6月17日 土曜日
サン・パウロでの用事を済ませ、朝6時のリオ行き始発バスに乗り込みます。これで飛ばせば12時過ぎにはリオに着き、16時開始の決勝戦に間に合います。なんかワクワクしてきますが、それは僕だけじゃないみたい。だって車内にはすで決勝進出の片方のチームフラメンゴのユニフォームを着ている人もいますから。今回の決勝はフラメンゴとヴァスコ・ダ・ガマというリオの超人気チーム同士の対戦。フラメンゴといえば、あのジーコがいたチームとして有名です。また、現在のヴァスコにはホマーリオとエジムンドというこれまた有名な悪童コンビがいてブラジル中の注目を集めています。決勝戦に限らず、サッカーはホームとアウェイで二試合戦い、総合成績で勝負を決めるんですが、フラメンゴ×ヴァスコの決勝第一戦は3×0の大差でフラメンゴの圧勝。マスコミでは早くも「フラメンゴ二連覇」とぶちあげているし、怒りのヴァスコは怪我から治ったばかりのホマーリオと精彩を欠いたエジムンドをスタメンから外すという大なたをふるったようです。ちなみにこのホマーリオとエジムンドはともに年棒3億2千万円。ブラジルサッカー選手のなかで最高峰に輝く二人です。
そんなこともあってか、盛り上がるのはフラメンギスタ(フラメンゴファン)ばかり。バスがリオの町中に入ってもフラメンゴの旗を立てた家や車ばかりみかけます。もともとフラメンゴの方は大衆に人気があるチームでファン数も圧倒的に多いんですが。
さて、少し遅れたバスですが、12時半にはホドビアリアに到着。ここからスタジアムまではタクシーで5分ほどです。スタジアムに到着してチケット売場に行くと、驚くべきことにまだ行列がありました。つまり当日なのにチケットがあまっているというわけです。普通なら売り切れ確実なのに不思議に思ったんですが、やはり勝ち目の薄いヴァスカイーノ(ヴァスコファン)の客足が遠のいているんでしょうか。その点ブラジルのファンはドライというか負け戦には冷たいですからね。
これなら楽勝と言うことで、カデイラ(椅子席)のチケットを買った後、ホテルを探して今晩の宿を確保し、試合1時間半前にスタジアム入り。入ったところはゴール裏の一番低いところの席。ちょっと失敗しました。ブラジルで何と言ってもおもしろいのは熱狂的なファンです。そういったファンがたくさん座っているのがアルキバンカーダ(立ち見席)。カデイラにもいろいろな場所があり、アルキバンカーダに近い席もあるためひそかに期待して行ったんですが、今日のカデイラはアルキバンカーダの真下の席でした。つまりファン達を見ることができず、その歓声を頭の上で聞くことになります。
それでもあたりはフラメンギスタ一色。さっそくスタジアム内の物売りからフラメンゴのユニフォームを買って、着ておくことにしましょう。もともとフラメンゴもコリンチャンスと同じく一般大衆のチームで、なんとなく親近感があるんです。行きのタクシーの運ちゃんも言ってましたが「フラメンゴは下層民のチームなんだ。大衆の娯楽なんだ。だからストリートチルドレンも、オレみたいなタクシーの運ちゃんもみんなフラメンゴが好きなんだ。」そうですね。大衆の味方を気取っているのかも知れませんが、そういったおっちゃん達と一緒に応援していると面白いんですよね。
そんなフラメンゴのチームカラーは赤と黒。上にあるアルキバンカーダには「Rac,a Rubro Negra(深紅と漆黒の者ども)」というフラメンゴの有名応援団の旗がかかっています。東の横綱と言われる大応援団です。もちろん西の横綱はコリンチャンスの「Gavio~es da Fiel(忠実な鷹)」でしょう。この旗を見るだけで、単純な僕は興奮しちゃいますよ。どこが違うのか分かりませんが、日本の応援団とは全く違う「本格的」な何かを感じされてくれますからね。
一方のヴァスコは黒と白がチームカラーですが、今日ばかりは旗色が悪いです。フラメンゴサイドはどんどんと客が入っているのにヴァスコサイドはほとんど客がいません。それでも数少ないヴァスカイーノがより固まって気勢を上げると、アッという間にフラメンギスタの歓声に押しつぶされます。あっちこっちであがる歓声を聞いているうちに時間が過ぎていきました。
選手登場!
