これ以外にも夜、こうやって窓のそばで書いているとあちこちで花火や爆竹の音がします。そのたびに「あれっ?いま何かサッカーの試合でもテレビでやってんのかな?」と思っていました。でも先日聞いたところによると違うみたいです。
なんでも麻薬の密売所に新しいブツが届くと花火をあげたり爆竹をならしてお知らせするんだそうです。確かに深夜遅く爆竹がならされることも多く、若者が遊び回る週末になるとたくさんならされるのでどうも本当のようです。やはり田舎とはいえブラジル、ドラッグ汚染は日本よりも進んでいます。
今日も爆竹がならされていますが、今まで爆竹と思っていた音の中にはきっとピストルの射撃音もあったことでしょう。たまに爆竹とは違った連続音が聞こえますし。ただ、サン・パウロみたいにマシンガンの射撃音が聞こえないだけましでしょうか。
さて、いつもこういった試合はGLOBOで見ているんですが、サッカーの提供会社は毎回決まっていて、ハーフタイムにはおなじみのCMが流れます。ちなみに試合中はCMは流しません。左上にアイコンのようなスポットCMが少し流れるだけです。
そのCMのなかで毎回楽しみにしているのが「SKITA」のCM。この会社は清涼飲料水の会社ですが、毎回同じパターンのCMを作っているんです。出てくる登場人物は二人。若いきれいな女性と、いかにもモテないって感じの中年男性。中年男性の住んでいるアパートにこの女性が越して来て以来、ほのかな恋心を抱くおじさんですが、毎回毎回空振りに終わるというCMです。
ある日は女性の部屋でフェスタをやっていたのでプレゼントを持っていったところ「おじさん、ありがとう!」とプレゼントだけ取られてドアを閉められました。ある日は町中のカフェ。女性は友人と一緒に座ろうとしますが椅子が一つ足りません。まわりを見回すと一人で座っている例のおじさんが。一人で座っているおじさんに「こちらの席は空いている?」と聞くと、何も知らないおじさんは喜んで「ええ、もちろん」と答えますが、女性は「ありがとう」といってその椅子を持っていってしまいます。
このようにいつももうちょっとのところでうまくいかないおじさんですが、最新バージョンはちょっと違いました。アパートのエレベーターの前でばったりあった二人。もちろんおじさんは「SKITA」を飲んでいるんですが、女性は「あなたSKITAが好きなのね。」といって情熱的におじさんをエレベーターに連れ込みます。で、エレベーターのドアが開くとおじさんのほっぺにはたくさんのキスマーク!つ、ついにSKITAおじさんも幸せになるのか!と思わずこっちまで興奮。
でもそこでおじさんが「信じられない、夢のようだ!」とつぶやくと女性が腕をつねり、夢から覚めるというお話です。ああやっぱりと思いますが、やっぱり気になるCMです。
残り一年ほどのブラジル生活ですが、帰るまでにはおじさんのハッピーエンドが見たいものです。
移民の歴史が違うので一概に比較はできませんが、我が地区もこれぐらい熱意がある文協役員がいといろいろと違ってくるのになぁと思ってます。こういった見学の後になると「それにつけても我が校は…」となりがちですが、今のところ「出来る範囲のことを精一杯やっていこう!」って前向きな気持ちになっているのでいい感じです。
ところで6月9日の夜にパウメイラスファンの先生のお宅でシュハスコパーティーをすることになったんですが、その前におこなわれるリベルタドーレス準決勝のコリンチャンス×パウメイラス戦の結果によって、我がコリンチャンスが勝ったらお祝いに僕が特上の肉を買っていくことになり、負けた場合、僕がシュハスケイロ(シュハスコを焼く窯)で焼かれることになりました。ということでコリンチャンスにはぜひとも勝ってもらわないと日本に帰れません。がんばれよな!
