマガジンの巻頭がエヴァンゲリオン特集で気になったとい うのもある。そのマガジンと一緒にアサリのスープスパゲティのレトルトも買 う。わりと私はスープスパが好きだ。 帰宅し、さっそくあたためようと深皿を探す。 食器棚を開く。上のガラス戸の所には無い。 普段は使わない下の木の開き戸を開く。 そこには、親父の昔の入れ歯が転がっていた。 私は黙って戸を閉じた。 洗い場に沈んでいた皿を一枚取り出し、洗剤をつけたスポンジで軽く洗い、 すすぐ。 さて、皿に移すかと、銀色のパックを切って中身をぶちまけた。 勢い余って少し皿からスープがこぼれる。 だが、そんなことはどうでもよかった。 スパゲティーが無かった。 そのレトルトには具とスープしか入っていなかった。 5秒程身動きできなかった。電子ジャーにご飯が少し残っていたっけ、とぼ んやり考えていた。 台所を探すとママ・スパゲティがあった。300g入りの中、200g程残ってい る。目分量で半分ほど取り、鍋に火をつけ茹でる。 電子レンジでスープは別途、暖める。 何分たったのか分からないが歯ごたえはまあまあになったところで火を止め た。皿に移して食する。うまい、と心から思った。 *** 綾波伝言板で誰かが全文掲載して大顰蹙を買っていたが、立花隆がフライ デーの写真掲載について肯定的意見をネット上で(「同時代を討つ」)で発表 した。主に灰谷氏への反論という形を取っており、「法律違反だから駄目だと いうのはジャーナリズムを根本的に理解していない」と糾弾は厳しい。 私にとって立花氏は尊敬する人物の一つであり、大概はその通りだと思うの だが、今回では最後の一点だけがどうも気になった。 「写真を見ないと拒否することは事実を知ろうとしないことと同義だ」 という趣旨の事を述べている。 顔により多くの情報を得、さらに事件について考えることができる。それが この不可解な事件を理解することに必要なのだ、と。 しかし、私にとっては事情が違った。 私にとってこの事件はちっとも不可解では無い。むしろ、写真を見た時に感 じたことは「やべ、とりこまれる」という恐怖だった。 事件の報道から察するに少年は相当「嫌なヤツ」なようだ。猫殺し、恐喝、 幼女暴行。ハンマーで頭なんて殴るな。近くにいたら私も彼のことを嫌いにな るだろう。クラスにいたら私も恨みを持ってぶっ殺してやるとか思うかもしれ ない。 だが、彼がいるということを不思議には思わない。そういうもんだという基 本的実感がある。 世代の差なのかとも思う。学校にある特有の閉塞感。いや、学校だけじゃな く社会全体に感じる「こんなもんだろ」という感じ。殺人という行動には移さ ないまでも、情緒的に不安定でどこかで思いっきり爆発させてしまいたいとい う「しこり」。そういう部分は分からないでも無いと、大分の同世代は感じて いるのでは無いだろうか。 「写真」を見ないことが事件から目を逸らすことになるというなら、確かに そうかもしれない。だが、面白がって見るということにも嫌悪を感じるのもま た確かなのだ。 そういう意味で私は写真を流すことにやはり反対したい。ジャーナリストで は無いし、やはり「面白がって見る」ことしかできない。まだそこまで私は強 くはなれない。 (23:58)
1997年7月18日 (金) つーことで「綾波配給計画」第一章、ついに公開です。 なんか楽しい小説書こうかと思ったらまたまた思いっきりシリアスになって しまった。やっぱりエディターの背景を黒にしているのがいけないのか。今回 も背景色、色々考えたのですが結局無難な所で黒にしてしまいました。 またテーブルタグをつかって右と左に余白を作ってあります。読み込みには 時間はかかるけれども読みやすさは上がったと思います。 また結構、長いんです、この小説。 分割しようかとも思ったのですが、まあ、一気に見た方がよかろう、とああ いう形にしました。何か、「こうしたらもっといい」というようなアイデアや ご感想をいただけたらと思います。 毎度のことながらまたまた生活の神経を消費させてしまいました。 その分いい加減には書いていないつもりです(不満はあちこちに残るが、時 間と技量の問題でいかんともしがたい)。いかにも「小説」というだけのもの は一応ぶちこみました。