99年4月、こんな言葉がありました
言葉は温かい、言葉は辛い、そして言葉はやるせない
特に断りがない場合は、朝日新聞から引用しています
この一週間の世界を振り返ります。どんな言葉があったのでしょう
引用時のミスには気を付けているつもりですが、何かありましたらメールでご指摘ください
メールはこちら憂鬱のKまで、ほんとだよ、ほんとに待ってるんだよほんとだと言ってるのに
♀、♂、NEWS
、今週のボキャ貧 、今月の経済
マーク付けました
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★最近の言葉
(4/24)
♂ 「師匠はいつも『人間は生まれ変わり、死に変わるもんや』と言っていた。私は、今度生まれ変わってもまた師匠に会いたい」
- 19日になくなった落語家・桂枝雀の一番弟子桂南光さんの言葉
- 3月13日の自殺未遂以来弟子が交代で入院先の病院に泊まり込み
- 「一日中、一緒に過ごすなんて近年なかったので、返事をしない師匠に入門以来の思い出を語りかけていた。楽しかったこと、忘れていたことも思い出し、師匠の弟子でよかったと改めて思った」に続いて
- 弟弟子の桂ざこば「僕が今あるのは、にいちゃんのおかげ。なんで何も言うてくれなかったんや。おれがたよんないみたいやないか、と言いたいです」
♂ 「丸刈りにするのがはやっているが、何ものにもおびえることのない、何をやるかわからないやつら、という感じだ」
- 「少し前まで、テレビの前にしがみついていた子どもが、頭一つ抜け出した」に続いて
- 「決勝はともかく、2002年に向けて本当に楽しみだ」と続く
- チームは24日世界ユース選手権優勝をかけて強豪スペインと闘う
♂ 「まるでゴミでも捨てるみたいに」
- マケドニア北端の難民キャンプに二週間。元衣類販売業のイブシ・ヤシューリさん(32)の言葉
- 「ゆうべもまた一人老人が亡くなった。葬儀もなしで遺体はどこかへ運び出された」に続いて
- ユーゴスラビアコソボ自治州から流出した難民の総数は60万人を超えた
♂ 「米国ではトラック一台分の製品を生産するのに三十二台分のゴミが捨てられる。破壊か自殺行為です」
- 商業用カーペット製造販売で世界一のインターフェイス社の最高経営責任者レイ・アンダーソンさん(65)の言葉
- 1994年から「地球を傷つけない世界初の企業」を目指している
- 紡績、染色、製造、輸送、使い古しのカーペットの再生まで、ゴミや汚染物質をゼロにし製品もリサイクルする「エベレストより高い登山」が目標
- 「企業に問題がある以上、それを解決できるのも企業だ。子や孫たちのためにも、地球を破滅から守る方向にかじを切らなければならない」
♀ 「歌うことと生きること? 結局同じことよね」
- 「ラブソングよ。歌うことで目の前にいる人を心底抱きしめられればって。吹きっさらしの風の中にいる人の涙のつぼに触れられれば…」に続けて
♂ 「私が社長をやっていた二十年前は、ルノーなんかには見向きもしなかったが、世の中は変わった」
- 日産自動車の社長、会長を務めた石原俊・日産最高顧問(87)の言葉
- 「頼めれたのならまだしも、こちらが外資に出資を依頼しないと経営ができなくなるなんて…」と続く
- 1977年に社長に就任。英国進出を決めるなどの海外戦略を進めた。その拡大路線のつけが今
今週のボキャ貧 「表紙はピザを持っているところ」
- 20日都内で行われた「稲嶺恵一沖縄県知事と懇談する集い」での挨拶
- 「読んでみたら好意的。あまり冷たくなくて温かくなってきた」と続けた
- 「これだけ宣伝したのだから、どこかのピザ会社から何かお届けがあってもいいんじゃないかという気がしないでもない」
(4/17)
♂ 「研究を犠牲にしてきたことを最近まで半分は悔いてきたが、ファーストライトの画像を見た今では悔いはありません」
- 世界最大級の一枚鏡の望遠鏡「すばる」の建設に四十代からの約二十年間をささげた国立天文台長の小平桂一さん(61)の言葉
- ファーストライトとは初受光のこと。その素晴らしさは記憶に新しい
- 「”追いつけ、追い越せ”から”安定した成熟社会”になった日本は、世界に対しても、これまでの”閉じた競争”から”開いた競争”へと変わっていかなければならない」