さて、このところ調子が悪い geocities.com ですが、ここではFTPじゃなくて、ホームページからファイルをアップロードすることになっています。もちろんFTPもできるんですが、どうもうちのプロバイダーが外部へのFTP接続に制限をかけているらしく、どこのFTPサーバーにも接続することが出来ません。
そのアップロードのページには上の方に広告バナーがついているんですが、これがまた見事なぐらいに金融関係。といっても「インターネットで証券買いません?」のようなものじゃなくて「あなたの借金返済します」とか「借金で首が回らなくなったらここに!」とかの怪しげな消費者金融アメリカ版の広告ばかりです。それ以外の広告を見たことありませんが、僕はよっぽどお金に困っているように見えるんでしょうね。それとも初期登録のプロフィールのところでそれらしい情報でも入手したんでしょうか。
そういえば、日本にいた頃はもちろん一人暮らしだったんですが、なぜか「最近家を購入しそうなお父さん」のリストに僕の名前が入っていたらしく、よく不動産屋からかかってきました。で「父はいま外出していません。」と答えると「あっ、そうですか。またかけます。」と言われたので、たぶん子供を持っている中年の男と言うことになっているんでしょうね。たま〜にアンケートなんか書くときには年齢とか職業とかデタラメばっかり書いていたのでこういうことになったんでしょう。
そういった商売のひとつで「おめでとうございます。あなたは○○の中から選ばれましたので、会員制◎◎クラブに格安で入会できます。先日パンフレットを送りましたがご覧になりましたか?」というのが一時期よくかかってきました。もちろんパンフなんか送付してなくて「いいえ」って答えると「ええっ?じゃあ電話で説明します。」という具合に売り込みが始まります。初めは何も知らなかったので「いいえ」と答えてしまい電話を切るのに苦労をしたので、それ以来そういう電話がかかってきたら「はい、パンフレットは来ましたよ、いろいろくわしく書いてますねぇ」と向こうのマニュアルにない答えをして販売員をからかったりしましたよ。一瞬ビックリして切ってしまう販売員もいれば「えっ、届いてます!?」と絶句してしどろもどろになっちゃう人とかいて楽しかったですね。
なお、明日から地区の日本語教師研修会でパラナ州の学校見学に行きます。日曜日あたりに復活する予定です。
今回も安宿に泊まってサッカー観戦に行ったんですが、同じ宿に同じ試合を見に行く人がいたので一緒に行きました。で、久しぶりに日本人とお話しできるのでいろいろと話しかけてみたんですが、冷たい対応。三人いるうち一人は一人とはちゃんとお話しできたんですが、他の二人とはほとんど口も聞いてもらえませんでした。お互い初対面で何も変なこといった覚えもないんですが、最初からダメでした。でもその二人は二人で仲良く行動していたのでまあそれも良いのかもしれません。きっと辛い南米旅行で心も疲れていたんでしょう。
まあ、だいたい南米に来ている旅行者は長期の人が多く、みんな自分の世界を持っているのでなかなか他人を入れてくれないのかもしれませんが…しかしもったいないですね。アミーゴの国なのに。
こんなこと書くと、どこででも見かけられる日本人論みたいになっちゃって陳腐ですが、「やっ、こんにちは!」と話しかけると日本の人はあんまし返事をしてくれません。バスで隣に座ったブラジル人の方がもうちょっとフレンドリーですね。
あんまし長く書くと暗くなるのでやめますが、そんな日本に帰って適応できるかな!?