まずはヴァスコの選手が入場すると、ヴァスカイーノが花火を連発し、そのあたりが真っ白になります。もちろんフラメンギスタからは嵐のブーイング。戦いの火蓋はもう切って落とされました。やがてブーイングが一転、大歓声になるとフラメンゴの選手の入場。今度はこちら側から花火がガンガンあがります。花火も最近の流行は幅5cm長さ50cmぐらいのひらひらの紙テープがばらまかれるやつです。これが大量に打ち上げられると空一面に紙テープがたなびきスタジアムを盛り上げます。もちろんフラメンゴなので赤と黒の紙テープであることは言うまでもありません。
このころになるとフラメンゴ側スタンドはほぼ満員。それだけでは入りきれないのかグラウンドの近くの普段はあんまり人がいないエリアまでぎっしりです。日本で言うと甲子園のラッキーゾーンにあたるようなところといえば、やや古めの野球ファンなら分かるでしょうか。そこに陣取るファンですが、始めのうちは警察に囲まれておとなしく見ていましたが選手が入ってくるとやはりブラジル人。ロープをかいくぐってあふれだします。はじめこそ警官が静止しようとするものの誰も止めることが出来るはずもなく、あっというまにあたりはフラメンギスタだらけになっちゃいました。
やがて興奮のうちに試合開始。よく見てみるとヴァスコのホマーリオ、エジムンドだけじゃなく、フラメンゴの人気選手アチルソンもいません。後で新聞を見て分かったことですが、風邪薬か何かに禁止薬物が入っていたらしく、出場停止になっていたようです。そのせいばかりではないとは思いますが、フラメンゴは押され気味。初戦を3×0で落として後がないだけにヴァスコも気合が入っています。ただ、今回の席はゴール裏でほとんど地面と同じ高さの場所なので試合を真横から見る格好になり、ボールの動きがぜんぜんつかめません。なので試合よりもスタジアムのトルセドール(応援団)を見ているほうが多かったかも。
ヴァスコ優勢の前半でしたが、終了間際の40分すぎに右サイドからフラメンゴディフェンスが崩され、ヴィオラが得点。ヴァスコが先制点をあげ、少数のヴァスカイーノが「ヴァ〜スコ〜」コールをあげますが、すぐに「メ〜ンゴ〜ン」というフラメンギスタの大歓声に消されてしまいます。フラメンゴにはまだ二点の余裕がありますが、これでスタンド全体に危機感が生まれたのは事実です。
やがて1×0のままハーフタイムに突入。この時こそトルセドールの活躍の時、マラカナンといえば巨大な旗です。マラカナンに限らず、ブラジルでは大きな試合があるとスタンドに縦横それぞれ数十mもあるような旗が広げられ、スタンドを彩ります。特にフラメンゴとヴァスコの旗は有名ですが、さっそくフラメンギスタが旗を広げているようです。「ようです」と言うのは、見えないから。どうも頭の上のアルキバンカーダで旗を広げているようでワーワー騒いでいます。グラウンドにいる報道陣も僕の頭の上をねらってカメラの砲列を構えているので、かなり大きな旗が広がっているんでしょう。本来なら目の前のヴァスコサイドにも旗が広がるんですが、今日は人数が少なく何もありません。まさに旗色が悪いとはこのことでしょう。(ちょっとオヤジギャグ)
さて後半になるとフラメンゴの動きも良くなり、互角の試合運びとなります。そして開始早々の4分、ヘイナウドが同点のゴール!スタンドもどよめきます。う〜ん、揺れるマラカナンはいつ見てもいいもんですね。赤い発煙筒があちこちでたかれ、スタジアム全体が赤っぽくなり、煙をすかしてみたスタンドでは日本の応援団の団旗と同じくらい大きいフラメンゴ旗がユラユラ揺れます。スタジアムの楽しみはこの瞬間にありますね。試合を楽しむだけだったらテレビでも構わないんですが、点が入った瞬間のスタジアムは何物にもかえられない迫力と興奮があります。赤と黒が乱舞するスタンドの威容を見ていると、なにか地獄のふちをのぞき込んでいるかのようです。そうするとここは地獄の釜とでも言うんでしょうか。
