99年5月はこんな言葉がありました
言葉は温かい、言葉は辛い、そして言葉はやるせない
特に断りがない場合は、朝日新聞から引用しています
この一週間の世界を振り返ります。どんな言葉があったのでしょう
引用時のミスには気を付けているつもりですが、何かありましたらメールでご指摘ください
メールはこちら憂鬱のKまで、ほんとだよ、ほんとに待ってるんだよほんとだと言ってるのに
♀、♂、NEWS
、今週のボキャ貧 、今月の経済
マーク付けました
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★最近の言葉
(5/29)
♀ 「こりゃええ、顔が見えるでえ」(きんさん)
♀ 「うつっとるぞお」(ぎんさん)
- ギネスブック'99に載ったことを記念して送られたテレビ電話を前に
- 「こういうききゃーができたんかあ。生きとるもんだねえ」とは、ぎんさんの言葉
NEWS 「情感たっぷりで、無声映画を思い出す。喜劇の偉大な古典のようだ」
- フランスのルモンド紙が北野武監督(52)の「菊次郎の夏」を絶賛して
- 賞には縁がなかったが第52回カンヌ国際映画祭で観客からは絶大な人気を得た
- 「観客があんまりすごいんで驚いた。とにかく予想外。ブーイングを浴びると思っていたから、すごい不安だったんだ」と北野武
♂ 「彼女とデートをしたり、テストの勉強をしたり、宿題をしたり、やることはやまほどある。でも、ぼくの両親の世代が宿題ではなくウッドストックを選んだように、ぼくはここに来た」
♀ 「じゃ、やってみればと言うと、子供がもう少し大きくなってからとか、夫の転勤が落ち着いたところで、と山のように言い訳をする。覚悟と言う言葉を忘れてるよね」
- 1954年生まれ。作家、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」編集人の森まゆみさんの言葉
- 「主婦の人が、私もタウン誌の編集をやってみたいと簡単にいう。雑用も多くて、労力も気遣いも実に大変なんだけどね」に続いて
♂ 「先行き不透明だから心配だと言う方は、お金がないと不幸せという考えにとらわれているからです」
- 「しかし、リストラといっても年収がゼロになってしまう人はほとんどいない。年収七百万円が五百万円になって大変だと言う人が多いんです。それならば五百万円で幸せに暮らす術と知恵があれば何もこわくないわけです」と続く
今週のボキャ貧 「うん。タイムリミットね。…『タイム・メリット』というのもあるんだ。わかるか」
- 自民党総裁選への立候補を表明するタイムリミットはいつごろ?との問いに
- 「昔、金丸さんが間違えて言ったんだが、タイムメリットがあるうちがタイムリミットなんだな」
(5/22)
♂ 「苦労していることはない。我慢していることはある」
- 就任一ヶ月を迎えた石原慎太郎東京都知事(66)の言葉
- 「非常に慎重に言葉を選んでいます。食言するとえらいことになるから」と続く
♂ 「先輩がたくさんいるからといって、ここで後ずさりしたら、石原さんに都庁全体がなめられる。行政実務のプロとして、腕の見せどころと思っています」
- 東京都副知事に就任した青山やすしさん(55)の言葉
- 20人以上の先輩局長を飛び越しての抜てき人事では異論も
- 「石原知事の公約を生かし、才能を十二分に発揮してもらうのが私の役目。もちろん、知事に『ノー』と進言する場面もあるでしょうね」と語った
- 「やすし」は人ベンに八の下が月、とは信濃毎日新聞HPの記事
♂ 「なぜ沖縄は戦場になったか。ここに基地があったからだ」
- ガイドライン関連法案を審議する参院の「沖縄公聴会」で沖縄大学の新崎盛暉さんの指摘
- 法案成立直前の公聴会に「ガス抜きだ。何を言っても成立は動かないが、もっと早く聴いてほしかった」と辺土名朝一・北谷町長