サン・パウロの目抜き通り、アベニーダ・パウリスタでもデモ隊と警官隊の衝突が起こり、その一部始終が夜のニュースで報道されています。デモ隊警官隊双方にけが人が出て病院にかつぎ込まれている衝撃的な映像もそのまま流れるのがブラジルです。
デモ隊の怪我の原因は警官隊によるゴム弾射撃や警棒による殴打などで、警官隊の場合はデモ隊に投げられたいろいろなものが原因です。これは日本を含めて世界中どこでも同じだと思います。そういった乱闘シーンの映像も流れていて、どこかで見たような戦いが繰り広げられているんですが、ひとつだけ日本とは全く違うものがありました。
よーく画面をみると、緑色の大きなボールが警官隊めがけてたくさん飛んでいます。なにかな?と目を凝らしてみるとなんと「ココナッツ」。椰子の実が警官隊攻撃の武器として使われているんです。ブラジルではあちこちで一年中ココナッツが売られていますが、確かにこれは相手に投げつけるには適度な重さと大きさですよね。石や棒きれを投げるだけでは普通のデモ隊ですが、ココナッツを投げるところがブラジルらしく、南国のデモ隊らしさを感じさせてくれます。それに石が当たると大けがになりますが、なんとなく椰子の実が当たっても「イテッ!!」で終わっちゃうような気がするのは僕だけでしょうか。そう思っただけでなんだかホンワカした雰囲気になっちゃいますが、やってる本人達はいたって真剣です。
なお、今晩からサン・パウロまでサッカー観戦に行きいます。楽しみにしていたコリンチャンス×パウメイラスですが、両方ともすでに準決勝進出を決めてしまったし、お互い数日後にリベルタドーレスの大一番を控えているだけに、控えが中心のつまらない消化ゲームになるみたい…
ただ、土曜日のサン・パウロ×グァラニですが、サン・パウロはここで負けると準決勝に進出できない可能性が高まるので、熱の入った試合が期待できるかもしれません。
ま、行くだけ行ってきます。月曜日あたりに復活でしょう。
「でも、子供の授業があるから」と答えると「それは私たち大人が面倒見るから行ってきなさい」となおも薦めてくれます。旅行三昧の暮らしの中で「もしかしたら生徒や町のみんなから浮いちゃってるじゃないかな?」と少し心配する事もありましたが、今日のみんなのお話でホッとしました。これからの励みになります。
でももちろんボイ・ブンバのお祭りはあきらめます。やっぱりそんな生徒達をおいて旅行には行けないっすね。それに、やり残したことがあった方がまた来る動機になるからいいです。でも同じことを生徒に言うと、「そんなこと言ったらブラジルにはまだまだたくさんの見所があるからもう一回ここで二年間暮らさないといけないよ!」とありがたいご忠告。
なにはともあれ、もう一度ブラジルに戻ってくるときも必ずこの町をたずねることでしょう。
さて、話は変わって昨日、新しい10R$札(しかもピン札)をもらいました。「Brasil 1500-2000」って書いてあるので2000年限定の「500年記念紙幣」なのかもしれません。で、驚いたのが素材。なんとプラスチックです。日本の百科事典や、登山用の地図なんかは汚れや破損を防ぐためにプラスチックの紙(紙と言うのもヘンですが)を使っていますが、あれと同じ素材です。これなら服と一緒に洗ってもへっちゃらです。でもブラジルの印刷なんでそのうち薄くなっちゃったりして。
で、これを独り占めにするのはもったいないのでスキャナーで取り込んでみました。
子供達には15日に誕生日のお祝いをしてもらっていたので、今日は何もないと思っていました。
いつものように授業の前半を終わって、少し部屋を出てから戻ろうとすると「先生入っちゃダメ〜〜」と締め出しを食らっちゃいました。「何やってんだかなぁ」と思って、時間をおいて入ると、今度はある生徒が近寄ってきて、「先生ちょっとこっちに来て」と外に連れていこうとします。
連れられるままに外にでると、肩になにかぶつけられる感触がして、グシャって音がします。一瞬何か分かりませんでしたが、肩に冷たい感触があります。
その間にも何かをいろいろとぶつけられます。
とにかくその場を逃げ出して、よ〜〜く見てみると黄色いものが垂れています。
そうです。「卵です」
忘れてたっす。
こっちでは誕生日などの祝い事にはお祝いの当人を思いっきり汚してあげるという習慣があったんだった、と思い出した頃にはもう手遅れでした。
で、一段落した後に、相棒の先生がポツリ。
「なんだ、腐った卵じゃなかったんだ。」
