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1999年6月 リオ・デ・ジャネイロ



リベルタドーレス観戦後リオ・デ・ジャネイロ( Rio de Janeiro )に行って来ました。 ただ、天気が良くなかったので写真はほとんど撮ってません。 まあ写真は次回のお楽しみと言うことです。

6月19日 土曜日

朝6時半出発ということで早めに起きて準備。朝食をとっていると、同期達も続々とやってくる。こんな早い時間に。こちらはリオ旅行。あちらは地区の作文コンクールに行かなければいけない先生達。ま、いいか。僕は仕事ないんだし。

リオへのバスはチエテのバスターミナルから出発です。サンパウロ( Sao Paulo )には大きなバスターミナルがいくつかあり、サンパウロ州、パラナ州( Parana )の中小都市向けのバスはバーハ・フンダからです。チエテのバスターミナルにつくと、ある一角すべて「Rio Rio Rio」とリオ行きの各種バス会社の窓口が並んでいます。さすがにこの国の大動脈です。

今回のバスはイタペミリン社。あちこちで活躍している大会社です。ブラジルはバス網が複雑なので、まずはじめに自分の町に乗り入れているバス会社を覚えておくと便利です。帰りの切符を買うときなんかに「あっ、このバス会社はリンス( Lins )にも来ているからリンス行きのバスがあるかな?」という具合です。ただ、リンスはそれほど大きい町ではなく、そんなにバスが乗り入れていないので近隣の町のバス会社まで覚えているとさらに便利です。幸いリンスの近くには西にマリリア( Marilia )、北にアラサツーバ( Aracatuba )、南にバウルー( Bauru )、東にサン・ジョゼ・ド・ヒオ・プレット( Sao Jose do Rio Preto )とそれぞれ一時間ぐらいのところにたくさんバスが乗り入れている町があり、どの町からでもそれらのどれかにはたどり着けるのでとても便利です。今回サンパウロで会った同期の住む町にはまともなバスターミナルがなく、どこかに行こうにもバスターミナルのある町まで3時間というような人もいるので恵まれています。

話はそれましたが、バスは出発、といいながら、まもなくパンクしてしまい立ち往生。日本で言うとJAFみたいな車を呼んでタイヤを交換します。バスのタイヤ交換って滅多に見られないので面白いです。ジャッキふたつで持ち上げて交換するんですが、そういえば、昔中国のチベットにバスで行ったときも途中でパンクしてタイヤを交換したことを思い出します。そのときの2回目のパンクの時には予備のタイヤもなく、どうするかと思ったら、バッテリーからコードを引っ張ってきて溶接みたいにして穴をふさいでました。最後にコンプレッサーから圧搾空気を送り込んで完成。中国人運転手の技に感心したものです。

サンパウロからリオまで6時間ほどなんですが、そういったアクシデントもあり、3時前にリオに到着。まずはホテルに向かいます。今夜のお宿はリオ在住の先輩おすすめのアルポアドール・イン。ブラジル版「地球の歩き方」のギア・ブラジルによると、一番安いランクのホテルです。確かに安っぽいホテルですが、もちろん値段は安く、ビーチに面しているので、一階のレストランからの景色は最高です。場所はイパネマ海岸とコパカバーナ海岸の境目にあり、絶好のロケーションです。イパネマまでは徒歩0分、コパカバーナも歩いてすぐ。

さっそくイパネマの散策に出かけました。この日は曇っていてどんよりとした波打ち際に大西洋の波が押し寄せています。波もやや大きめで、何人かサーファーがいましたが、泳ぐには寒いのでビーチの人影もまばらです。その第一印象は「う〜ん、熱海にそっくり」。海岸近くまで山がせまり、海岸沿いのせまい平地にホテルが林立しています。そしてホテルとビーチの間には気持ちの良さそうな大通りが走っていて、まさに熱海そっくりです。なんとなくどんよりしているところも秋口の熱海みたいです。でも一緒に来ていた友人に「な〜んか、熱海みたいだね〜。」といったら怒られました。それはさておき、ビーチはとてもきれいっす。ディズニーランドのように清掃の人たちがこまめに清掃しているのでほとんどゴミがありません。ついでに砂も日本よりも白いです。海は真っ青とはいきませんがそれなりにきれいでとても心地よいところです。とくにサンパウロ内陸で生活している僕にはいい刺激になりました。

その後、夕暮れを待って本日のメインイベント、ポン・ジ・アスーカル。コパカバーナの先、赤海岸( Praia Vermelha )のそばにそびえる奇岩です。でもリオに来ると同じような岩山がたくさんあるのでそれほど珍しいわけではないようです。そういえば昔の地学の授業で粘性の高い溶岩の場合火口付近で固まって、噴火したときにニョキッと固まりのまま出てくるって聞いたような気がするのでそれかもしれません。ポン・ジ・アスーカルの頂上までは2本のロープウェイを乗り継いで行きます。まず一本目に乗って途中の岩山まで向かいます。ここも景色がいいところで、ボーっと景色を見ていたら、下の方で声がします。何かと思ったらロッククライミングのお兄ちゃんで、ちょうど下から登ってきたようです。そういえば、ガイドブックにもこの岩にはいくつかルートがあるって書いてあったけど、本当に登る人もいるんですね。そういえば、はるか昔に見た「007」でこのロープウェイの上で戦っていたような記憶がありますが、どうでしょう。