♂ 「『市場が淘汰する』なんて、どんな怖い言葉を口にしているかわかっているのか。切実な思いで生きてきた人々に比べ、なんと軽薄な」
- 「この間の経済をめぐる言説はどうですか。マクロな経済数値をもてあそんで『人間』を見ず、時流に便乗し世の中を見下して」に続いて
- 「なりわい、営みとしての経済、それを侵すものに怒りを覚えます」と続く
♂ 「でも農業は短気ではとてもやれない。一年間、懸命に育てた作物が一晩の台風で全滅する。よし、今年はもういい、来年だって」
- 佐賀県唐津市に住む農民作家・山下惣一さん(62)の言葉
- 「『来年百姓』というんですが、気持ちを切り替えてやっていく。減反や農政も気象災害みたいなもんで、そういう切ないところで百姓は生きているんですよ」と続く
♂ 「観客に若い子供たちがいることは素晴らしい。私はまだまだ現役。それだけは言えるよ」
- 「私に必要なのは観客だけ。観客がいなければ何もない」
(5/15)
♀ 「だからこそ、社会の仕組みのなかに放り込まれたときに備えて、地球レベルの思考と現実との落差、矛盾を感じ取れるだけの基礎を築く必要がある、スネかじりのうちに」
- 「社会に出てしまえば、地球の明日より自分の明日のほうが切実。それが大人ですもの」に続いて
♂ 「君たちは若い。部屋の扉を開けて、外に飛び出し、恋に落ちるとか、とにかく人生の可能性を楽しんで下さい」
- 「現代はまれにみる情報化時代。パソコンはいたるところに浸透して生活の一部になっているが、機械の奴隷になっちゃだめだ」に続いて
- 50年を越す音楽活動とショービジネスへの貢献が認められ名誉博士号を授与された後
- ニューヨーク大学の卒業式で壇上から語り掛けた「技術の進歩は恐ろしいくらいだけれど、人の可能性も底知れない」
♂ 「ただすてきな人間になりたいと思うなら、好きな音楽を一生懸命やっていくしか僕には方法がない、と思う」
- 「気がついたら、僕にいろいろなことを教えてくれるのは、自分が歌っている歌だった。地球の環境のことや人の心の痛みに敏感でいられるのも、歌があるからだし、音楽をやっているから」と続く
♂ 「自分を棚にあげて言うのもなんですが、プータローやフリーターって、まじめに働いている人に失礼だと思う。これまでの責任を取るつもりで、書いていきたい」
- 第10回朝日新人文学賞に決まった勝浦雄さん(34)の言葉
- アルバイトをしながら作家を目指してきたが新人賞に応募したのは初めて
- 最終選考を一度落ちながら他の作品の二重投稿により繰り上げで最終選考四作のひとつに
- 「大学を卒業してから修行と称して十年間ブラブラしてきたので、これで少しは格好がつきました」
♂ 「現場がいいな」
- 「僕は正統になるはずがない立場です。こぎつづけねば、すぐに袋だたきにあう側の人間です」
♂ 「万全で取ってダメなら仕方ないが、けがでは辞めたくない。それでは死んだ母ちゃんに申し訳がない」
- 八十八年初場所以来、六十八場所ぶりに十両で土俵を努めている水戸泉関(36)の言葉
- 十両転落後も土俵を努めた幕内優勝者は過去に五人しかいない。その一人が尊敬する兄弟子元関脇高見山
- 「ぼくが新十両の八十四年夏場所が、高見山関の最後の場所。ケガに耐える姿を見てきたから、燃え尽きるまでやりたい」
♂ 「どんどん『ぶり』をはやらせたい。流行語にはならんか」
- 92年10月以来の貯金4。ヤクルト戦5連勝は8年ぶり
貯金4が7年ぶりとは? 本当に弱かったんだね。でもちょっと最近野村さん、はしゃぎすぎ |
♂ 「ただ、ベストメンバーから十一人ぐらい欠けている」
- シドニー五輪を目指すU22日本代表を五輪壮行試合で下した豪州サッカーチーム・ブランコ監督の言葉
- 「昨日、欧州から合流した選手が三人いるなど、万全ではない条件で素晴らしい結果だった」に続いて
(5/8)