でもこのところ誕生日を忘れることが多いような気がします。仕事が忙しいときなんか「お前今日誕生日だろ!」って言われて気づくこともありました。ずっと一人暮らしで、祝ってくれる家族がいないからかもしれません。それに昔は「誕生日のプレゼントがもらえるまであと何日」と指折り数えて待っていましたが、今ではそういったことも少なくなったので自然と忘れてしまうのかもしれません。
この「日々の記録」を書いているのは5月15日の夜の10時半。授業が終わって家に帰っていろいろと部屋の片づけをしたり、学校のホームページとか書いていたら誕生日のことをまたもや忘れていました。「日々に記録」を書くために一日を振り返って思い出しました。
そういえば、子供の頃を考えると父親の誕生日って影が薄かったですね。どうしても男の人って他人の誕生日や自分の誕生日に無頓着な気がします。この点女性の方が誕生日などこまめに憶えておいてくれるんじゃないでしょうかす。早くも何通か「誕生日おめでとう」ってメールが来たのでんですが、ほとんどが女性でした。
まあ、何はともあれまもなく30歳。いや〜まったくだらしのない30歳です。自分が子供の頃には「30歳になる頃は立派な大人になっているだろう」と思っていましたが、全然違いましたね。でもこの気持ちは20歳になったときも同じでした。あのときも「20歳でこのていたらく」って感じでした。きっと何歳になっても満足することはないんでしょうね。山仲間は高年齢の人が多いんですが、みんな同じこと言ってました。
さてさて、いつものようにホームページを見たらやっちゃいました。というか踏んじゃいました。これです。
それから先日アップした「本格的蹴球観戦記その1」ですが、今度の週末に「観戦その2」に行くことになりそうです。今のところこれといった用事がないので、行ってみようかなと思って調べてみたら、20日にモルンビーで「サン・パウロ×グァラニ」、21日にも同じくモルンビーで「パウメイラス×コリンチャンス」が行われることが分かりました。土日で二試合も楽しめるとは一石二鳥です。
話は変わりますが、昨日、町の知り合いが亡くなりました。享年53歳ということで、まだまだ若いのに…と思います。彼とはあまりつきあいがなかったんですが、やはり若くして亡くなった人を見ると、人生について考えさせられます。安らかにお眠り下さい。
でも安らかに眠れないのがブラジルのお墓。サン・パウロ市内の墓地ではあちこちで盗掘が行われているそうです。こちらでは火葬ではなくて、土葬なので埋葬者の金歯とか、副葬物をねらっての犯行です。ある墓地では「墓は開けられ、あちこちに人骨が散乱し、異様な臭気を放っている」とむごいことになっているみたいです。この記事は新聞で読んだので実際の状況を見たことはありませんが、想像するだけでゾッとします。日本人としての僕の気持ちではこれは人殺し以上にやっちゃいけないことような気がします。
記事を見ると、普通のブラジル人も僕と同じように盗掘についてとっても反感を持っているみたいですが、それでも盗掘がおこなわれているということは、よっぽど追いつめられているんでしょうか。なにか盗掘者にも幾ばくかの同情を感じてしまいます。
一方、NHKのニュースやインターネットのニュースでは日本の少年犯罪が毎日伝えられています。「生活に困り、墓を荒らす少年」と「人を殺す経験がしたかったの人を殺した少年」ではどちらが不幸なんでしょうか。
そう思うと、ブラジルも地域によってだいぶん音楽が違います。もちろんブラジルも日本と同じでテレビの普及により、どこでも同じ様なヒット曲を聴くことも多いんですが、さすがにアマゾンを旅している時に聞いた流行歌は全くサン・パウロとは違っていました。その土地その土地の音楽というのは日本にはない楽しみですね。日本だと今では沖縄ぐらいしかそういった風土の音楽って残っていないんじゃないでしょうか。
こういった流行歌などに耳を傾けられるというのはもしかしたら旅行者ではない生活者ならではのものかもしれませんね。
まだまだ未踏の音楽地域としてノルデスチを残しているのでちょっと楽しみです。。
さて、今日のサッカー話はこれぐらいにして、本題。
よく「ラテンアメリカの人々はスキンシップが濃密で、日本人は淡泊」と言われていますが、簡単にはそう言い切れないようです。