♀ 「わたしたちは、いろんな意味で障害の少ない、そして言葉の大安売りの時代を生きてます。でもそれはいったい幸せなことなのでしょうか…。考えてしまいます」
- 敗戦後まもなくの「老いらくの恋」 歌人・川田順と弟子の鈴鹿俊子とをモデルにした映画「虹の岬」の記念行事で
- 「当時、恋人達は簡単には会えず、声を聞くことさえなかなかできませんでした。そういう状況や制約が、逆に大恋愛を生んだと考えることもできます。とすると、今の私たちには、小恋愛、中恋愛はあっても、大恋愛はもう難しいかもしれない」
♂ 「子供たちは食べ物がスーパーマーケットの棚からとれると思っている。食べ物が、自然というきわめて繊細なシステムのうえに成り立っていることなんか知ろうともしない」
- カルフォルニア州サンタバーバラ「フェアビュー・ガーデン」の農場主マイル・エイブルマンさん(44)の言葉
- 「こんな状態を『文明社会』と呼べるのだろうか…」と続く
- 百種類以上の果物や野菜を有機農法で作りつづけて十八年
- 米国の農民人口は60年代以降急減し94年は2.5%の約300万人、現在は約190万人。小規模農家の収入は全体の5%、農民の平均年齢は60歳を超えている
♂ 「僕は住みたいところで仕事をする。決してその逆はしない」
- コンピュータ画像処理ソフトウエアの販売会社社長、ロブ・サボイさんの言葉
- 一年のうち9ヶ月は雪に覆われる標高約2500メートル、ロッキー山脈の小屋で子供たちと暮らす
♂ 「ミロシェビッチ・ユーゴ大統領がこうしたことは起きてほしくない、と思うなら、コゾボから撤収し、難民を帰還させるべきだ」
- NATO軍による誤爆によりユーゴスラビア・コソボ自治州の難民64名が死亡した問題でクリントン大統領(62)の言葉
言葉は時に冷徹でさえある。誤爆の可能性のない空爆はない。死者のない戦争もない
「勝者のいない戦い」を止める智恵はないのだろうか |
♂ 「『青年よ立ち上がれ』みたいで、やだなあ。『男尊女卑タカ派男』で最悪」
(4/10)
♂ 「まるで家畜じゃないか。どうして、こうなるまで入れてくれないんだ」
- コソボ北部ミトロビツァの機械工、フェフミ・サヒティさん(25)の言葉
- マケドニア北部の国境検問所に押し寄せる難民の数は10万人以上。ユーゴスラビア・コソボ自治州から逃れてきたアルバニア系難民たちのほとんどはマケドニアに入ることは許されない
- 広場は鉄柵で囲まれカラシニコフ銃を抱えたマケドニア軍兵士と警察官のため外に出ることは出来ない
- 「パンも水も屋根も足りない」とは新聞の見出し。雨と難民の糞尿でぬかるんだ地面に横になることも出来ないまま
- 倒れた老人、重体の赤ん坊だけが鉄柵を超えることを許される
♀ 「私たちを解放するはずだった物質的な進歩は、いつの間にか私たちをモノとカネの奴隷にしている。アメリカ人はかつて『市民』だった。今、私たちは『消費者』に成り下がった」
- 「YOUR MONEY or YOUR LIFE」の著者の一人、ビッキー・ロビンさん(53)の言葉
- 1992年に出版された同書は米国シンプルライフの原動力となった
- 「私たちはいつの間にか自由の精神を利己主義とはき違えてしまった。自分の所有物ならなんでも勝手にできると、地球や地域のことを考えなくなった」と語る
♂ 「More is betterという際限ないこの国の消費文明はおかしい」
- 「無職」になって七年、ピーター・ムイさん(35)の言葉
- ニューヨーク生まれ。小学校で飛び級、16歳で名門マサチューセッツ工科大学に入学。コンピュータ科学と電気工学を専攻した
- 従業員8人から200人に急成長した会社の国際部長で一年の半分は日本などの海外出張だった
- 「私の人生のすべての時間をもう他人や会社に売り渡したくないんだ」と92年5月会社をやめた
- ローレンツ・リバモア研究所で子どもたちに科学の基礎を教えたりグランドキャニオンやワイオミング州内で野生生物調査などの無給の活動を続ける
- ウインド・サーフィン、ジャズピアノの練習。やってることを数えたら両手では足りない
- 15万ドルの貯金を元に家賃720ドルの2DKで月1250ドルの生活
