2000年8月、こんな言葉がありました
言葉は温かい、言葉は辛い、そして言葉はやるせない
特に断りがない場合は、朝日新聞から引用しています
この一週間の世界を振り返ります。どんな言葉があったのでしょう
引用時のミスには気を付けているつもりですが、何かありましたらメールでご指摘ください
メールはこちら憂鬱のKまで、ほんとだよ、ほんとに待ってるんだよほんとだと言ってるのに
♀、♂、NEWS
、今週のノミの心臓 、今月の経済
、読み人知らず マーク付けました
★最近の言葉
(8/26)
読み人知らず 「ロシアでは人命が軽い。私たちの歴史を見て。人の命より事実を隠すことの方が優先されるのよ」
- ロシア原潜救出作業のもたもたにコンピューター学校に通う女子学生の言葉
♂ 「面白みばかり求めるうちに世の中にまじめがなくなってしまう気がする。小説を書くにあたって当面つえにしていくのは、自分のまじめさしかない」
- 1962年生まれ。『きれぎれ』で芥川賞を受賞した小説家 町田康さんの言葉
- 「さまざまな人の魂のことについて実直に書いていきたいと思います」と続く
♂ 「小説を書く快感と苦痛をまだ片りんしか味わっていない気がする」
- 1954年生まれ。『花腐(くた)し』で芥川賞を受賞した東京大学仏文学者 松浦寿輝さんの言葉
- 「人生には、周到に準備して作りあげるものと、角を曲がった途端に何かが落ちてきて対応にあっぷあっぷするうちに体験するようなものと二種類あって、小説は後者でした」
♂ 「それは言えません。だって、十分のコントならその十分だけを見てほしいから」
- 人気上昇中 お笑いコンビ「ラーメンズ」の小林賢太郎さん(27)の言葉
♂ 「三十年? 昨日が今日になったくらいにしか感じない」
- 芸能生活30年。歌手 松崎しげるさん(50)の言葉
♂ 「今も技をかけたりしますが、泣きますね」
- ”お子さんには格闘家になってほしいですか?”と問われ
- 「なってくれればいいですね。小さいうちは強制でやらせます。相手に何をやったら、どれぐらい痛いとか分かるようになるじゃないですか」に続いて
そりゃ泣くだろう。いくら自分の息子だからって二歳の子にプロが技をかけるのは、、、ねえ |
今週のノミの心臓 「石川県はいるか」
- 日本人学校の児童80人に「君たちの中で秋田県出身はいるか。福岡県は?」と問い掛けた
出身者がいるかどうかを聞くのは同行した議員へのサービス、ということらしい。変な世界 |
(8/20)
♂ 「回文の魅力は、頭のエネルギーの純粋な無駄遣いであること」
- 1949年生まれ。回文集『またたび浴びたタマ』を出版した作家 村上春樹さんの言葉
- 「逆向きにすると、言葉が驚くほど変質していく。意味的にもイメージ的にも。そういうマジカルな単純さが回文本来の魅力です」と続く
- 「僕の中にはナンセンスなものがあって、そういうのが時々、凝縮して出てくる。でもミレニアムの幕開けに延々とこんなことをしていたのかと思うと、なんだか奇妙な気持ちになります」
♂ 「等身大の恋愛や青春像では、視聴者に感情移入してもらえない。大きなウソの枠組みを作ってしまえば細部はリアルにでき、新鮮な感動を受ける」
♂ 「ワインはやっぱり、フランス産が一番。乗馬と水泳は週1、2回。睡眠時間は平均約四時間です」
- 1942年生まれ。朝鮮民主主義人民共和国の金正日総書記の言葉
♂ 「2000年にもなって、副大統領候補がユダヤ系ということで驚くなんて悲しい。本当に民主主義ならば、すでにユダヤ人や黒人、同性愛者の大統領がいたっておかしくないのに」
- 1935年生まれ。ユダヤ系で米民主党支持者の映画監督 ウディ・アレンさんの言葉
♂ 「自分にとって役に立つコップを持っているなら、なぜほかのコップを欲しがる必要がある?」
- スペイン・セビリア近郊に住む元漁師のホセ・カレーラ・バスケスさん(67)の言葉
- 「ジャグジーつきのバスが欲しいが、まあ、それはぜいたくというものだろう。間違った生き方だという人もいるだろうが、後悔なんかしてないね」に続いて
- 半年契約で南米方面に漁に出る生活。作業中の事故でけがをしたのをきっかけに船を下り、障害者年金と合わせて月96000ペセタほどの収入での一人暮し
♂ 「十代で価値観なんて言葉を使うのはやめた方がいいわよ。他人をよせつけない感じがするから」
- 1945年横浜生まれ。服飾評論家 ピーコさんの言葉
(8/12)
♂ 「しかし、齢六十八に達するまで営々として築き上げたきたもののほとんどすべてを失ったことを軽くみることは、やはり当を得ないと考えざるを得ない」
- 「しかし、被告人にしてみれば、小学校卒業後直ちに社会に出て、数々の辛酸をなめ、思うところがあって政治に志し、参議院議員を四期務め、さらには大阪府知事に選ばれ、その志しを実現しようとしていたその途次に、そのすべてをなげうったのである」
これを自業自得という。小学校卒業後直ちに社会に出ることが「セクハラ」の免罪符になる? |
♂ 「孤独の奇襲を受けた際、あなたが選ぶ最良の方法は、誰の力も借りず、虚構の世界へも逃げ込まずに、独りで堂々と闘うことです」
- 「まずはそれをはったと睨みつけ、次ぎにそれをどんと受け止めることです。ぐっと歯を食いしばって、底無しの虚しさと自力で対決するのです。これ以外の方法はありません」と続く