こうして待望の一点が入った後のフラメンギスタはオーバードライブモードに入ります。もちろんこれまでも盛り上がっていたんですが、座って観戦する人もいたりして、まだ普通の試合らしさを残していました。でも、この瞬間以降はみんなスタンディングで、フラメンゴの応援歌や応援コールを延々と繰り返します。その歓声が屋根に跳ね返ってくるのでもう何も聞こえません。隣の人とも大声じゃないと会話できないぐらい。さらに火に油を注ぐように、後半11分にはトゥタが逆転のゴールを決めちゃったので、マラカナンの熱気は一気にトップギアまで高まっちゃいました。
この一点で逆に火が消えてしまったのがヴァスコ。選手にもあきらめの色が広がり、チラホラと帰るヴァスカイーノも見えます。スタジアムを出るヴァスカイーノが、フラメンギスタの前を通ると、両者の間で物が飛び交うところも僕にとっては「本場の香り」です。そうなるともうマラカナンはフラメンゴだけのものになり、饗宴状態。僕もグラウンドはそっちのけで、スタンドの写真ばかりを撮っていました。リオのカルナバルでも思いましたが、ブラジル人のこういったときの爆発力は圧倒的です。誰にも止められない勢いを感じます。日本人がイメージするラテンのエネルギーとはまさにこのことかもしれません。
このまま試合は2×1でフラメンゴが勝つんですが、表彰式やその後も延々とマラカナンは燃えていました。ほとぼりが冷めた頃にスタジアムを出たんですが、燃えていたのはスタジアムだけではありませんでした。あちこちをクラクションならしっぱなしの車が走っています。また、町中ではフラメンゴの服を着たトルセドールたちが「ビ!カンピオ〜ン!(二年連続優勝)」の雄叫びを上げながら歩いています。僕ももちろんフラメンゴの服を着ていたので、通り過ぎる時に「メンゴ〜ン」などと声をかけられ、結構いい気分になってたりしてました。
6月18日 日曜日
昨日がマラカナンなら今日はモルンビー。サン・パウロ州選手権決勝第二戦サン・パウロ×サントス戦です。一戦目は1×0でサン・パウロが勝ったので、第二試合では二点差以上で負けないかぎりサン・パウロが優勝することになります。
もちろん個人的にはサン・パウロもサントスも応援するわけにはいかないんですが、まあどっちかを選べと言われたら優勝しそうなチームのスタンドに入って、トルセドールを観察した方が面白いに決まっているのでサン・パウロ側に入ることにしました。
チケットも持っていないので早めの4時間前にスタジアムに行きましたが、チケットは完売!昨日のマラカナンは当日券もあまっていただけに、甘い期待を抱いていましたが、無惨にうち砕かれます。それでもチケットを手に入れたい人は多いらしく、すでにダフ屋でさえも切符を持っていないありさま。せっかくここまで来たのに見れないのは悲しすぎます。なんとか探し出してチケットを買うことはできたんですが、普段のダフ屋相場よりもかなり高く売りつけられてしまいました。
さっそくスタジアムに入ってみますが、今回の席も昨日と同じくグラウンドと同じぐらいの高さの席。試合を真横から見なければなりません。チェッとか思って入ろうとするとスタジアムの方から「コリンチャンスなんかクソ食らえ!」の大声援。「なんでなんで今ごろコリンチャンスを言うわけ!?」と思いながら進むと、グラウンドでは運の悪いことにコリンチャンスとヒオ・ブランコのユースが試合をしています。あ〜もう、こうなったらしょうがないですね。コリンチャンスはどうせみんなに嫌われてますよ。サン・パウリーノ(サン・パウロのファン)はみ〜んなヒオ・ブランコの応援。それからしばらくの間、コリンチアーノとしてサン・パウリーノの罵声を聞きながら悶々とした時間を過ごすはめになりました。心の中では「ブラジル選手権では見てろよ、サン・パウリーノども!!」と誓いながら。