♂ 「津軽海峡に立ってますとね、吹いてる風とか波の音が津軽弁で。そいで鹿児島に行くでしょう。錦江湾の風は薩摩のなまりで吹いているんですよ」
- 「これだなあ、肌で感じて作っていかなきゃいけないんだなあ、と。演歌の心は巷にあって、田舎の空ってぇのは作曲の源なんだなと思いますね」と続く
- レコード会社の専属作曲家をやめて全国を旅しながら曲を作る「演歌巡礼」を78年から続ける
- 「流行歌(はやりうた)書きです。大御所なんて思ったら、仕事はできない」
♂ 「知恵や頓智(とんち)は弱者に与えられた、弱者にしか宿らない才能です。だから、早く父を亡くした、貧乏だった、疎開してイジメラられたなんてのは、今の僕には全然マイナスじゃない」
- 「僕の中ではもう、言葉の比重の方が大きいんです。『不適切な関係』『下げ止まりつつある』なんてケッタイな言葉に突っかかって、それをどう言葉遊びに引き込むか、モンモンと、でも楽しく朝まで考えたり」
♂ 「ほらな、あいつは期待を裏切らないさ」
- 開幕戦で本塁打を打ったマーク・マグワイア選手を評してカージナルスのラルーサ監督
♂ 「私たちがまず民衆の側に立った政策を提示する。それに自民党が理解を示し、向こうから話しをしようと言ってくる。順序からいえば『公自』だ」
- 「『いかりを大衆に下ろし、上が動いても大きく流されたり、漂流したりということはない』という話しをすると非常に喜んでくれる」
大衆が「商品券」などというものを本当に望んでいると思っているのだろうか。お間抜けである |
(4/3)
♂ 「もし国と対立するなら、究極的には『東京国』として独立を目指す」
- 東京都知事選に出馬したドクター・中松候補(70)の公約
- 「国が独立を許さなければ、合法的に独立する方法を発明する」と続く
- 「知事が先頭に立って地震予知と防災行政を行えば都民を守ることができる」との言葉も
いやあー、流石ドクター・中松。阪神淡路大震災も予知した、そうです。先頭に立ってとは自ら予知をするの意味なのです |
♂ 「利益を生まない資産、人、関連会社はいらない」
人員削減、しか思い浮かばないトップ。まずあなたから削減したいが声なき声 |
♂ 「第一に、○×人間はいらない。第二に、仲良しクラブの人間はいらない。第三に、当社は不沈艦ではない。この三つの覚悟が嫌な人は、すぐお帰り下さい」
♂ 「企業は大きいから存在するのではなく、利益を出して存在できるものだ」
♂ 「ルノーの人間が日産の再建をするのではない。それは日産グループ十四万人がすることです」
- その日産と資本提携するルノーのシュバイツャー会長の言葉
- 「合併でも単純な業務提携でもない。異なる企業が互いに独自性を持つ新しい企業連合をめざしていく」とは日産の塙義一社長
♀ 「『問題を見せれば社会が解決してくれる』なんてことは、絶対ない」
- 1959年生まれ。人材育成コンサルタント辛淑玉(しん・すご)さんの言葉
- 「女性の就職難を伝えるのに、何十社も回る人を描いても、がんばれない人がはじかれるだけ。女性を採らない企業の実名を出さなければ、意味がない」と続く
- 「仲人のあいさつみたいな、役に立たない報道はやめた方がいい」と語った
♂ 「大衆とともにあるべき新聞が、大衆の望む歌とは違う歌を歌っている」
- 「新聞は曲がり角に来てると思うね。速報が基本だとか、一面は政治か経済の記事でないとすわりが悪いだとか、いまだに思ってるようだけど、世の中とずれっちゃってるよ」
♂ 「米国の強さ、市場経済の強さがあるのだから、株価は青天井だ」
- 「ダウ一万ドルは、米国民にさらに前向きな気持ちを吹き込むだろう」と続く
- 29日ニューヨーク証券取引所のダウ工業株平均が終値で一万ドル台に乗った
誰もが好景気に浮かれた時にバブルははじけ始め、最も懐疑的な人さえも浮かれた時に砕け散る。これが過去の教訓です |
♂ 「自分たちが他国民に比べて特別だと信じてしまってるような日本の文化は、自分がそれを持っていることも含めて、いったい何様だと感じている」
- 「文体のことをまじめに考え出した。もっと短く、もっと速く。今は文体が出すスピード感にとりつかれている。暴力が前面に出てくるとすぐマンネリだと言われる。死体の数を増やすのも限界があるし、一番の武器は文体だと思う」