2001年8月、こんな言葉がありました
言葉は温かい、言葉は辛い、そして言葉はやるせない
特に断りがない場合は、朝日新聞から引用しています
この一週間の世界を振り返ります。どんな言葉があったのでしょう
引用時のミスには気を付けているつもりですが、何かありましたらメールでご指摘ください
メールはこちら憂鬱のKまで、ほんとだよ、ほんとに待ってるんだよほんとだと言ってるのに
♀、♂、NEWS
、今週のサメの脳みそ 、今月の経済
、読み人知らず マーク付けました
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★最近の言葉 (8/26)
1945年の恋・・・読者の体験・・・より
♀ 「ほんの一瞬にしろ、『帰ってくる』の言葉に”軟弱な人”と思った自分に対して、何かを課したいと思った。好きだったお茶を断つことにした」
- 「きっと帰ってくる」壮行会の夜の彼の一言に一瞬とまどう
- 「今は遠く旧満州の原野に眠る彼。目をつむると、20歳のつやつやした顔が、白い歯で笑う」
♀ 「そして終戦。夫が帰ってくるといううれしさに体中の血液が噴き出てしまいそうだった。しかし、復員局に日参しても手がかりがなく、毎日名簿を探し続けた。やっと名前を見つけ、手が振るえた。それは行方不明者名簿だった」
- お見合いの翌日、相手に召集令状がきた。10日後の入隊までに結婚したいと申し入れがあり、返事を迫られた
- 「3日間の新妻だった。(中略)一緒にいられるわずかの時間、あの方は将来の夢、二人で築く家庭のことを話してくれた。愛される喜びを全身に受け、幸せだった」
♂ 「もう70歳。人生も残り少ない。酒を飲んでる時間が惜しくてね」
- 沖縄を舞台にした戦争童話「ウミガメと少年」が出版された
- 「沖縄を、本土を守る捨て石にした。ヤマトとしての良心が痛んで、ずっと近づけなかった」
毎年やってくる暑い夏を忘れないようにしたい、とこの時だけは思います |
「永遠の宿題」より
---なんのために生きるのか---
♂ 「それは、人生はそんなに面白くおかしいものではない、むしろ退屈で寂しいものだけど、でも自分を愛し、他人を優しく見つめることができたなら、時々は、ああ生きていてよかったなあ、と思うときがあるに違いない、人生はそのためにだけでも生きるに値するのではないか、というようなことなのです」
- 「あれから50年の歳月を経た今頃になって時々思い出すのです、名前も覚えていないあの先生のことを。教えてくれた数学の中身はきれいさっぱり忘れたけど、彼がその態度で、まなざしで教えてくれたことを今ぼくは言葉にしてみることができる」に続いて
---人はなぜ恋をするのか---
♀ 「相手と自分の間にはいつだって無限の距離があるのだ、という事実をどれほど冷静に受け入れられるか、がその人の価値を決めます」
- 「あなたには、今から死について考えることを勧めます。死を知ることはとても大切なこと。死を知っている人、死とまじめに向き合おうとする人だけが、恋愛の悦びや悲しさ、不条理の感覚を受け止められるようになる。死を非日常のもの、不浄なものとばかり考えていては、恋に限らず、今後、あらゆる人生の試練に立ち向かうことはできません」
---なぜ普通にしないといけないのか---
♂ 「そこから出てゆくこと、もはやだれの息子でもなくなろうとすることには厖大(ぼうだい)なエネルギーが要ります。しかし、人生で、唯一、やってみる価値のある行為だと私は思っています」
- 「普通にしていること、とは常に所属する地盤や組織が明らかで、むろんあなたが誰の息子であるかも明らかで、しかもあなたがそのことに充足している状態のことです」に続いて
♂ 「限定版のキティちゃんとリカちゃんには、いやされないですね。『ゆに〜く』じゃないから」
- イラストレーター みうら・じゅんさん(43)の言葉