昼間、日系人のおばさんとスキンシップの話をしていたんですが、そのおばさんが言ったのは「ブラジル人で未だに理解できないのが、赤ちゃんと母親が一緒に寝ないことなのよね。」というびっくりする事実。普通日本だったら母親と赤ん坊は一緒に寝るものというのが相場ですが、ブラジルでは赤ん坊の部屋があり、生まれるたらそこで一人で寝かされるみたいです。で、夜泣きをするたびに母親が赤ん坊の部屋に行って、お乳をあげるとか。そんなわけで、ブラジルには親子三人「川の字」で寝るという習慣もないそうです。日本だとある意味、「川の字」って平和な家族の象徴ですよね。
また、ブラジルには湯船という習慣もないので、親子一緒に風呂に入るということもありません。一人で体が洗えるようになったら、もう一人でシャワーを浴びると言うことになります。このことから考えてみると、実はブラジルには親子の「肌と肌を接する」コミュニケーションが少ないのかもしれません。
実際ブラジル人の親子関係を見ていると、「ラテンだから家族を大事にする」というステレオタイプだけでは分からないものを感じます。なんとなくですが、親のこどもに対する愛情表現が「子供の欲しい物を何でも買ってあげる」とか「着せ替え人形みたいにして子供にきれいな服を着せる」とか「物質的」なところに偏っているところもあるように思います。「ブラジルの親子関係は希薄」とまでは言いませんが、少なくとも日本人がラテンな人々に抱いている「濃密人間関係」的なイメージが100%正しいわけではなさそうだというのが分かってきました。
このあたりはもうちょっと調べて生活記にでも書くことにしましょう。
で、そのPK戦ですが、
コリンチャンス | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
R セントラル | ○ | ○ | ○ | × | × |
という結果です。これを見たら、去年のリベルタドーレスの決勝でパウメイラスがデポルチーボ・カリをPK戦の末、下したときと同じパターンですね。いったんは相手側にリードされ、逆転して勝つというパターンです。
今日の試合は普通のテレビではやってなくて、有料のCS放送で生中継だったので、近くのバール(バー)に行って、おっちゃん達と一緒に見ていたんですが、PK戦の時の反応が去年の決勝戦の時と同じで面白かったです。
初めのころはコリンチャンスがゴールを決めるたびにおっちゃん達は大歓声を上げていましたが、コリンチャンスの三人目のエドゥがはずしてリードされると水を打ったように静かになりました。その後、Rセントラルの選手が決めた後、四人目のルイゾォンが決めたときにも最初みたいに喜びません。これはまさに去年の決勝戦でもそうでした。で、ルイゾォンが盛んに手を振って、観衆を鼓舞していたところも去年のパウメイラスの選手と同じ。きっと今回の会場となったパカエンブーの観客もシーンとしていたんでしょう。ブラジル人って盛り上がるときは盛り上がりますが、ちょっと形勢が不利になるとすぐにあきらめちゃうんですよね。
でもRセントラルの四人目、ゴンザレスのボールをコリンチャンスの守護神ヂダがとめたときはもう割れんばかりの歓声。このあたりも去年とそっくりです。で、コリンチャンス五人目のマルセリーニョが決めた後はもう勝利の雄叫びを上げてます。そしてRセントラルの最後のキッカー、ゴルジージョは観衆の期待にこたえるかのようにゴールの外に球を蹴ってしまいました。最後にゴールの外に蹴ってしまうところまで去年と一緒でしたね。
もちろんコリンチャンスが勝ってうれしいんですが、それ以上に、「やっぱパウメレンセもコリンチアーノも同じブラジル人。喜ぶところも悲しむところも一緒だなぁ」と感心してしまいました。
さて、お次の対戦相手はアトレチコ・ミネイロ×アトレチコ・パラナエンセの勝者。どっちにしてもブラジル対戦です。もしアトレチコ・ミネイロとの対戦になれば、去年のブラジル選手権決勝と同じ組み合わせですね。
まずは生徒を試験会場まで無事に連れていくことができて一安心。でもこれだけじゃあつまらないのでサッカーに行ってきました。コリンチャンスとパウメイラスの試合ですが、こちらは生活記にくわしく書きます。
さて、行く前の予定ではサン・パウロで「ペプシ・セレソン缶」を買うつもりで、実際いろいろと探してみたんですが、前途多難。どこの店にも置いてあることはあるんですが、大量に同じものを仕入れるせいか、ある店は「カフー缶」ばっかだし、他の店は「ホベルト・カルロス缶」ばっか。残念ながら他の缶は見かけませんでした。しかも全缶セットのようなものはなくて、これは一軒一軒足を棒にして探さないといけないようです。でもそんな暇もないので、今回は偵察にとどめておきました。
