99年3月、こんな言葉がありました
言葉は温かい、言葉は辛い、そして言葉はやるせない
特に断りがない場合は、朝日新聞から引用しています
この一週間の世界を振り返ります。どんな言葉があったのでしょう
引用時のミスには気を付けているつもりですが、何かありましたらメールでご指摘ください
メールはこちら憂鬱のKまで、ほんとだよ、ほんとに待ってるんだよほんとだと言ってるのに
♀、♂、NEWS
、今週のボキャ貧 、今月の経済
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★最近の言葉
(3/27)
♂ 「大学が会社みたいに『通うところ』になってしもてるもんなあ」
- 1928年生まれ。数学者、評論家、京都大学名誉教授・森毅さんの言葉
- 「大学は中を整備してもダメ。ベースは街なんや。人と出あい、うだうだしたおしゃべりを際限なく続けられるような空間。それがなくなった時、人は集まれなくなり、大学は新しい発想、文化を作れなくなるんやと思う」と語った
♂ 「でもね、人はだれしも自分が思った以上のことができる、これが僕の信念なんです」
- 「一年で一万冊。朝から晩まで図書館にこもって、同じ姿勢でいるからとうとう肩が動かなくなった」に続き
- 「逆にいえば、できないと思うくらいのことをやらなければ、人には認めてもらえない。できないなら基礎からやり直せばいい」と続く
- 35歳でポスト争いに敗れ研究員になる夢が破れ、何も知らなかったイギリスへ。ケンブリッジ大学で国際交流奨励賞を受けた「ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録」を著す
- キーボードすら触ったことがない身でベーシックでプログラムを書くことから勉強しマスターしたコンピュータを使って目録を作成した
- 「本当の意味できちっとした方法で学んでおけば、何にでも応用は利くんです。僕は書誌学を通じてそれを学んだ」
- 一連のイギリスものエッセーで人気を博し「筆一本でやっていくことにしました。それでも書誌学は僕の基本です」と語った
♂ 「朝日新聞はとってもきれいにできあがっているんだけど、つくっている人の体温が非常に低い気がする」
- 「欠陥があっても、書いてる人の情熱が伝わる記事ってあると思うんです」と続く
- 「情熱が伝われば、読者の反応がある。そこでなるほどと思えば、また記事にすればいい。新聞には翌日があるということです。そして、また、その翌日がある。次の記事が書けるんです」とさらに続く
♂ 「我々には人道上の悲劇を終わらせる道徳的な義務がある」
- 24日夜コソボ自治州紛争解決に向けてユーゴに対する空爆を開始した
- 「悲劇を終わらせるのは道徳的な義務だ」とは米クリントン大統領
確かに人道上の悲劇を終わらせる道徳的な義務がある。ただし道徳的な手段に依ってだ |
♂ 「すべての人へ門戸開放を。知能と行動と努力の程度以外には一切の差別を排すべきだ」
- ニューヨーク市立大学の主体であるシティ・カレッジは150年ほど前に彼のこの思いが結実し「ザ・フリー・アカデミー」(無月謝高等学校)として発足した
♂ 「女房に愛していると言ったあと、英国紳士らしく紅茶を飲みたい」
- 熱気球による無着陸世界一周を成し遂げた英国人パイロット、ブライアン・ジョーンズさんの言葉
♀ 「人気先行の候補者たちの発言の中身をみると、『剛』と『速』と『強』の三文字にくくれると思う。これは実は、高度成長とバブルの時代のスローガンではないでしょうか」
- 作家・落合恵子さん(54)の東京都知事選に関する言葉
今週のボキャ貧 「群馬の人だけは分かってくれるという声なき声を受けて、ようやく反転攻勢ができるようになった。ふるさと群馬はありがたい」
(3/20)
♂ 「村人たちは、村に暮らす人間にとって必要な労働としての『仕事』と、収入以外には目的のない『稼ぎ』を、言葉としても使い分けてきた」
- 「気持ちのなかでは、私もまた五畝(百五十坪)ほどの畑を耕す兼業農家なのである。たとえ農業が所得になっていなくても、収入に結びつくことだけが仕事ではない。それは、この群馬県上野村に暮らす人々の仕事観でもあって」に続いて
- 大根、白菜、ネギ、大豆、黒大豆、小豆など二十種類くらいのものを植える。一番たくさん作るジャガイモは三百キロくらい収穫する