その分、二章書くのが嫌になってきましたが。もう、 あれで完結ってことじゃ駄目、かしら(^^; パーリタもそうですが、どうも短編志向の癖が出てしまい。 あーもう疲れた。だるい。エヴァの映画、今日先行レイトショーか。どうし ようかなあ。昨日からあんまり寝てないし、眠っちゃいそう。 まともかく、一応の約束は果たしたということで。是非、感想ください。 あ、言い忘れてましたが今回「綾波」出ません。その前のプロローグだけで 全力使い果たしちゃいました。あーやっぱり続けなくてはならないのか。プロ ットだけ書くから誰か作品化してくんないかなあ。ふう。 (15:24)
1997年7月20日 (日) エヴァの映画のレポートを書いたりしていたら19日の日記を書くのをすっか り忘れてしまいました。まあ、ご愛敬ということでご勘弁ください。 ネタバレ話は、「ガイナへの手紙」と「映画報告」にありますので、そちら の方をご覧ください。まあ、とにもかくにも祭りは終わった、と。 幸か不幸か私のページはエヴァ100%では無いので、これからもページ自体 は当然、続きます。ただエヴァ小説はあまり書く気力が起きないです。まだ分 かりませんが。 とりあえずパーマンがあるんで、私は。 少しずつ方向転回も始めないといけません。 えーと、ネタバレ話は「げひるん」さんがやっている 伝言板で行っています。 私も書き込んでいます。皆さんも興味のある方はそちらへどうぞ。 *** 映画、結局また下の妹と見に行きました(そろそろシスコンという噂が流れ てきそうで怖い(^^;)。初回7:10の回です。 妹は白のVネックベストにルーズソックスという制服姿だったので、異様に 目立っていました。なし崩し的に金を立て替えさせられた。おごったんじゃな いから返して欲しいものなのですが……。 *** チャットで「マニアの受難」さんを含む方々延々3時間近く話をして、気分 は少し楽になりました。さあ、私も現実をがんばろ。 (4:07) *** エヴァ系の神笠那由他さんのサイトからリンク張ってもらいました。これか らのエヴァサイトは大変ですが。これからもよろしくお願いします。 (4:21) *** 現在7119。カウント回りすぎ。7000もう突破なんて。 まあエヴァも最後ですしね。もうあらすじ読んで笑って映画を見にいきませ う。こんなもんなんですから。(6:41)
1997年7月21日 (月) なぜか今日は世間がのんびりしているなと思ったら休日だったんですね。 すっかり感覚がずれていました。 *** 昨日、「サルでも描けるまんが教室」(通称「サルまん」)を買って読んで いました。以前にもご紹介した通り19日に新装して復刻されたばかりの本です。 今読んでもなるほど、と思うことが多い。エヴァ関係でも「トースト加えて 遅刻遅刻」や「転校生とは学校で会う前に必ず出会っている」という法則が引 用されていましたが、他にも「編集王」などとの共通点も感じる。 ただ、時代のせいか最近は「暗い」まんがも多いせいか、ここにある状況と 微妙にずれてきている部分もある。段々とタブーは失われ、最近じゃ人食しよ うが、レイプしようが、エロエロだろうがゲロゲロだろうがオッケイという風 潮に流れてきており。 この本でも「とんち番長」の連載が再開後、ヒロインが死んだ主人公の子供 を風俗で働きながら育てるというディープな展開が続き、編集者が激怒する下 りがありますが。 今はこんなのそんな珍しくも無いかと思います。まあ、それだけ現実がます ます複雑になり「何でもあり」という意識が浸透したせいかもしれませんね。 *** 時折登場する友人Sから、またまたこのページについての意見をいただいた。 「俺も人のこと言えないけどさ、おまえのページ本当に『センス』ないよ な」 「……」 「あのなに? なんか青い背景とか。気持ち悪いよな。しかもどんどんト ップページが長くなって見ずらいしさ。日記とか毎回ずーっと下に下ろすの面 倒だし」 「……じゃあどうしろと」 「例えばトップページは短くまとめるとかさ。まあ画像が無いから読み込み は早いけど。何、あの青草亭のロゴとか。もう少しどうにか何ないの?」 何とかしたいよ。俺だってさ。 でも、一覧性っつーのも俺のポリシーだしさ。まあ、まさかこんなに文章増 えるとも思ってなかったからね。