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アンデスの響き



先日、町を歩いていたら商店街に人が集まっています。「なんだ、なんだ」と行ってみると真ん中には楽器とマイクがおいてあります。どうも街頭コンサートのようです。そのうち演奏者がやってきましたがみんなインジオ!黒く長い髪の毛と浅黒いけれど、どことなく日本人に似ていて親近感の持てる顔です。「ようこそみなさま。私たちはペルーからやってきた○○です。」などの自己紹介の後さっそく演奏。アンデス音楽特有の竹笛の音色があたりに響きわたり、あっという間にアンデスの世界が広がっていきます。この町は標高が450mということで、ホンの少しばかり平地より高く、たしかに空の色もすこしだけ高地の色をしています。その空を見上げるとそこにはコンドルが飛んでいて、ちょっと目を下げると偉大なるアンデスの山々が目の前に広がるような気がしました。

もうひとつ、アンデス音楽で忘れられないのが学生時代の記憶。学生のころキャンパスの片隅に「学生会館」なる建物があり、そこは各種のクラブの共有スペースになっており、授業のあと(本当は授業中)にはそこで友人達と時間をつぶすってのが日課でした。その会館内にアンデスの楽器を演奏するクラブがあり、学生会館のなかはいつも練習中の彼らの音色が広がっていて、アンデスの音楽を聞くと汗くさくて薄汚い学生会館の記憶がよみがえってきます。ただ、日本の彼らと違うのはやはり演奏がうまいと言うことと、民族衣装を着ていないと言うことでしょうか。

そんな演奏を聴いていると、テープやCDをもったお兄ちゃんが近づいてきてセールスを開始します。もともとアンデス音楽は好きなので買おうかと思いましたが値段がやや高めでしかもオムニバス系のアルバムしかなかったのであきらめましたが、タイトルなんかちゃんとポルトガル語で書いてあったので「おいおいあんたら本当にペルーから来たの?」って思います。

ペルーというと遠いところですが、これまでも何度かこういったインジオ達がやってきて町で演奏しているのを見かけました。普通に歩いていると日系人やそのほか普通の外人ばっかりで、「ここは南米!」って雰囲気がありませんが、インジオ達をみると強烈に「あ〜〜ここは南米だ!!神々の住むアンデスのそばだ!」って強く思います。ただ、今まで見たインジオ達のほとんどはアンデス音楽の演奏をしている人達かアクセサリーを売っている人達でした。そういえば、日本でも江戸時代などには非差別部落の人達が音楽などの芸能活動を支えていたし、ヨーロッパのジプシー達も同じような感じです。なにか抑圧された人達が芸術に流れていくというのは何かの理由があるんでしょうか。

インジオと言えば、南米のサッカー選手にはインジオ系のサッカー選手もいますが、例外的にブラジルでは見かけませんねえ。お隣のアルゼンチンにも多いし、ボリビアなんかインジオ系の選手ばっかに見えてしまうんですが。これまたどんな理由なんでしょうね。逆に黒人系の選手はブラジルに多いですね。まあこれは過去の歴史がそうさせているのでしょう。


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