- 東京と上野村をいったり来たりしながらも「ここは私の別荘ではなく、暮らしの場所なのである」と語る
♂ 「日本人が必要とする以上のものを日本は作ってしまったのかな」
- 52年に独立、町工場のメッカ大田区で「昭和精密工業」を設立。戦後の高度成長の一翼を担ってきた伊藤宗行さん(80)の感慨
もの作りが全ての基本だと考えるエンジニアの私にとってもこの言葉は重い |
♀ 「私だけが“いろんな魅力があるはずだ”って自分を過大評価していたんです」
- 1970年生まれ。タレント・女優の渡辺満理奈さんの言葉
- 「いろいろな話しをしていくうちに、やっと分かったんですよ。私の良さは“明るくて元気”なこと以外の何ものでもない。そこに魅力を感じるからこそ、皆、仕事をやらせてくれているんだ、って」に続いて
- 明るくて元気なイメージが嫌で仕方がない時期があった。“もっと別な面もあるはずなのに”と苛立っていた
- 「歌やドラマの仕事は楽しかったです。でも、自分に一番向いているという自信が持てないから、いつも不安でした」
- 悩んだ末自分のメジメントを現在のマネージャーに託し積極的にバラエティーにも出演するように
- 「でも私を起用した方たちは、だれも持っている以上の力を求めてはいないんですよね。自分を無理してよくみせる必要も卑下する必要もない。そう思えるようになってから、すごく楽になりました」
♂ 「この年でお金たくさんもらって何しますか。正義がほしいんです」
- 韓国シベリア朔風会の会長・李炳柱(リ ビョンズ)さん(73)の言葉
- 「朝鮮半島の青年たちを死地に送り込んだ国としての責任だ」日本の団体とともに政府に謝罪と補償を求めていく
- 「たとえ一万円でも、それが国としてのおわびの印なら額は問わない」
♂ 「朝飯をどうやって食べられるか、確保するかという時に、夕飯か一週間後の飯の心配をしている」
- 日銀の金融政策を批判して「デフレスパイラルの中でインフレを心配するよりも、投資の減退などに対処する方が重要だ」と強調した
♀ 「ただ、どの人も、ちょっと賞味期限が過ぎているかな、という感じもします」
- 「たくさんの中から政策ベースで選べる、チョイスがあるということはいいことです」に続いて
今週のボキャ貧 「そりゃそうだ。だって親分だぞ」
- ”村上、亀井両氏は晴れ晴れとした表情でしたが”と新派閥・士師会(しすいかい)の会長と会長代行の表情を問われ
(3/13)
♀ 「信じ難いかもしれないけど、十人にしか話さなかったことはわたしにしては非常に分別のある行動だった」
- ホワイトハウスの元実習生モニカ・ルインスキーさんの言葉
- 二人の関係を元同僚らに告白したことで「大統領を裏切ることになった」と述懐した
♀ 「デートで『次、行こか』なんて時計のバンドをベリベリやってるような男は駄目。『私も払うわ、ベリベリベリ』なんて財布から金を出す女も全然だめ、って思うんですけどね」
- 「みんな、ずぼらになってるんじゃない? ちゃんと留めようよ。結ぼうよ。楽ばっかり求めてちゃいかん。努力や根性がないと、きちんとしたことは何も出来ないよ」に続いて
- 最近はやりの面ファスナー「ベリクロ」の蔓延を憂いて「いつのまにか身の回りに増殖しているんですね。油断していると入ってきちゃう。インフルエンザみたいなもの」
♀ 「言いたいことは全部言っちゃいました。多分、首相もがんばってくれるんじゃないですか」
- 愛知県教育大付属岡崎小学校5年生。柴田知佐さん(11)の言葉
- 長野冬季五輪の聖火ランナー、クリス・ムーンさんのビデオを見たことで地雷について勉強を始めた
- 岡崎市内で開いた企画展で描いたポスターが後に「地雷廃絶日本キャンペーン」のコンクールで特選に輝く
- 「私がおやつを食べ、テレビを見ている間に、手や足をもがれてしまう子が同じ世界にいるなんて…。少しでも早く、なくなってほしい」
♀ 「政治や経済が身近に感じられうようになって、ニュースの読み方も変わった。四十代は、力がみなぎって疲れを知らなかった。五十代の今、ようやく仕事らしい仕事ができるようになった」
- テレビの看板だった三十代前後の女子アナウンサーの相次ぐ退社に「涙が出るほどもったいない」
♀ 「いろんな苦労があったけど、逃げも隠れもしなかった。つまりは根性ですね」
- 浅草の遊園地・花やしきの園長・高井初恵さん(76)の言葉
- 東京ディズニーランドの1%の敷地に21種類のアトラクションがあり、来場者は年に55万人