今回試験を受けたのは僕の生徒二人。といっても一人は18歳の生徒で、もう一人は夜学の生徒で大人のおばさんです。その夜学のおばさんの家に日本から女性が遊びに来ています。おばさんは学生時代に日本の大学で勉強していたんですが、その時のホームステイ先の娘さんです。おばさんがホームステイしていたのはもう20年ほど前になるので、その時ちっちゃい子供だった娘さんも今では年頃です。で、その娘さんは日本でしばらくOLとして働いていて、働いたお金をもってブラリと遊びに来たわけです。
来てから一か月ぐらいは順調だったみたいですが、滞在が二か月、三か月、四か月と延びるにしたがって、いろいろな問題が起こっているらしく、おばさんは疲れ切っていました。細かい話は省きますが、若い女性が何ヶ月も滞在するというのは受け入れる家族にとっても大変みたいです。もちろん僕は今、一人住まいなのでこういった問題はないと思っていますが、将来、海外の発展途上国で働こうと考えている身なので、いつホームステイしなければならない場面が来るか分かりません。また、今こうやって日系人とのつながりができている関係で、そのうち日系人の子供達を日本で受け入れることになるかもしれません。そう思うと人ごとではない気がしました。そのおばさんの話を聞いて思ったこと。
もともとブラジルはコカコーラの牙城なんですが最近ペプシが頑張っています。サン・パウロの人気ナンバー1のチーム、コリンチャンスのオフィシャルスポンサーになったし、ブラジルセレソン(ナショナルチーム)のスポンサーにもなったみたいです。
そして満を持して登場したのが「ペプシ・サッカー缶」です。別に缶だけじゃなくてペットボトルもあるんですが、ヒバウドやホナウジーニョといったブラジルサッカー界のスーパースターの写真が印刷された缶です。今のところこのほかにアモローゾやカフー、ホナウジーニョ・ガウーショ、ホベルト・カルロスなどがあり、猛烈に僕の物欲を刺激してくれます。これを集めたらブラジル生活の素晴らしいおみやげになりますし、日本のサッカー好きの人に良いプレゼントになります。
で、さっそく町のスーパーに行ってみたんですが、小さい町なんで品揃えが少なく全然集まりません。というか缶に到ってはまだ見つけられない状況です。う〜んどうしようと思っていたら天の神様か守護神様が救いの手をさしのべてくれました。
うちの若い生徒が日本語教師をめざすことになったことは以前ここでも書きましたが、その生徒が受けるサン・パウロの日本語普及センターの日本語教師養成通信講座の入学試験がこの日曜日に行われることになりました。今回は僕の町から他にも受けるんですが、両方ともサン・パウロの町に不案内。そこで僕が案内役で一緒に行くことになったんです。会場まで案内しちゃえばあとは自由時間。サン・パウロの町でゆっくりお目当ての品を探すことができます。
サン・パウロには大きなショッピングセンターもあるのでもしかしたら「ブラジルセレソン缶セット」なんていう夢のパッケージもあるかもしれません。本当にあったらどうしよう。やっぱコレクターとしてはパッケージを開けたらダメですよね。それに二セットは買うのがこれまたコレクターの王道ですよね。そうすると缶ジュースのパックを二つも日本に持って帰らないといけないことになりますね。しかも中身が入ったまま。
なんか捕らぬ狸の皮算用ですが今からサン・パウロ行きがワクワクです。でも日帰りというのがちょっと辛い。
今日もいつものように店に来ました。この店はまだ若い夫婦がやっていて、普段はダンナの方がそこでカショーホ・ケンチを焼いています。今日は奥さんだったので「おや?」と思っていると、公園の隣にあるバーのカウンターの中にダンナがいます。「あれ、あのバーはあんたの店だったっけ?」と聞いたら「今週買ったの」という話。
ブラジルでは屋台のカショーホ・ケンチ屋は飲食店をめざす人達がまず最初に営む仕事と言われています。カショーホ・ケンチを焼く鉄板一枚で始めることができるからです。そこで地道にお金を稼ぎ、藁しべ長者のように大きくしていくのがブラジル版サクセス・ストーリーです。その次にバーを始めるというのも定番です。
