2000年7月、こんな言葉がありました
言葉は温かい、言葉は辛い、そして言葉はやるせない
特に断りがない場合は、朝日新聞から引用しています
この一週間の世界を振り返ります。どんな言葉があったのでしょう
引用時のミスには気を付けているつもりですが、何かありましたらメールでご指摘ください
メールはこちら憂鬱のKまで、ほんとだよ、ほんとに待ってるんだよほんとだと言ってるのに
♀、♂、NEWS
、今週のノミの心臓 、今月の経済
、読み人知らず マーク付けました
★最近の言葉
(7/29)
♀ 「八十歳のふりしてるけど、中身は娘の時と変わりません」
- 「子供の時から気ままでした。三十歳過ぎて祖父に言ったんです。結婚はしない。私で人間を終わりにしたいって」に続いて
- 詩集「表札など」が三月に三十二年ぶりに復刊、詩集としては異例の三万部売れた
- 「命がけで言いたいことがある詩と自己宣伝の詩。その違いは大きいと思うの。日本語は私の産土(うぶすな)です」
♀ 「演じることは作ることではないのね。私の中で眠っている、役柄と同じ部分をゆり起こすことなの」
- 「出来あがっている自分をはずしていく、破壊していく。その向こうに天使がいたり、邪がいたり。人間はそういうすべての感情を内に抱いて生きているものだと思うのです。だれひとり例外なく、ね。だから声優の仕事は丸裸になること、型破れなの」と続く
♀ 「全員が大輪のバラである必要はないし、動物園のクジャクは一羽で十分じゃありませんか」
- 1961年生まれ。シンガーソングライター 辛島美登里さんの言葉
♂ 「コンピューターは人間に優しくないし、クリエーティブでもない。情報処理の速度と量は拡大したが、質的変化はない」
- 「しかし、人工知能は人間と機械の関係を質的に変化させる可能性がある、と思った」と続く
♂ 「創造や創作、表現というのは、子供のように好奇心を持ってグッと踏み越えたり、ヒョイと飛び越えたりしないと面白くないと思う」
- 「子供が持っている色あせない永遠の何か。それを持ちつづけられたらええよね」と続く
♂ 「おれは、おれの人生を取り換えたくはない。ベストをつくして、ここまで来た」
- 東京五輪の男子100メートルの金メダリスト ボブ・ヘイズさん(57)の言葉
- 「恥ずかしいことはしていない。金のためだけに生きてきたわけじゃない。幸せかと聞かれれば、もちろん幸せだ」と続く
- 五輪後プロフットボールのワイドレシーバーとして活躍スーパーボウルも制したが、引退後の78年コカインの密売容疑で逮捕、懲役10ヶ月の実刑判決を受けた
- うつ病をやみ、アルコール中毒にも、アルコールを断つ施設に三度入った
- 94年中退していたフロリダ農工大に戻り、初等教育に関する学士号を取得
- 「ちゃんとスクーリングに通ったんだ。自分は、きちんと教育を受けたとはいえない。だから、子供たちには教育の大切さを伝えたいんだ。そのために、五十一歳で、もう一度大学に戻ったんだよ」
(7/22)
♀ 「どうにもならないこともある」
- 「でも、登山技術を含め、下級生よりは経験が多い部分を最大限生かしてリードしたい」と続く
- OBとともに中国・崑崙(こんろん)山脈の未踏峰チェンムスターグ(6962メートル)に4人の男子部員を束ねて挑む
初の女性部長、部員は5人…まあ、それでも「どうにかなる」もんですって |
♀ 「私、昔からですけど、私が笑って幸せでいられるかどうかで選択肢を選ぶんです」
- 昨年二月に次男を出産。「子ども中心の生活を崩してまで、仕事が私に必要なのか、色々考えた」
♂ 「自信とはエゴであり、すべての自信には根拠などないことを、僕は、大人になる過程で知ることになる」
- 「私が出会ったこの一冊」に石川達三の「青春の蹉跌」を取り上げて
- 「『青春の蹉跌』をここで取り上げることはまるで、昔のアイビールックでピースサインをしている自分のスナップ写真を見せるようで、恥ずかしい」
♂ 「冗談じゃない、働くのは遊ぶためのモトデかせぎだし、学ぶことは遊ぶことの一部ではないか」
- 「この国ではまだ、『働く』ことや『学ぶ』ことが、『遊ぶ』ことよりリッパなことだと思いこんでいる人が多い」に続いて
何事も仕事気分が抜けない私。このHPもついつい肩に力が、、、反省! |
