99年2月 こんな言葉がありました
言葉は温かい、言葉は辛い、そして言葉はやるせない
特に断りがない場合は、朝日新聞から引用しています
この一週間の世界を振り返ります。どんな言葉があったのでしょう
引用時のミスには気を付けているつもりですが、何かありましたらメールでご指摘ください
メールはこちら憂鬱のKまで、ほんとだよ、ほんとに待ってるんだよほんとだと言ってるのに
♀、♂、NEWS
、今週のボキャ貧 、今月の経済
マーク付けました
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★最近の言葉
(2/20)
♀ 「謝ってくれりゃ許す。理屈じゃ勝ってる。あした死ぬか分からねえが、生きてる限り、絶対負けねえ」
- 在日、韓国籍の宋神道(ソンシンド)さん(76)の言葉
- 元従軍慰安婦としてただ一人名乗り出て政府に謝罪と補償を求めて補償請求訴訟を起こしている
- 「裁判官! 人間ってものは、五本の指を切って、痛くない指はないんだ」とは昨年の口頭弁論にて
謝れば許す、この大きさ。理屈じゃ勝ってる、この強さ。国を相手にこれだけの言葉を言えることを考える。だから言葉は面白い |
♀ 「それにいつもいっぱいに満たされてないと音楽の方にこぼれていかないから」
- シンガー・ソングライターの辛島美登里さん(37)の言葉
- 「いい音楽をつくろうとするなら、自分がちゃんとして、さらけだせるものを持ってないと意味がない」に続けて
♀ 「待てよ、論理的な発言が多くて、これは甘くないぞ」
- 「うたを書くときは、生活に近い簡単な言葉が多い。日常的な言葉が日本語の中でどうなっていくか考えたい」と語った
♂ 「文化の違いなんて表面的な化粧のようなものだということを学んだ。ロンドンでも、フィリピンの漁村でも、人間が悩むことなんて結局一緒なんだよ」
- 英国の作家アレックス・ガーランドさん(28)の言葉
- 話題の映画の原作として有名な氏の初めての小説『ビーチ』が邦訳された
♀ 「自分で働いて得たお金なので、いろんな人のために平等に使ってもらいたい」
♂ 「私は出馬するつもりです。明石さんも出馬すれば、ぼろぼろですよ」
- 東京都知事への出馬を決意した柿沢弘治元外相(65)の言葉
- 難航した自民党の候補者選びは10日元国連事務次長の明石康さん(68)で落着したはずが
- 「柿沢弘治のためです」と派閥の会長山崎拓の説得にも出馬の決意は変わらなかった
- 19日、その明石康さんは森幹事長、小渕首相の説得に当日一度は伝えた出馬断念を翻し出馬することになった
- 「大体、いまごろになって出るなと言いたい。出馬するなら半年前から言え」とは中村敦夫参院議員の言
♂「まさに記録的な伸び」
- NOAA環境研究所の二酸化炭素研究の主任ピーター・タンス博士の言葉
- ハワイ島活火山マウナロア山の米海洋大気局(NOAA)マウナロア観測所のデータ分析の結果98年の二酸化炭素量は約3ppm増えた
♂ 「ゼロでやれるならゼロでいい」
- 「できるだけ低くできるならやってくれと言っている」と続く
えっ! 金を貸しても利子を取らないというのですか? いくらなんでもそんなご無体な |
♂「悪循環だから、もうやりたくない」
- 「消費税還元セール」も各社の競争激化に、売り上げ増加より利益率の低さが大きな問題
(2/13)
♀ 「だってよ。七十年生きてきて、無駄遣いしろって言われたの、初めてだ」
- 福島県会津地方の北塩原村の渡部トメさん(77)の言葉
- 横綱若乃花の写真を張ったこたつの間でからから笑った
- 商品券が配布されたものの71リットルの灯油を配達してもらった他は雪が溶けたら野菜作りのための肥料やビニールシートを買うつもり