♂ 「我々は山賊と同じ行為を繰り返し、殺人を続けている」
- NATO空爆をめぐる意見をサンデー・テレグラフ紙に表明した
- 「真剣に結果も考えないまま、誤った考えや計算に基づいて始めた行動なのだ」
♂ 「僕の場合、作品のひとつひとつが、人間とは、日本人とはなんだ、それをはっきりさせねば、僕が困るというこだわりが動機づけになって生まれている」
- 「そして、僕たち人間はえげつなくもなる、みじめな存在かもしれない、でもなおかつ美しい、と信じたい。醜さを通過したところに、打算や利害を離れた美しさが残ることを確認して伝えるのが作家の役目だ、そういう思いが書く理由です」と続く
♀ 「人に『これだ』と見せられるものを、私は見つけられた。だからそれを精いっぱいやりたくて」
- 元アトランタ五輪バタフライ日本代表・鹿島瞳さん(19)の言葉
- メダル間違い無しといわれたが結果は百メートル4位、二百メートル14位
- 五輪直前のオーバーワークとメダルの重圧により疲労がたまり泳ぎのバランスも崩してしまった
- 自分の泳ぎを取り戻せないまま日大に進学し生活、練習環境をがらりと変えた
- この三年間自己ベストの更新はないものの98年6月の日本選手権で優勝し復活への手応えを感じている
♂ 「沖縄開催はグッド・グッド、ベリー・ベリー・グッド・アイデア」
今週のボキャ貧 「自己責任を重視する米国流のやりかたがすべていいとは思わない」
- 1日午前シカゴ大学で行われた学生約50人との懇談で
- シカゴ大学は市場原理や自由競争を重視する経済システムの研究が盛んで「シカゴ学派」と呼ばれる多くのノーベル経済学賞受賞者を出している
良かった。訪米中に少しはまともな発言もしていたのだ |
(5/1)
♂ 「傍観? それこそ、限りなく道徳的に非道な行為だ」
- ユーゴスラビア空爆をめぐって英国のトニー・ブレア首相(45)の言葉
- 平和主義者の与党・労働党のトニー・ベン議員は「空爆で無差別に破壊し民間人を殺す。戦争犯罪に等しいではないか」と下院で追求
- 「行動するか。傍観してなすにまかせるか。そのいずれかしかなかった」と反論
ミロシャビッチに任せるか?と言われればNOである。だから空爆だ、には?である |
♂ 「いや、それはね、自信をもって答えるほど精通していません」
- 30日の定例会見で石原慎太郎東京都知事(66)の答え
- 在日外国人に地方参政権を与える考えかとの問いに「権利を保障していくことは大事だと思う」と答えたが”前向きという意味か”と詰め寄られると
- 「自治体の責任者としての立場もあるから、みだりに情念で答えられない。十分検討し、考えた上で」
なーんだ、と思うか。ちょっと安心した、と思うか。さて、あなたは? |
♂ 「ぼくは風来坊。難破しないようにこぎ続けていこうと思います。カランカランと、奇妙なかなしい音を立てながら」
- 代表作「北の国から」の黒岩五郎と自分とは違う「五郎のやさしさは、自分の小さな土地への慈しみから来ています」に続けて
♂ 「外に出て本気で働くようになり女性も憂さが出てきた。それを晴らす歌かな」
- 同じく紫綬褒章を受けた作詞家の阿久悠さん(62)の言葉
- 32年の作詞活動で数々のヒット曲を手がけてきた。広い世代に好かれる歌謡曲が少なくなった今書く歌は?
♀ 「風紀委員じゃないから、うるさいことはいいたくないけど、外国の人が見たら『民度が低い』って思うんじゃないかしら」
- 「ヒーローやスターの扱い方も変。ちょっといいとすぐ持ち上げ、少し悪いと、くさす。上げ下げが激しすぎる。スキャンダルも、限られた雑誌や新聞だけじゃなく、みんな同じように取り上げる」に続いて
♂ 「米国人の性格は夏の天気のようだ。晴れたり、雨になったり、雷になったり。よくわからないところもある」
- 先の米国訪問の感想を斎藤十朗参院議長との会談でこう語った