♂ 「ところが、仕事でもまれるうちに、ある日突然開花する才能なんてないことに気がついた」
- 「四年半勤めた会社を何となく辞めて、音楽を志してプー太郎になったとき、誇れるものが何もなくなった。金はないし、女には捨てられ、持ち物は中古車だけ。デビューも何も決まってないから未来もない。何もないから虚勢を張りようもない。この時期があったから、今はありのままの自然体ですよ。あまり無理をしていない」
♂ 「経験が豊富に、感情の高まりがより多いほど表現の幅は広がるはず」
- 1962年生まれ。ギタリスト 布袋寅泰(ほていともやす)さんの言葉
- 「具体的にはいえないが、生きることが音楽になるわけだから、この仕事で人間として影響を受ける以上、音楽にも影響するはず」と続く
- 「演技は僕にとって旅をしている感じ。だからおもしろいし、新しい発見がある」
「遺伝子組み換え」作物に揺れるアメリカ
♂ 「農家は経営に精いっぱいで、作物の行き先や安全性のことなど考えられないんだ」
- アイオワ州兼業農家 ジョイス・ラッセルさん(49)の言葉
- 「組み換え作物に少しは不安もある。でも栽培が楽だから使う」に続いて
♂ 「私は安全性や地域社会の崩壊を無視してまで利益を追求したくはない」
- アイオワ州の農家 ジョージ・ネイラーさん(52)の言葉
- 「遺伝子組み換え作物は農家の工業化を支えてきたが、小農家は次々と土地を手放している」に続いて
(7/15)
♂ 「健康を守るため山頂滞在は最大十四時間と決めています」
- ハワイ島マウナケア山の標高は富士山よりも高い約4200メートル
- 空気は地上の6割、過酷な環境のなか「すばる」望遠鏡による観測が続けられている
ロマンは決して甘くない、ということです。頑張って! |
♂ 「今の福祉は『障害者は生きてさえいればええやろ』という感じです」
- 「セカンドベースからの生還」の著者 清水哲さん(34)の言葉
- 「事故はみんなに起こりうるし、だれもがいずれ年をとる。多くの人に考えてほしい」と続く
- PL学園の野手として桑田、清原選手の先輩として甲子園で活躍。同志社大一年の時二塁へのヘッドスライディングで首を骨折
- パソコンを始めたのは三年前、口にくわえたスティックでキーボードをたたく
♀ 「日付が変わったら気持ちは変わってしまうのかもしれないけど、一瞬でもその人の感情が動けば…」
- 「まったく知らない方の心を、少しでもどこかで幸せにできているなら、それだけでうれしいです」に続いて
- 「人の気持ちを大切に受け止める心をいつも自分の中に持っていたい」
♂ 「なにがしたいというのは中学生までや。なにが出来るかを証明せんと生きていけんで」
- 「彼等は私をどうもフリーターの大先輩と思っているらしい。だから生き方を教えろという。こういう時、先ずは、”阿呆 !!”といった後、」に続いて
- 「ということにしている。彼等は頷(うなず)く」と続く
♂ 「即戦力なんて、自分を食いつぶすからね」
- 「あんまり即戦力になると、時代が変われば途端についていけなくなるからな。時代の変わり結構早いからね」と続く
- 「企業も、合わん新入社員大歓迎、受け入れることで体質を変えてやろうぐらいの気持ちがないと、二十一世紀にはだめになる」
大学生に求められているのは即戦力!? まず日本語の読み書きが出来て欲しいんですが、、、 |
♂ 「ずっと死んでたのに、やっぱり出てきましたか。やなオヤジですね」
- 1968年生まれ。プロゴルファー 深堀圭一郎さんの言葉
- 住建産業広島三日目を終わり、ジャンボ尾崎にトップに並ばれて
(7/8)
♂ 「政府がどうこうという話しじゃない」
政府が言わずに誰が言うんじゃ!もっとも森さんに何か言ってもらおうとも思わないが
国民の自由と安全を守らない政府とはなんだろう? 守れないのは分かっていた、しかし守ろうともしないとは |
読み人知らず 「洗浄マニュアルのようなかっちりしたものがあることは知らなかった。十年以上経験則的にやってきて事故が起きなかったので問題ないと思った」
- 大量食中毒事件を起こした雪印乳業大阪工場従業員の言葉
よどめば汚れ、溜まり、腐る。職人としての最低限の皮膚感覚も失われている近代工場というブラックホール |
♀ 「労相だったら受けません」