♂ 「夏休みは大人になるにしたがって魅力を失う」
- 「受験生になれば夏季講習がある。結婚して家族サービスしようとすれば、どこへ行っても渋滞と人込みだし、イメージはどんどん悪くなるばかり。非日常の時間だったのに、日常と同じになってワクワクドキドキがなくなってきている」と続く
- 「バカンスは海外旅行に行くなどの形式ではない。日常から脱して、スリルと冒険があって、新しい何かが見つけられる―。そういったものを探してこそ、いや探そうとする心こそ本当のバカンスではないでしょうか」
♀ 「今も昔も、一日が二十四時間なのは変わらないが、時は、四季に寄り添い、太陽と月に従い、ゴム紐(ひも)のように伸び縮みしていた」
- 「つまり正午なら、太陽が一番高いところに来たときだから、長崎の正午と江戸の正午には、時差がある。日本全体が、明石標準時刻で一斉に正午になるのではない。時の鐘にしろ、町の中心部で撞くのを聞いて、順次遠方へ撞き送るので、ずれがある。それで、困ることもなかった」と続く
- 「楽しいときは早く過ぎ、苦しいときは長く感じる。時間とは、ほんとうは数値に換算できないものなのではないか」
♂ 「目をカッと見開いて、誤りのないようにしていただきたい」
- 「これは日銀が決めることで干渉するつもりはないが」に続いて
- 8日の経済関係閣僚会議で、ゼロ金利解除に政府・与党が一斉に反発
といったリッパな!?干渉をしたにも関わらず、ゼロ金利解除となった次第です |
(8/5)
♀ 「私に『やれ』といってくれたら、ちゃんとやってみせますよ」
- 「それでも、もし、世界の三人の指導者が『十年以内に火星に行く』と共同宣言を出せば、十年で火星にいけると確信しています」に続いて
- 政治的、経済的に必要な決断。多くの技術的課題を認めつつも
- 地質学博士。78年宇宙飛行士に選ばれ3回の飛行で宇宙滞在530時間。92年米海洋大気局の主任科学者に就任。96年からオハイオ州コロンバス科学博物館「COSI」館長。87、96年には潜水艇で水深2000メートル以上の海底を探索
- これからは誰もが科学の基本を理解することが重要だと説く。「科学の基本」とは?
- 「米国人が母国語である英語を自然に話せるようなレベルで、科学の概念を理解することです。ひょっとすると完全には正しくないかもしれないし、ましてや偉大な詩人や作家のようにはうまく言葉を使えないかもしれない。でも、基本的には正しく、例えば『幸福』と『楽しい』のニュアンスの違いもわかる。そういったレベルでの、科学の原則と現象に関する理解が必要です」
♂ 「一言でいうと1000度の知恵しかない人類がごう慢にも一万倍の世界をコントロールできると誤認し、核保有国はそれで安全を保とうとしているのです」
- 1944年生まれ。名古屋大学教授 池内了さんの言葉
- 「人間の酸素呼吸などは原子同士の結びつきの変化である化学反応です。地球上の生きとし生けるものはすべて化学の世界の生物です。他方、核反応は核分裂や核融合という原子そのものの変化で、星の世界で起きている現象です。このふたつは全く次元の異なる反応だ。化学の温度がセ氏1000度だとすると核の世界は一千万度。差は一万倍もあり、核分裂は生命の論理とは違う論理で動く世界です。さらに、大量の放射性物質を作り出し遺伝子を脅かします。人類は核と共存できません」
- 「学生に、『ピカソで町を守る』ことが大切なのだ、とよく話します。ピカソとかルノワール、雪舟でもいいんです。素晴らしい芸術作品で満たした町はだれも撃てないでしょう。文化の破壊行為は尊敬されないという当たり前のことが当たり前になる価値観、そういう二十一世紀にしなければいけません。そう、文化とか世論がシェルターなのです」
♂ 「できなかったら努力して、できるようになっていくのが王道だろうが、人間、それが可能な人ばかりではないのだ。そういう者はダメなのか? そうじゃない。世の中には間道もある」
- 「ただ、間道は多数の人が行く道ではないから、自分で探さなければならない。それぞれが自分の道を求めていくことが『自立』だ。そのためには、弱くみすぼらしい自分の現実を直視することが必要で、『それこそ教育の第一歩』というのが、父の考えだったと思う。私は、『金メッキせんでも、鉄は鉄なりに、生きていけるで』と、今の子どもたちにも親にも伝えたい」と続く
♂ 「日本企業が人間尊重なんて、よく言うよな、という感じだ」
- 1953年生まれ。一橋大学イノベーション研究センター長 米倉誠一郎教授の批判
- 日経連経営トップ・セミナーで株主利益を最優先し大量に人員を削減する米国流経営を疑問視する発言に
- 「サービス残業をさせ、社員に特定の政党に投票させるような日本企業が本当に人間を尊重しているといえるのか」
読み人知らず 「明らかに値上がりする株を買い、明らかに値下がりする株を売っておくという結果の分かった勝負だった」
- 東証平均株価の構成銘柄入れ替えにからみ大手証券会社が巨額の利益を得たことに対し証券会社幹部の言葉
- 「損をしたのは個人投資家だ。不信感を与えてしまった」大手証券会社の幹部
どうして個人投資家が損をしたのかも分からない、アンポンタンですが大手証券会社が合法的に「よからぬこと」をしたことだけは分かります |