この若夫婦も毎日毎日雨の日も(あんまり雨は降らないけど)晴れの日もがんばっていましたからね。そういえば、初めの頃はちっちゃい屋台でしたね。でも美味しくて安いので客が集まり、このごろは屋台も大きくなってました。きっと二人でレストランを持つのが夢なんでしょう。ともすると働かないブラジル人ばっかりに目がいき、「ブラジル人はまったく!!」と思うことが多いんですが、こうやってコツコツと働いている若い人を見ると、こっちまで心が温かくなるような気がします。
でもちょっと心配になって帰り際に「じゃあカショーホ・ケンチはやめるの?」と聞いたら「いいえ」という元気のいい答えが返ってきました。
なんか思わず空を見上げてニコニコしたくなる夜でした。
ある女生徒ですが、僕がこの町に来た去年の4月頃はまだまだ子供でクラスの他の生徒達と大騒ぎしたり、取っ組み合いとかしていて「ブラジルの子供も日本の子供も無邪気でかわいいなぁ」と目を細めながら眺めていました。
それから時がたつごとにその生徒はおとなしくなってきて、だいぶん「女性」らしくなってきました。もう昔のように男の子と取っ組み合いの喧嘩なんかしません。授業中も僕の言うことをよく聞くようになりました。
と同時にその生徒の母親の話によると、「最近派手な服を好むようになった」とのこと。昔は見向きもしなかったミニスカートや露出度の高い上着を好んで着るようになり、親もびっくりしているようです。
そして今日は「なんか娘が電話ですごいこと話していた」そうです。何でもブラジル学校の同級生の女生徒からの電話だったそうですが、たぶん「○○君が好きなんだけど」とでも相談されたんでしょう。それに対するその子の返事が「大丈夫だよ。○○君ところは兄弟三人とも△△校に行ってるでしょう。あそこの授業料はとっても高いって言うし、三人もそんな学校に行かせる○○君の家はお金持ちに違いないよ。だから大丈夫だって。」だそうで、親もさすがにたまげたみたいです。
いや〜すごいですね。まだ10代前半でそこまで考えられるとは。僕がその子の年ぐらいの頃は「○○さんが好きだ!」という気持ちはたくさん持っていましたが、その家の財産まで考えるほど頭はまわりませんでしたね。でもよく考えてみると、これは日本人とブラジル人の違いと言うよりも男と女の違いのような感じがします。生徒を見ていても、同い年の子供だったら、確実に女の子の方が精神年齢は高いですからね。
僕が思春期のミルク臭い恋愛感情とか持っていた頃には、同年代の女の子はもっと進んだことを考えていたんでしょうね。ああ素晴らしき青春時代。
先週サン・パウロに行ったときにある人から日本の雑誌をもらいました。「どうせお前は日本の雑誌も何もないところにいるんだろうから恵んでやるよ。どうせ捨てるつもりだったし」というお申し出をありがたく受けさせていただきました。
そんな貴重な雑誌なので、なくならないように「一日に5ページだけ」と心に決めて読んでいます。で、最初に見たグラビアのページ。日本のとっても美しい女性が写っているはずなのに……
化粧が濃いよ…
あ〜僕はもう戻れない一線を越えたんでしょうか。原則スッピン、もしくは薄化粧の国で生活するうちに日本の心「化粧」を理解できなくなってしまったのでしょうか。どの写真をみても真っ白に塗った肌に真っ赤な口紅。以前は美しいと思ったその姿を見て僕は…僕は…
ああ妹よ君を泣く、君、塗りたもうことなかれ
日本はGWですが、ブラジルも今日はメーデーでお休み。三連休です。ブラジルの祝日をあげてみると
1月1日 元旦
2月〜3月 カルナバル
3月〜4月 復活祭
4月21日 チラデンテス
5月1日 メーデー
5月〜6月 聖体祭
9月7日 独立記念日
10月12日 聖母出現祭
11月2日 お盆
11月15日 共和国宣言記念日
12月25日 クリスマス
です。日本よりもだいぶん少ないですね。でもブラジルでは祝日がある週はそのまま一週間休んでしまい、前後の土日も休んで9連休なんてのはざらです。とにかく休むことにかけてはどん欲です。もし日本みたいに祝日がたくさんあったら何週間も休んでしまい、仕事にならないんでしょうね。
日本とブラジルでは地球の正反対ということでいろいろと違うこともありますが、放っておくと誰も休みを取らないので祝日をたくさん定めてなんとか国民に休んでもらおうという日本と、放っておくとすぐに休んじゃうのでなるべく祝日は少なくしようというブラジルというのも対照的で面白いですね。意地悪な言い方をすれば、上から「休んでもいいよ」と言われないかぎり休まない日本と、「休むんじゃないよ」と言わないと働かないブラジルといったところでしょうか。