- 「浅草が個性を失ったらおしまい。素朴さを保ちながらどう生き延びていくか…」
♀ 「私がアラブ人であるかユダヤ人であるかは重要ではない。私たちが一緒に暮らせるということを世界に示さねばならない」
- アラブ人で初めてミス・イスラエルに選ばれたラナ・ラスナンさん(21)の言葉
♂ 「いいかげん、うちで、焼き魚と納豆でご飯食べたいよ。あこがれてたんだ。家に『ふ抜けじじい』でいる時間がほしいって」
- 昨年フォーミュラー・ニッポンとルマン24時間耐久レースからの引退を表明した
- 「ずっとチャンピオンじゃなきゃって、宿命で来たから、星野って看板、重かったんだよね。五十代になって、精神的にも肉体的にも少し自分に優しくしてあげてもいいんじゃないかって。だってルマンなんて、四十時間寝ないんだから。それに年間二百日以上家を開けてたからね」に続いて
♂ 「お笑いは芸。おふざけとは違う。衣装を着て、舞台でやるものだ。普段着のままでテレビに出るのは視聴者に失礼だ。お手軽に番組を作ってはいけない」
♂ 「返事は六つしかないな。わかるか、わからないか。できるか、できないか。好きか、嫌いか」
- 「職人だからって、しょうちゅうをのんでいればいい時代じゃないよ」と勉強を重ね住宅建築のかたわら佐賀県「吉野ヶ里」遺跡公園で古代建築の復元を取り仕切った
- 展覧会では木組み資料や苦心の図面、写真パネル、そしてビデオ放映の「語録」
- 「家の格好と嫁にもらう女は遠くで見ろ」「当て(支え台)とフンドシは外れるけれど、まじめにやってると、お天道様と仕事はついてくる」
- 「職人は、バカでできず利口でできず、中途半端じゃなおできず」
♂ 「野球の延長戦のようなもの。いつ終わるか分からないが、残る時間も全力投球するだけ」
- 2月22日死去。絵馬師・安田職人(のりひと)さん(79)の言葉
- 六年前にがんで「あと一年持つかどうか」と告げられた
- 元東邦商業の甲子園球児で戦後は母校の野球監督になったが甲子園出場は果たせなかった
- 「病気になっても医者にかかれなかった昔の人が、逃げ場のない状況のなかで命がけで願いを込めた。この絵馬を残したい。私をだまさない神様の仕事をしたい」
- 失敗や人に騙されるなどの苦労をし土地も家も人手に渡った後当時すたれていた絵馬による願懸けを残したいと独学で絵馬師に
♂ 「いま、日本の長い歴史の中で何千年も養われてきた日本の文化っていうOS(基本ソフト)がボロボロと崩れてきていますよね」
- 2月21日、引退試合を敢行した格闘家・前田日月さん(40)の言葉
- 「だからいま、日本のOSをぱっと提示できる人が出てくるといいんです。いまの日本のあらゆる業界でそういう人が必要だと思います」
♂ 「ノー・クエスチョン。間違いない」
- 大リーグ春のキャンプ留学のオープン戦初日で内野安打1、盗塁1を決めたオリックスのイチローについて
♂ 「野球の鉄則を知ってますか?守備は短く、攻撃は長く。次はそれにのっとってやりますよ」
- 11日、4回9安打8失点で予定より一イニングはやく降板した
- 「悔しいのは当たり前ですよ。でもがっくり肩を落としたとか、ショックの色を隠せなかったとか、そんなんじゃありませんからね」
♂ 「石原裕次郎の兄であります」
- 東京都知事選出馬を表明した石原慎太郎さん(66)の記者会見での自己紹介
- ”青島都政を百点満点で評価すると”との質問には「そういう質問はくだらない。何点もつけません」と答えた
♂ 「たとえコウモリであっても、我々は木に止まっていて、向こうが寄ってきたという話しだ」
- 「大衆の利益のためにがんばるのがなぜ悪いのか。地域振興券にしても、我々が自民党にひっついたのではなくて、我々が言うことに政府・自民党が寄ってきた」に続いて
- その主体性のない政治行動に「コウモリ」の名で呼ばれることに反論して
(3/6)
NEWS 「報道関係者は、患者及び家族のプライバシーに触れる報道のあり方以前の非人道的な取材方法のあり方を反省し謝罪すること」
- 日本で初の脳死多臓器移植をめぐる臓器提供者の家族からの訴え
- 2月28日、移植コーディネーターを介して公表された5つの所感の一つ
♀ 「十七歳の決定。なぜかと聞かれても…」
- 日本におけるフランス年実行委員会事務局長バレリー・テラノバさん(35)の言葉
- 17歳の時仏国立東洋語学校で日本語を選択した。なぜか?