♀ 「私らの世代に、浪費など考えられない。券で無駄遣いする子が店に来たら、しかってやらねば」
- 同じ村に住む食料雑貨の店を切り盛りする樟山アキ子さん(75)の言葉
言ってやれ、言ってやれ、もっと言ってやれ。誰が無駄遣いなんかするもんか |
♂ 「どうせ僕なんか必要じゃないんだ…なんていうのはたちの悪い開き直り、甘えだと思うんです」
- 「だれだって、自分は必要であり続けたいと思っているんです」と続く
- 昨年夏交通事故に遭い肋骨を折るなどの大怪我をしたが活動を再開した
- 「僕は道を窮める芸術家なんかじゃない。大衆を相手にする芸人なんです」と三作目の映画製作にも挑戦する
♂ 「人間は何によって本気になるか、動くかといえば、言葉なんですね。ビシッと相手の心にささって、しかも決して抜けない言葉を選んで話さなければならない。釣り針みたいにね」
- 「ささる言葉も状況も千差万別だから、ぼくはいつも、こいつにはいつ何を言えば伝わるかと考え続ける」と続く
- 史上最年少19歳で全日本のメンバーとなり神戸製鋼では日本選手権7連覇。97年日本代表監督となる
- 「チャンスを自分で作ってそこに走り込むことが、すべての勝利の基本だと思う。仕事でも同じです。それを作れる思考回路が育つかどうか。現状を力でゴリゴリ押すだけでは、どうにもならない」と語った
♂ 「ひそかに願っているのは予想もしない発見です。自然は常に我々より賢明で、想像を超えています」
- 米ハワイのマウナケア山頂に建設した口径8.2メートルの大型光学赤外線望遠鏡「すばる」の試験観測が始まった
♀ 「しかし獲物として、自分より弱い者を選ぶのは生き物として当然だ。その当然のことに心理的な抵抗感を抱かせ、人間の尊厳を付加するものは何なのだろう。『手続きとしての攻撃』を抑止してきたものは、何だったのだろう」
- 作家・篠田節子さん朝日新聞2月7日(日)『寄り道ビアホール・事件』より
- 「制裁を含めた社会的ルールか? 生命を持つ物への共感を心の底に植え付けるための幼い頃からの根気よいトレーニングなのだろうか?」と続く
♂ 「残念。東京の未来のために残念です」
- 東京都知事への出馬を断念した柿沢弘治元外相(65)の言葉
- 難航した自民党の候補者選びは10日元国連事務次長の明石康さん(68)で落着した
- 「何が起きるか分かりませんからね。東京の選挙には魔物が住んでる」と明石氏の当選の可能性に答えた
NEWS 「ナガノからの教訓」
- ソルトレークシティー冬期五輪招致にからむIOC委員への買収工作疑惑に対するソルトレーク組織委の調査報告書が出た
- 報告書には「長野は、よりぜいたくな努力をしていた」と明記されている
長野にはmoneyで負けた。決選投票での敗因を教訓に次ぎこそは我々が、それが全てだった |
♂ 「予想外の質問はなかった。知っていることの十分の一しか答えていない」
- その長野五輪招致に絡む問題を調査するJOCの「国際オリンピック委員会問題プロジェクト」からの事情聴取を受けた招致委員の吉田総一郎事務総長代行の言葉
今週のボキャ貧 「最近はちょっぴり支持率も上がってきて、『ボキャ貧という言葉を発明できるのだからボキャ貧ではない』などと言われるようになった。穴があったら入りたい」
うーん、どうしても「穴があったら入りたい」と前の文句がつながらないような気がするのだが。全ては「私の不徳のいたすところ」なのだろうか |
(2/6)
♂ 「過去五年間に出た、あらゆる産業の新製品の中で最も注目を集めた。史上最も成功した新薬の一つ」
- 勃起不全治療薬『バイアグラ』を開発した米ファイザー社の日本法人ファイザー製薬のレスリーアール・パターソン社長(58)の言葉
- 1月末に申請から半年という異例の早さで日本でも承認された
