7月23日(水)

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(CD-ROM のキャディ)

(コンピュータに興味のない人は、ここを飛ばしてください)
 先週届いた荷物と一緒に日本から送ったデスクトップコンピュータ(Macintosh 8100/80AV という我が日本の研究室では最高速のマシン、市販の中堅Mac の半分くらいの処理速度がある)が届いたので、WWWサーバーをこちらに移し変え、Mathematica の新バージョン(3.0)を載せて今まで今まで手間がかかるのでできなかったグラフの即時表示などを手がけようと考えていたら、CD-ROM のキャディを同梱するのを忘れていたことに気がついた。新しいマシンでは、CD-ROM はそのままマシンに挿入できる(なぜか、より古いマシンのはずのこちらの研究室で借りた840AV がキャディ不要タイプだったりして)ので、今ではほとんど使わないのだが、8100/80AV では、CD-ROM を専用ケース(キャディ)に入れてから、マシンに入れないと使えないのである。
 こんなこともあろうかと、外づけのCD-ROM ドライブを SAL 便で送っておいたし、持ってくるのを忘れていた SCSI ターミネータも日本から航空便で送ってもらったし、持ってくるのを忘れていたドライバソフトも電子メールの添付書類で日本から送ってもらったので、別に気にしていなかったのだが、どうも、頼りの CD-ROM ドライブが動かないの。もしかして、ドライバソフトが、新しいOSに対応していないのか、物理的に接続してもデスクトップにマウントされない。悪いことに、頼りのタイストさんが夏休み中なので研究室では助けを求めることもできない。困った。
 早い話が、CD-ROM (CD に音楽の代わりにコンピュータのプログラムが入っているやつです)のキャディ(CD をコンピュータに突っ込むための容器です)をタンペレのコンピュータショップで買ってくれば済むことだ。
 昼食後ちょいと、愛車のウノに乗ってタンペレの町まで出かけた。駅前の駐車場(駐車料金は、1時間5マルッカ)に車を止め、タンペレ大学前のMacintoshを扱っているコンピュータショップへでかけた。「オランダの販売会社から取り寄せなければないよ。一週間くらいかかるかな」でパス。次は、タンペレで最も大きいアカデミア書店へ、ここで結構コンピュータ関連の小物を売っているのだが、あったのは CD ケースのみ、タンペレで最も大きなショッピングモール:コスキケスクス内のコンピュータショップでも、「ない」の一言。ここまでに40分。そろそろ、駐車場に戻らないと、(運が悪ければ)駐車違反のキップを切られてしまう。
 かなり打ちのめされて、かつ、焦りながら、最後に寄ったのが先日ノートブックパソコンの修理で世話になった駅裏のコンピュータショップ(Macintoshは扱っていない)。
 当然、店には置いてない。が、若い店員さんは何やら盛んに電話をかけ始め、3、4件の電話のあと、にっこりと微笑み、「あった」と、CD キャディを置いている店を紹介してくれた。我々がよく通うスイミングセンターの近くである。「その店から取り寄せてもよいが、そうすると高くなるから、ご自分でいらしてください。場所は、地図でお教えします。」とは、なんと親切な対応なのだろう。またまた、フィンランド人が好きになってしまった。目先の小さい利益は追わず、プロとしての誇りを持って仕事をしているのがよく分かる。誇りとモラルを失いつつある日本人には、まぶしい存在である。
 おかげで、WWW サーバーの移し替えも完了(インターネット上の住所は変わっていませんので、ご心配なく、もちろん、このページを読んでいるということは、心配もしていないのでしょうが)。ホームページの反応速度も、少しは良くなったのではないでしょうか(たぶん、日本国内のネットワークが混んでいて、やっぱり遅いのかもしれませんが)。


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