頂上までのロープウェイに乗ろうと乗り場に着くと、みんなテレビの前に集まっています。そうです、今日はサッカーのリオ州選手権の決勝第2戦の日なんです。この前の第1戦ではヴァスコ・ダ・ガマとフラメンゴが0×0で引き分けていたので今日優勝が決まります。それまでの得失点差により引き分けだったらヴァスコが勝つのでフラメンゴは猛烈に攻撃をします。ヴァスコは明らかに引き分けねらいで時間の引き延ばし作戦です。この前のリベルタドーレスを思い出させます。それでも後半30分にメンデスがゴール前のFKから見事なシュートを決めて、フラメンゴが先制します。もちろんリオの町からは花火があがります。その後ヴァスコも必死に反撃しますがもう手遅れ、そのままフラメンゴが逃げ切り、優勝しました。テレビの前の人たちも喜ぶ人、悲しむ人悲喜こもごもといったところです。そして下に見えるリオの町ではあちこちで花火が。

さて、ポン・ジ・アスーカルの頂上です。もう日も暮れて、あたりは暗くなっています。こうなったら夜景です。ポン・ジ・アスーカルからの夜景は見事の一言につきます。香港のビクトリア・ピークからの夜景をもっと複雑にしたような感じです。くねくねと入り組む入り江と湖と山と、それにへばりつくように広がる町の灯りが複雑な模様を形作っています。そして遠くにはコルコバードの丘に立つキリストがあるんですが、雲にかくれてなかなか見えません。それでも風に吹き飛ばされて雲がはがされるとチラリと見え隠れし、荘厳な雰囲気をかもし出します。いつまで見ても飽きさせない光景でした。

ポン・ジ・アスーカルから下りてくると、今度は夕食。コパカバーナの海岸にあるスペイン料理のお店です。フレンチスタイルのお店で、大通りに面してテーブルをならべてそこでお食事。コパカバーナを目の前に屋外で食事というだけで、なんとなくすてきな雰囲気です。目の前の大通りにはときおりマラカナンスタジアムの帰りなのかラクションを鳴らしながら走り回るフラメンゴファンの車が通り、リオの夜の雰囲気を盛り上げます。おいしいシーフードとコパカバーナを楽しんだひとときです。

本日最後はディスコです。これまたリオの先輩おすすめのディスコで、湖の真ん中に浮かぶ島の上にあります。こっちにきてブラジルのディスコは初めてでしたが結構楽しめました。だいたいこの曲にはこの踊りというのが決まっていてみんな同じような踊りをおどるんですが、基本のステップさえ知っていれば下手でも踊れるような感じです。踊ったり、先輩の話を聞いたり、楽しい夜はいつまでも続いていきました。

6月20日 日曜日

前日夜中遅くまで遊んでいたので午前中はほとんどダウン。その間に他の人たちはコルコバードに行っていたみたいです。まあまた来るからいつでもいいや。眠い目をこすってまずはフェイラに出発。これはベロ・オリゾンチ( Belo Horizonte )と同じようなフェイラで名前も同じフェイラ・ヒッピ。売っているものも同じようなものでした。ベロにくらべて絵を売っている人が多かったかな。そういえば、ゴイアニア( Goiania )のフェイラもたくさん絵を売っていた気がします。まあどっちにしろゴイアニアやベロのフェイラにくらべるとはるかに小規模でした。

その後は自転車を借りて、イパネマとコパカバーナをのんびりと散策します。海岸沿いの大通りは日曜なのか歩行者天国になっていて、とっても気持ちがいいです。ビーチをみると、それほど暑くなかったので海水浴客はあまりいません。そのかわり、大通りではサイクリングを楽しむ人、ジョギングを楽しむ人、ローラーブレードを楽しむ人たちがわんさかいました。あまりこっちに来て日曜にスポーツを楽しむ人を見ていなかったので、見ていて楽しいです。ビーチではビーチバレーやビーチサッカーを楽しむ人も多く、健康な日曜日という感じです。これまた東京の多摩川や江戸川の河川敷を思い起こさせます。多摩川のサイクリングしていると気持ちよかったっすねえ。なんかこういう光景を見ると、田中星児の「ビューティフル・サンデー」の曲が頭に流れてくるのは僕だけでしょうか。

午後は時間があったのであちこち巡ろうと思えば巡れましたが、そんなに無理して回っても疲れるし、やり残したことがあるほうが次来るときに楽しいのでビーチでまったりとして時間をつぶしました。たった1日半だったけど、リオは僕を魅了してくれました。まだまだ僕を楽しませてくれるような予感がします。まさに Cidade Maravilhosa (= Marvelous city) リオ・デ・ジャネイロでした。


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