- 昨年4月の米国を皮切りに約40ヶ国で売り出され販売実績は7億8千万ドルを超えた
性欲が去っても勃起が収まらず苦痛を感じる『持続勃起症』などという副作用も数例報告されているそうだ。お気を付けあれ |
♂ 「しかし、二十一年半プロ野球をやっていた人が、相撲部屋に来ないかと言われたとき、体型は向いているが、想像がつかないのと一緒だ」
- 青島幸男東京都知事の突然の不出馬表明でますます身辺が騒がしくなった鳩山邦夫さん(50)の言葉
- 「都知事は重要な仕事だ。人生の選択肢として、チャンスがあれば、どう対応するか兄と話し合ったこともある」に続いて
♂ 「環境基準はカエルがとうてい飛びつけない柳の枝にするか、努力すれば飛びつける枝の高さにするのかの違いではないか」
- 騒音の新環境基準を審議してきた専門委員会の橘秀樹委員長の言葉
- 「最初は最高裁判決の65デシベルが上限になるのだろうと素朴に思っていた。それが実現していれば私もずっと楽だった」
- 新環境基準では最高裁判決が示した受容基準65デシベルを上回る70デシベルを幹線道路の昼間の基準とし屋内基準を新たに設定された
♀ 「夢は自分でつかめる。自分で動けば夢じゃなくなるってことを、子どもたちに伝えたかった」
- 日本舞踏「春日流」の二代目春日寿升(じゅしょう)さん(47)の言葉
- 北海道稚内の市立稚内南中学に「ソーラン節」の踊りを指導。荒れていた中学生が「踊り」を通じて立ち直る様子は映画「稚内発−学び座」になった
- 北九州の自宅から稚内に通い激しい動きのロック調「ソーラン節」の振り付けを考案し踊りを指導した
- 「私も中途半端じゃできない。だれが相手でも真剣勝負」と本業の合間のボランティア指導は延べ一ヶ月に及んだ
♂ 「見物には楽しいが、ものを買うと少し損したかなという気になる。たぶん業界の方も自覚しているはずだ」
- 「百貨店は、我々にとっておよそ魅力のない所になっている。消費を典型的に表す指標ではなくなりつつあるのではないか」
去年の「金貸し」発言に続く第二弾です。いやあ、相変わらず飛ばしてますなあ |
♂ 「南アは重大な変化の過程にある。休息する暇はない。長い道のりはまだ終わっていないのだ」
- 南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ大統領(80)の言葉
♂ 「二十世紀は自分のために何かをするという時代だったけど、僕は二十一世紀は、人のために何かをして、人が喜んだことがうれしいという時代になると思う。人類が生き延びるには、そういうメンタリティーしか次ぎはない」
- 三千例近くの手術をし日本で最初のバチスタ手術をした心臓外科医・須磨久善さん(48)の言葉
- 「医者になって発見したことは、病気になるってことが必ずしも不幸なことではないと。病気っていうのは命を見つけるチャンスだと思うんですね。(中略)見てると、入院、手術、回復という過程でみんな何か取り戻してます、命、人生、家族、そういったものを」
- 「命ってなんですかねえ、本当に。今の僕の年では答えられないですね」
♂ 「地雷除去した土地を通りかかると、子どもたちが歓声をあげ走り回っている。そんなときだよ、この仕事をしていてよかったと思うのは」
- 地雷除去と不発弾の処理が専門の非政府組織ヘイロー・トラストのカンボジア担当ポール・ヘスロップさん(30)の言葉
今週のボキャ貧 「そうだな。一番大きなことはおれと同い年、六十一だということだ」
- ”プロレスラーのジャイアント馬場さんが亡くなりましたが”との問いに
- 「まあ、プロレスというスポーツを戦後もり立てた、大きくした功労者といえる。人柄もユーモアがあって、ほほ笑ましかった」と続く