全部見切り発車だったし。……せめてテーブ ルタグでくくるとか、フォントサイズ変えてまとめるとか、いろいろやる方法 はあるけど。あんまり凝りすぎると後で付け加えたり、修正するのが大変なん だよね。一応作る方としては最低限の修正で更新できるようにはしているんだ けどさ。その手抜きのため、見栄えが悪くなってるのは分かるけどさ。一応で もぱっと見れば俺のページが何やってるか分かるだろ。ああー、でも絵心も色 使いも確かに無いよ、俺はよう………。 あ、すいません。 愚痴ってしまいました。 しかし、長くて見にくいのはもうここ一月近く強く思っていたことなのでな んとかしてみます。まあ、なんとか。 フレームはあまり好きではないのでできることなら使いたく無いですし。 一番嫌なのは「今どこにいるのかさっぱり分からなくなる」という状況です。 階層の中で迷っているというのは何とも悲しいですから。 まあ、なんとか。 (18:38)
1997年7月22日 (火) またまた、一日忘れる所でした。 日付が変わってしまいましたが、一応22日の分として書きます。ご了承くだ さい。 さて、もうこのページ始まって以来の大フィーバーと申しましょうか、7/23 0:40 現在8080のカウントを叩いています。20日の朝に7000を越えてもう8000 とは。まさにおそるべきエヴァ。 私自身もがしがしとエヴァサイトを巡ってさまざまな意見を聞き回り、また 掲示板で書き込みしたりしました。 ネタバレはここには書かないつもりなので、深くは追求しませんが、以外に 肯定派も多いのにも驚きを隠せません。私とは視点が違うのかな、とも思いま すが、結局は趣味の問題であるのかもしれませんね。私とて部分的には肯定し ているわけですから。 また私の感想についてのメールも幾通もいただいております。どうもありが とうございます。できうる限りご返事はさせていただいております。わりと、 私の文章にあおられたのか過激な言葉も多いですが、まあ、お互いに落ち着き ましょう(^^; ちなみにガイナックス作品としては「王立宇宙軍・オネアミスの翼」をお勧 めします。公開当時、アニメにもさほど興味も無く、またガイナックスという 名にも注意をとめなかった私ですが、この映画の印象は強烈に私の中に残って おりました。今見返しても、この映画はかなり私好みであり、はっきり言って エヴァより面白いです。 エヴァの映画評についてはあちこちの掲示板のブックマークを持っており、 数がまとまったら、DEEP EVA LINKにでもまとめようかな、と思っております。 一応ここに少しだけ公開しますと。 AYANAMI's BOARD ANNEX ASUKA REBIRTH♪(劇場版アスカ補完伝言板) ガイナックスの夏映画のページ なんかはとりあえず定番として押さえて回ってみるとよいでしょう。ここ数 日の巡回で私も少し考え方が微妙に変化して、付則すべき意見も多々あるので すが、それはもっと皆さんが落ち着いた頃に、ということで。 ま、どうしてもという方はここに来て見てください。汚れまくった私の姿が 見れるでしょう。 *** ちょっと怠惰な毎日が続いております。昼間寝て、夜中は掲示板とボードを 回り、メールを書き……。同年齢では、仕事に忙殺され、子供や奥さんの面倒 見たりしている人もいるというのに……申し訳ありません。そのかわり、無茶、 私も貧乏で、社会的身分もありません。 幸せって何なのかなあ、とぼんやり考える私はもう既にやばい状況? ……かもね。 (7/23 1:00)
1997年7月23日 (水) DEEP EVA LINKに少しだけ情報を追加しました。主に、昨日紹介した伝言板 などです。もちろん、ここに上げたもの以上に伝言板は山ほどあります。その 中でも割と論議の濃い所を主に上げてみました。これだけ見ても意見が様々で あるのが分かると思いますので。 老婆心ながら一言。エヴァについて語りたい人は、やはり、色々伝言板を回 り雰囲気の合う所で、そのレスポンスとして参加するのがよろしいかと思いま す。究極的には趣味の問題なのですから。 *** うーーん。ちょっとまずい状況です。今朝方まで某掲示板でチャット状態の 書き込みを繰り返していため、今日一日の生活・スケジュールがぼろぼろ。 