- 「日本語を学ばなければ、ただの外国の一国だった。なによりも日本の人と理解し合い仕事ができるのがよかった」
- 「芸術やオートクチュールだけではない、フランス市民の持つ温かみ、自由を知って欲しかった」と語った
- 日仏友好関係の強化しようとの(フランス側の)企画の一つとして東京国立博物館にドラクロワの『民衆を導く自由の女神』がやってきている
♂ 「このままだと『エブァ』で終わってしまう。それだけは避けたい。そう思わないと作れない」
- 1960年生まれ。「新世紀エブァンゲリオン」の庵野秀明さんの言葉
- 「『死に場所』を探しているんです。今の『芸風』でまずは燃え尽きたい。そこで灰をかき集めて別の『芸風』があるなら探す」に続いて
♀ 「あと少しだけよ、命は。だからいっぱい活動して安心して死にたいね」
- 日本婦人団体連合会長・櫛田ふきさん(100)の言葉
- 日米防衛協力のための指針(ガイドライン)に反対するデモを女性達に呼びかけ自らも車椅子でデモに参加した
- デモには乳母車を押した若い母親や学生も参加、ともに歩き終えて「良かった、本当に良かった。百歳まで生きたのはあだではなかった」と繰り返しつぶやいた
- 「戦争につながることはくい止めないと、死んでも死にきれないの」
♀ 「小学生のときに、トンカツを揚げるのにバターを使って大失敗したことがありますが、父も母も何もいいませんでした。あのときしかられていたら、料理がきらいになっていたかもしれません」
- 1940年生まれ。料理研究家・松本忠子(あつこ)さんの言葉
- 「料理研究家はいまブームになっているようで、ママのアイドル、ママドルなんていわれていますけれど、不思議な気がしますねえ。私はいまでも、好きなことをしているだけなのに、それを仕事にしていいのかしらと思うことがありますもの」
♀「私たちの手で引退させてあげないと…。いつまでも現役では疲れるだろうから」
- 1月31日肝不全で死去したジャイアント馬場の妻・元子さん(59)の言葉
- 5月2日東京ドームで「ジャイアント馬場『引退』記念興行」が開かれる
- あと2時間の命と宣告されてから28時間生き続けた「私たちに気持ちの整理をする時間をくれた。やさしい人だったから」
♂ 「好んで手を挙げているわけではない。制度がそうなっているから出るのであって、私が分かりづらくしているわけではない」
- 都知事選の影響で行われる補選に挑戦「くら替え出馬」する
- 衆院比例区選出の代議士から小選挙区選出の代議士への華麗な転身を狙う
自由党の東祥三氏とともに、あなた達が分かり難くしているのです |
♂「きちんとした手続きを経たフェアな選び方をした。いま選考理由をいえば、候補者たちに迷惑がかかる」
- JOC次期会長に八木祐四郎氏(69)を決めた古橋広之会長(70)の言葉
- 候補者三名、推薦委員五名、その推薦委員の意見を個別に聞き会長が意見を集約
♂ 「悪いやつを掴まえるのはいいことだと言っても、警察官が掴まえるべきところを消防職員がやるのはよくない」
- 高知県や函館市での「非核条例」制定に向けた動きを批判して
- 一方の橋本大二郎高知県知事は「非核三原則という国の基本政策を地方の立場で明示したい。国と地方のよりよい協力関係をつくっていきたいという趣旨だ」と説明
知らなかった、泥棒を捕まえることがお上の機嫌を損なう行為だったとは。ああ、知らなかった |
♂ 「幸せの青い鳥が見つかるはずだと、毎年山のように新製品を出してきた。こんな見てくれだけのガンバリズムが会社を水膨れにした」
- 「ビジネス合理性を徹底することが利益体質を強化する早道。私が社長室にいるのも無駄なので、週3時間しか出社せず、外で世間の話しをいろいろ聞いている」
♂ 「寒さに耐えながら体力、精神力を鍛える『寒げいこ予算』」
- 借金体質からの脱皮を目指す緊縮予算か景気回復を促すための積極予算か
- 「県としてブレーキを踏むわけにはいかなかった。祈るような気持ちだ」とは全国一の予算伸び率を達成した新潟県の平山征夫知事
広島県は「がけっぷちに立ったやりくり予算」だそうで、みなさん風邪などひかないように |
♂ 「失敗したとか、負けたとか言わないでくれ。すばらしい二番なんだ」
- ノルディックスキー世界選手権5日めに行われたジャンプ団体でドイツに逆転負けを喫した原田雅彦さん(30)の言葉
- ラストの舟木和喜選手が失速。距離にして1.5メートル差の負けだった
♂ 「向こうで宿題が見つかればいいですね」
今月の経済 「実際にいいんだ。どうしてこんないいのか分からないくらいだ」
- 米連邦準備制度理事長(FRB)のグリーンスパン議長の言葉
今週のボキャ貧 「粘り強く、粘り強く、粘り強くだ。以上」
- ”日ロ外相会議でイワノフ外相が2000年の領土問題は困難との見方を示したようだが”に答えて