- 「ものすごく平均的で、買って帰れば、とりあえず喜ばれる、安全パイのお土産なんですよ。いま、世の中全般にいえることですが、目立つことが苦手なんでしょうか、お土産も無難にってことですよね」と続く
♂ 「最近の若者は夢がないというけど、夢は無理に探すものではないですよ」
- 「僕は好きなことを続けながら、自分で『夢は?』と問い続けたら、突然、それが出てきました」と続く
♂ 「ノンビリするには勇気がいる。知恵がいる。我慢がいる。というのは世の中の構造が、せかして、動かして、引き廻すようにできているからだ」
- 1940年生まれ。 ドイツ文学者 池内紀さんの言葉
- 「だから、世の仕組みと知恵比べをするようにして、自分の旅を創造しなくてはならない」と続く
♀ 「『ナチュラルで明るいテニスプレーヤー、杉山愛』と自分で言ってみるけど」
- 1975年生まれ。 プロテニスプレーヤー 杉山愛さんの言葉
- 「私もまだ、それを探している途中です。マイペースでいいんだ、自然なままでいいんだと頭では分かるけれど、気持ちが追いつかないことがあります」に続いて
- 「がんばり方っていろいろあって、やみくもに突っ走れば頑張っていることになるわけではない。どうなんだ、杉山愛、といつも自問自答しています」と続く
- それとは・・・負けてしまったときにどうやって自分を納得させるか
♀ 「次の段階は魂の進化だって信じてる。そういう世界じゃないと、いやなの」
- 「人間は二足歩行をするようになって、それから精神的な発達を遂げて文化をもった」に続いて
(8/5)
♂ 「人間は、食べて寝るなら1本のアンテナでいいが、今の時代に暮らすなら、情報を仕入れ、整理するために何本ものアンテナが必要だ」
- 「情報がシャワーのように降り注ぐ社会の中で、情報をうのみにする人と聞き流す人が出てくる。情報をそしゃくし、自分のものにしていくことがなくなるのは怖い」と続く
- 「今の社会で何が欠けているか。それは『成熟』という言葉ではないか。子どもは12、13歳までに子どもの要素を使い切らないと、大人になってとんでもないことをする恐れがある。幸福に『子』の要素を使い切ることが求められており、そのためには一人ひとりの温かいまなざしが必要だ」
♂ 「本当に野球を好きな人やお金のない子供たちが行けなくなった。その子供が大人になった時に球場に行くわけがない。どうにかしなきゃ」
♂ 「あなたに感情が備わっていることはあなた自身にはわかっているとしても、他人に感情が備わっていることがあなたにどうしてわかっているのだろうか」
- 1959年生まれ。公立はこだて未来大学教授 松原仁さんの言葉
- 「他人の心の中はわからないので、振る舞いから判断するしかない。感情を持っているように振る舞っているから、あなたもその人が感情を持っていると判断できるのである」と続く
- 「映画『A.I.』の主人公の少年ロボットが人間に対して抱く愛は、当の人間に違和感を与えるものであったと思う。ある人を愛してもずっと報われなければ、いつかは忘れて他の人を愛するようになるというのが、人間の持つ優れた知能だからである。そこまで人間らしいロボットが実現する日はいつであろうか」
♂ 「私は経済学者です。そして、経済学者とは現代において数少ない『悪魔』の一員です」
- 「人類は太古の昔から利己心の悪について語ってきました。他者に対して責任ある行動をとること−それが人間にとって真の『倫理』であると教えてきたのです。だが、経済学という学問はまさにこの『倫理』を否定するところから出発したのです」と続く
- 「どうやら私は『悪魔』の一員として失格したようです。経済学者の論理を極限まで推し進めた結果、その論理が追放してしまったはずの『倫理』なるものを再び呼び戻す羽目に陥ってしまったからです。だが京都議定書の批准ををめぐる最近の混乱は、まさにその『倫理』こそ地球上で最も枯渇した資源であることを思い出させてくれました」