- 昭和8年生まれ。森新内閣の建設大臣 保守党党首 扇千景さんの言葉
- ドタバタ劇が終わってみれば「事件でもなければ、回ってくるはずのないポストね」と建設相へ
- 「どう言っていいのか、脳天から殴られたような『なぜ私?』という単純な気持ちがある」
わがまま言うと碌なことにはならない、という見本ですなあ |
♂ 「説明書を見ると、『パラレル・インターフェイス・ケーブルのアダプタをコネクト』と書いてある。知っている言葉は『の』と『を』、助詞二つなんです」
♀ 「バレリーナのけいこは、技術を磨くことじゃなくて、自分を磨くことです。終わりのない、自分との闘い」
- 英国・ロイヤルバレエのプリンシパル 吉田都さん(34)の言葉
♂ 「この物語は、僕が日本に来てまだ8年くらいのころに見た長い夢です。翌朝、英語で書きとめ始めて『違う、日本語の夢だった』と気付いた。それで、まずローマ字で書きとって、ひらがなに直して、さらに辞書で一字一字調べながら漢字に…。」
- 1940年英国ウェールズ生まれ。映画「風を見た少年」の原作者 G・W・ニコルさんの言葉
(7/1)
♂ 「やっぱり人間は、何かを通じて人間である証明をせにゃいけんでしょう」
- 「社会のため、人のためにいささかの貢献をするようなことが、証明みたいになると思うんですよねえ」と続く
♀ 「『いただきます』とは、膳に供された野菜や肉や魚も、この世に生を受けた命であり、その命を戴いて、今日を生きるという確認なのだろう」
- 1958年東京生まれ。隠居作家 杉浦日向子さんの言葉
- 「西欧では、組で揃えた食器を使い、来客も家人も、別はない。個々専用のカトラリーはナプキンホルダーくらいのものだ。でも、わたしたちの慣習では、遊びに来た友人に、お父さんの湯のみでお茶を出したら気まずいし、お兄ちゃんの席に妹の箸が置いてあったら変なのだ」に続いて
- 「そのとき食器は、自らの体の延長となる。ひとりぶんのはこぜんを前にして、命の分け前を有り難く戴く。そんな敬虔な食があったと、たまには思い出したい」と続く
♂ 「だまされないほうがいい。『青春には無限の可能性がある』なんて言葉はたぶん嘘だ」
- 「中学生や高校生の日々、それは『自分はなんでもできる』と信じていられたコドモ時代に別れを告げ、真夜中に街の灯が一つまた一つと消えていくように『できること』が減っていく数年間なんだと認めるところから始めよう」と続く
- 「挫折、あり。負け、あり。あきらめ、あり。自分の思いどおりにならないこと、山ほど、あり……。それを受け止める力をつけるのも、中高生の日々の必修科目なんじゃないかな、と思う」
- 「しつこく言うぞ。何度でも言うぞ。中高生の数年間は可能性が減っていく日々だ。挫折や敗北感を噛みしめる連続だ。でも、だからこそ、受験の失敗でも失恋でもなんでもいい、『負け』に負けてしまわないでほしい。『負け』を正面から受け止める、その心だけは勝っていてほしい」
ティーンズメール「17歳」を読んで
♂ 「まったく、今の十代って、『自分だけが苦しんでる』って思ってるんじゃないの?」
- 1945年横浜生まれ。服飾評論家 ピーコさんの言葉
- 「だれだってこの時期って、いろんなこと悩んだのよ。で、本読んだり、音楽聴いたり、映画を見たりして、『あの人のあの生き方は…』って考えて、自分なりに答えを探してみようとしたわよ。本なんて全然読んでないんじゃないの、あんたたち」と続く
♀ 「せっかくなのだから、十代よ、もっとガンガン語れ。そうあおりたい気分になっている」
- 「十代が大人にむかつくのは当たり前。それだけ、十代の感性を発揮していることだと思う。それは昔も今も同じ」
ふたりとも優しいなあ、、、ちなみに私にも十代がありました、ねえ |
♂ 「一言だけ言わせてほしい。読む側にとっての『良い文章』は本書の言う通りのものだろう。が、書き手にとってのそれはまた別なのだ。よろしい。『悪文の書き方』を書こう」
- 1956年東京生まれ。コラムニスト 小田嶋隆さんの言葉
- 「本書によれば、文章の要諦は『簡潔』と『正確』ということに尽きる。ゆえに『主観の押しつけ』 『冗長さ』 『接続詞の多用』 『まわりくどい表現』 はぜひ避けねばならない。なるほど。私は、失格だ」
まわりくどい! ってよく言われる私も失格です、ねえ |