8月31日(日)

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(サッカーの試合)

 木曜日に智のサッカーの試合があった。今回は、隣町のイロヤルヴィまでの遠征である。8月も下旬、サッカーシーズンも終わりに近づいている。智のチームはシーズン中約10試合ほどある(あった)らし。8月に3試合(一回目合は夏休みで連絡が取れず後から知ったのだが)、9月の2試合でシーズン終了である。8月は私の知る限り2連敗である。智が得点に絡むことはほとんど無いとはいえ、そろそろ、一勝欲しいところである。
 当初、試合日は水曜日と聞いていて、私は慌ててパンクしたタイヤ交換の試行錯誤をしたのだが、なんとかタイヤを交換し、家族全員で車に乗って会場に行ってみると(車以外で行くのは、ほとんど不可能な場所)誰もいない。コーチから詳しい地図のコピーをもらっていて、場所に間違いはない。さらに近所の人に地図を見せて確認したが場所は合っていた。が、良くみると地図にホチキスで止めてあるメモ用紙に、水曜日、試合、木曜日、8月28日午後6時、というようなキーワードが並んでいる。辞書で確認しながら判断すると、どうも、「当初水曜日に予定されていた試合は木曜日の午後6時に延期になりました。」ということらしい。この日は、試合場の下見に来たということにして帰宅した。

  

 いよいよ木曜日の試合当日、快晴の空の下、6時ちょうどに試合が始まった。智の年齢のサッカーの試合は、1チーム7名、普通より小さいボールを使う。5〜10分の休憩をはさんで20分ハーフで行われる。相手チームはメンバーが多く、10分毎にメンバーを総入れ替えしている。智のチームも今日のメンバーは10名で3名が控えになるが、サッカーの上手下手に関係なくメンバー交代してくれるので、智も前半後半とも約10分出場できた。ボールが近くに来ると突進して味方にパスを送ったり、相手チームのボールをクリアしたりという動きは、最近良くなってきたが、相変わらずボールが遠くなるとボーとしている(ように父ちゃんには見える)。試合時間中動き回る体力はないので、今日のように控えの人数が多いと、休める時間が多くてちょうど良いようだ。試合は、我がチームのエースが各1点ずつ得点し、2ー0で快勝した。

からし、または、マスタード)

 フィンランドにはまともな、からし(でなければ、マスタードでもよいのだが、甘くないやつ)がない。スーパーに売っているマスタードを、複数のグレードがある場合は Stark (たぶん、スウエーデン語で辛いという意味だろうと想像し)と書かれたものを選んで、次々に買ってくるのだが、どれも甘い、それも砂糖の甘さなのである。みどりさんから分けてもらった日本のチューブからしが唯一まともなからしであったのだが、それも、底をつきかけている。

 

 ころんでもただで起きないところが、西澤家の家風で、サッカーの試合会場の下見に行った水曜日、郊外スーパーCITY MARKET (KKKK) に寄ってしつこくマスタード売り場を見に行った私は、ついに、まともなマスタードを発見した。イギリスはコールマン社のマスタードである。日本のからしのように、鼻にくる辛さはないが、少なくとも砂糖の甘さがないのがありがたい。家内がみどりさんから作り方を教わった「肉マン」も(蛇足だが、フィンランドに来なければ、家内の自家製肉マンには出会えなかったかもしれないわけで、来て良かったと思うこのごろである)、からしが切れたら味気ないと思っていたが、日本のからしが切れたらコールマン社のマスタードを使おう。


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