ユースの試合が終わって、コリンチャンスの選手が退場するとホッと安心。これで少しはのんびりとできます。宿敵コリンチャンスが帰ってしまった後の攻撃対象はやはり目の前のスタンドに陣取るサンティスタ(サントスのファン)です。昨日のヴァスコと違い、今回のサントスはまだ優勝の望みが残っているのでそれなりの数が入っています。とはいえ圧倒的にサン・パウリーノが多いですね。モルンビーの観客席は大きく分けると赤、オレンジ、青、黄色の四つに分かれていて、普段はホームのサン・パウリーノは青とオレンジ、アウェーのトルセドールは赤と黄色に座るようになっていて、ちょうど半分半分になっているんですが、今日ばかりはこうもいかないようで、サン・パウリーノがオレンジ、青、黄色の三つの観客席を占拠しています。
試合前にこれといったアトラクションもないマラカナンと違って、モルンビーではチアガールのショーがあって、スタジアムを盛り上げてくれます。彼女たちはブラジルの流行歌にあわせてグラウンドで踊ってくれるんですが、一つ面白いのがありました。知っている人は知っているブラジルの流行歌で As meninas の Xibom bom bom という歌があります。この中には有名なフレーズで
Bom xibom xibom bom bom,,,,,Bom xibom xibom bom bom,,,,,
と続くところがあるんですが、途中で客席からサン・パウロ!のかけ声が入って、
Bom xibom xibom bom bom,,Sa~o Paulo!,,Bom xibom xibom bom bom,,Sa~o Paulo!,,
になっちゃって、これが妙に気に入っています。さらに歌詞で
A cima sobe e o baixo desce
(金持ちはますます上にあがり、貧乏人はますます下がる)
ってのがあるんですが、ここでも観客達が
O Sa~o Paulo sobe e o Santos desce
(サン・パウロはますます上にあがり、サントスはますます下がる)
と大合唱していて思わず一緒に歌っちゃいました。これだからスタジアムはやめられません。
そうやって盛り上がっていくうちに選手入場が近づいてきました。グラウンドの真ん中にはたくさんの風船が集められ、空に解き放たれる準備をしています。スタジアムではサン・パウリーノ、サンティスタがお互いに相手をけなしあったり、自分のチームに声援を送ったり盛り上がっていてアイドリングは十分です。
選手の登場とともに割れんばかりの歓声、そして空に散っていく赤、黒、白の風船、スタジアムの外では派手に花火があがっていてい、演出効果は満点。リオよりも感動的なオープニングです。昨日、今日とブラジルでも一二を争う名スタジアムを見たんですが、全然雰囲気が違いますね。マラカナンは観客席に屋根があるせいか、場内の歓声が反射して戻ってくるのでおなかの底までズンズン響いてきます。一方モルンビーは屋根がないせいか開放的で、にぎやかな演出とあいまって明るい雰囲気です。