少しネット生活もセーブしようかなと強く反省しております。 *** 中学生の誘拐事件の容疑者として25歳の男が逮捕された事件が新聞一面を 飾っておりますが、この報道の過激さには少し驚きです。まだあまり情報を整 理していないのでどういう経緯の事件かは分かりませんが、ワイドショーなど では相当しつこく、男が暴れ回っている顔をアップでリピートし続けていまし た。なんかやりすぎじゃない? (23:04) *** とりあえず玄関の文字の大きさをSIZE=4からSIZE=3に下げてみました。 いかがでしょう。読みづらいでしょうか。ご意見をお聞かせください。 (23:17)
1997年7月24日 (木) 今日の「ニュース23」で、立花隆が二足歩行ロボットを本田技研が開発し たという報告をしていた。また12時から話が続くのだが、この、ロボットか なりすごい。形はバックパックを背負った完全人型だが、顔には目のセンサー 稼働するアームもついて、しかも、早歩き並のスピードで移動できる。 バランスの取り方も妙に人間くさい。正直、感動である。 ……今、番組見ていました。すごい。今までの歩行ロボットは必ず一方の足 を地面につけたままの「静歩行」であったが、今回のものは上半身もついての 「動歩行」。しかも、基本的な行動は内蔵のバッテリー(15分)と、コンピ ュータでまかなっている。 本田技研は「小型化」をまず目指すと言っていたが、でかくしたらまるっき り「パトレイバー」だ。 地面の段差も目の位置にある二つのカメラと、足などのセンサーでカバー。 直立したままでの重心移動もなめらか、押しても引いても倒れない。押しすぎ れば後ずさりするし、前にひっぱれば、適当に腕を引いてバランスを取る。 なるほど確かに「人間型」だ。一線越えたという感じが確かにする。こうい う技術というのは蓄積されるものだろうから、ますまず研究も加速されてゆく ものと考えられえる。後は安全性の問題、ということになるのだろう。 クローンの成功とか、web回線の普及とか、時代はますますSFである。後 は言語活動の研究だな。マジで機械翻訳による人工知能も完成するかもしれな い。 *** 22日の日記の末尾で「子供や奥さんの面倒を見たり」と書いた所、「子供 はいいとして奥さんの『面倒』を見るというのはおかしいのじゃないか」と ご指摘のメールをいただきました。 なるほど。言われて見ればその通り。親父の口癖が「俺は家族を養っている んだ」ってなものなので、知らず影響を受けていたようです。いや、親父のせ いにするのではなく、無意識にこうやって受け入れたまま普段検討もしない価 値観というのは結構あるのだな、ということです。 いや、これも違うか。「養う」と「面倒を見る」との間には差がありますも のね。やはり私の中にそういう意識がどこかあったのかな。 いずれにせよ不注意な書き方でした。ちぇりさん、つっこみどうもです。 *** 昨日の決意にもかかわらず、また。夜中は某所で、壊れまくって掲示板なり チャットなりにふけっていました。どーしちゃったんだろ、私は。段々テレホ 時間中心に生活スケジュールがシフトしてしまっている。 回線の問題、特にコストの問題などから24時間テレホーダイは難しいことは 分かりますが、是非、可能にして欲しいものです。料金5000円ぐらいまで なら、可。プロバイダー接続料込みでね。それで工事費は一万以内。 無理か(^^; *** 関東地方では今日から四夜連続のエヴァ再再放送が始まります。なんだかん だと言っても面白いことは確かなので、見る人はエアチェックのご用意を。 私? 録ります、一応(^^; *** エヴァ、監督の個人的なことについて無責任な噂をばらまくなんて、おかし いという意見もあちこちで目にします。 私も興味本位で人のプライバシーを暴くのは、実際、趣味では無いのですが、 やはり、その、なんて言うか、何か言わないと心が落ち着かない、というのが ありまして。反論のある方はメールをください。私が見落とした事も多々ある でしょうから、反対意見は大歓迎です。 (7/25 0:43)
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