盛り上がり最高潮のまま試合開始ですが、やはりこちらでも一戦目を落としているサントスが優勢です。圧倒的に攻め込まれるサン・パウロに対して、まわりからは激しいブーイング。別に僕はどっちが勝っても構わないので、まわりのファンから怒られない程度にサン・パウロを応援して、のんびりモードで観戦です。前半29分にはサントスのエース、ドドーが得点を決めてサンティスタはドッと盛り上がります。スタジアムで一番気持ちいいのがこの時の歓声ですね。空気がドンとしびれるぐらいの歓声です。ただ、残念なことに自分のいるスタンドで歓声が上がってもあんまりよく聞こえないんですよね。相手側スタンドのはよく聞こえるんですが。つまり自分が応援するチームに得点が入ってもダメなんです。相手に得点が入るとスタジアムが割れるような歓声を聞くことができるというジレンマ。普段はこれに悩まされるんですが、今日は悩まされません。だって僕はサン・パウリーノじゃないですから。
しかしその十分後はサン・パウロの番です。相手ゴール前でフリーキックをもらうと、スタンドから「ホジェーリオ!!」の大合唱。ホジェーリオはサン・パウロのゴールキーパーですがフリーキックの名手でもあり、大事な場面で何度か得点を決めています。去年のブラジル選手権でも6点を叩き出していて、こんなGKって他にはパラグアイのチラベルぐらいじゃないでしょうか。で、歓声に答えるかのように、ホジェーリオがサン・パウロのゴールから小走りに駆け寄っていくとみんな大喜び。そして彼が本当に同点になるFKを決めた途端、今度はこちら側で喜びが爆発します。他の選手が決めるよりも盛り上がりますね。やっぱり。
結局1×1のまま前半が終了。ハーフタイムに入ると、再びチアガールがやって来て、踊りますが、今度は観客席のすぐそばまで来てくれて、大サービス。特にブラジル人が喜ぶサービスをしてくれたので、もうサン・パウリーノは目を細くして喜んでます。
後半開始。またもやサントスの攻勢で、はやくも9分には去年までコリンチャンスのキャプテンだったヒンコンが勝ち越しのゴール。あと一点差をつければ優勝できるサンティスタは再び元気になります。どうも押されっぱなしのサン・パウロサイドからは「ジャポネース出せ!」の声があちこちであがり、それに答えるようにジャポネース登場。噂のサンドロ・ヒロシです。彼が出ると、大喜びのファン。下手なプレーをすると「なにやってんだジャポネース!」、うまく相手ディフェンダーをかわして突破すると「いいぞ、ジャポネース!」。良くも悪くも人気者のサンドロ君ですが、彼の登場で確かにサン・パウロの攻撃の流れが変わりました。
そして23分には左サイドからきっちりとマルセリーニョが決めて、再び同点。これで優勝を確信したサン・パウリーノの間からは「オ!カンピオ〜ン!」のコールが燃え上がります。結局これが決勝点になり、そのまま2×2で引き分け。一戦目との総合成績でサン・パウロが優勝です。この時ばかりはマラカナンもモルンビーも一緒です。みんな肩をたたき合い、抱き合って喜びを表しています。何事もこういってみんなで心をひとつにして喜ぶ瞬間は素晴らしいもんです。
とはいうものの、昨日のマラカナンほどの喜びを感じません。やっぱサン・パウロは敵チームですからね。敵の勝利を喜べない体になりつつある自分に驚くと同時に、また一歩ブラジル人に近づいたなぁと深く実感してしまった今日の試合です。
まだまだこれからもたくさんの試合があります。何と言っても7月から12月にかけて、ブラジル最大のサッカー大会、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル選手権大会)が行われます。昨日今日と見てきたのは州大会。日本で言うと県大会みたいなもんです。それでもこれだけのもりあがりなんですから全国大会はこの比ではないでしょう。去年は全試合テレビ観戦でしたが、今年は行きますよ!そして「熱狂的蹴球観戦記」に続くのだ!!