99年6月 こんな言葉がありました
言葉は温かい、言葉は辛い、そして言葉はやるせない
特に断りがない場合は、朝日新聞から引用しています
この一週間の世界を振り返ります。どんな言葉があったのでしょう
引用時のミスには気を付けているつもりですが、何かありましたらメールでご指摘ください
メールはこちら憂鬱のKまで、ほんとだよ、ほんとに待ってるんだよほんとだと言ってるのに
♀、♂、NEWS
、今週のボキャ貧 、今月の経済
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★最近の言葉
(6/27)
♂ 「今回は打ちのめされた感じだけれど、今度は打ちのめしてやる」
- 日本プロとして最年少で全米オープンゴルフ出場を果たした横尾要(26)さんの言葉
- 予選から勝ち上がり初日は首位と一打差の2アンダーと健闘したものの最終スコアは21オーバー
- 「メジャーに出ると、日本選手は活躍できない。そう言われるのを何とかしたいと思っていた」
♂ 「議論してコンセンサスを得ながら映画を撮るなんて、ろくでもない。ぼくのやりたいことのために、みんなに才能を発揮してもらう」
♀ 「いまさら過去を隠してもしょうがない。むしろ不完全だから、達成する喜びがあるんだと気付いたの」
- 「人生いやなことも多いけど、だからよりよくすることもできる。そんな風に考えると、自然に元気が出てきます」と続く
- 俳優一家に生まれ映画「E・T」の子役で7歳でスターに。10代初めに覚えた酒と麻薬で荒れた私生活を送りゴシップ紙に書き立てられる
- 「ウソをつかない。シニカルにならない」という姿勢が復活の原動力とは本人の弁
♂ 「最近『「少年A」この子を生んで…』を読んでショックを受けた。この両親は『人の痛みが分かる人間になれ』といったモラルは教えるけど、『どうしたら楽しく生きられるか』は教えようとしない。思いつかないんだね、日常を楽しく生きていないから」
- 「この親が悪いんじゃなくて、今の多くの大人も同じ。ぼくも、子供がいたら同じように育ててしまうかもしれない。だから、今度の映画を通じて、楽しい未来を想像する力を表現したいし、ぼく自身もその力を養いたい。『革命』っていうのは、その『未来を想像する力』を得ることだと思う」と続く
知らない間に世の中は「少女革命ウテナ」で大変なことになっている、らしい |
♂ 「日本銀行が資金を供給しようとしても、市場の方が『もうこれ以上はいりません』というほど、お金は行き渡っている」
- ゼロ金利政策の次の一手として一部で主張されている量的緩和策について実質的に「すでに量的緩和を行っている」と反論
♂ 「自信を持つのと調子に乗るのは違いますからね」
- 最近調子に乗りすぎの感もあり党内からも「今がピーク」ではとの声もある小渕総理を気遣って
好事魔多し、と派内幹部も心配している。橋本前首相の二の舞だけは… |
(6/20)
♂ 「人々が石を投げ、爆弾を抱えるのは、『失うもの』がないからだ。人々を豊かにし、『失いたくないもの』を与えることこそ、真の和平につながる」
- パレスチナ自治政府国際協力省のヤセル・ナジャールさん(37)の言葉
- 1973年4月10日。イスラエル特殊部隊の急襲により父母の命を奪われた。その指揮官はイスラエルの次期首相になるエフド・バラク氏
- 父はパレスチナ難民の教師で活動家。武装部門「黒い九月」の代表という裏の顔を持っていた
- ハッサン国王の援助により米国へ留学、「豊かさ」を知る。PLOのあり方にも疑問が湧き活動から遠ざかる
- 米国人と結婚し米国籍も得たが94年6月ガザへ、自治政府の職員に。収入は10分の1になった
- 「彼を殺そうとは思わない。ただ、許すこともできない。占領という不正義が続く限り、イスラエルとの友情も共存もありえない」
♂ 「この戦争に勝敗はない。誰もが敗者だ。一番苦しむのはいつだって、貧しい、ふつうの人々だよ」
- アルバニア系の理髪師アルブラ・シェフさん(30)の言葉
- コソボ空爆三日目に銃を持ったセルビア治安部隊に追われた。車でスコピエや国境を転々。避難して九日目にユーゴ軍から帰還を命じられる
♂ 「人間で言うと身長と体重と視力を足してランクをつけるような間違った数字を国の機関が出すべきではない」
- 評判の芳しくなかった「豊かさ指標」、役割を終えたという理由で都道府県別ランキングが廃止される
- ”カラオケルームが多いことが豊かなのか”などとの批判が強かった
♂ 「菅さんが厚相のときにやった話だから問題はたくさんあると思う。しかし、高いところだけ光をあてて保険料を下げるなんて、在宅介護で苦しんでいる人たちを理解しない人の言うことだ」
- 大正14年生まれ。都内の福祉関係のパーティーで介護保険批判を政争に使うなと野中広務官房長官の言葉
- 「金からスタートしてはならない。心と心が触れ合って、この世に生きたことを感謝するような施策をやっていかねばならない」と続く
菅さん、以下の前半がなくても意味は十分に通じますが、あった方が忌みは通じます |
♂ 「人間というものをあまり真剣に考えてはいけない。うそばかりなんだから。私はこの年まで生きてきて、出会った人はみんなうそつきだった」
- 今年62歳になるフランスの映画監督クロード・ルルーシュさんの言葉
- 「そのせいで人間への信頼を失った。ただし人間が唯一、誠実である瞬間は恋愛をしているときだ。それで私は愛の映画ばかり作るんだ」と続く
- 「ハリウッド作品を見るのはアイスクリームを食べるようなもの。上映の間だけしか持続するものがなく、ジ・エンドのあとはきれいに忘れてしまう。米国全土にたった一人の監督がいて、映画を量産しているように思える」
♂ 「しっかり生きて、次の世代のために死んであげること。人間が死ななかったら、地球は滅びちゃうでしょ」
- 「花は枯れないと。次を咲かせるために。生を支えるのが死なんだ、と思ってます」と続く
- 「銭ゲバ」「アシュラ」から「浮浪雲(はぐれぐも)」と問題作、人気作品を作り続けている
♂ 「できることはすべてやった。IOCはこれ以上何を求めているのだろう」
- 前評判の良さは実を結ばず2006年冬季五輪開催地選定ではイタリアのトリノに36-53の大差で破れた
(6/12)
♂ 「安全な世界、民主的な価値、強い米国のための勝利を収めた」
- 10日夜、ユーゴスラビア空爆に対するビル・クリントン米大統領の「勝利宣言」
- 「我々はコゾボで正しいことを正しいやり方で行った」
♂ 「文明を守るためには、時には戦争が必要なこともありうる。これがその例だ」
- 10日午後、ユーゴ空爆停止についてトニー・ブレア英首相の言葉
- 「勝利という気持ちは抱いていない。我々の大義が正しく果たされたということだ」
♂ 「彼も、彼も、やるべきことをやった」
- 11日、イワノフ外相とクレムリンで会談したボリス・エリツィンロシア大統領の言葉
- イワノフ外相を、続いて同席していた大統領府副長官を指差し
- 「チェルノムイジンも」とユーゴ問題特使を誉めた後自分を指して「この私もだ」
♀ 「『世の中に人を傷つけるものがあってはならない』のは当たり前。でもそれを忘れないでいるのは難しい」
- 地雷撤去コンサートに出演するピアニスト・中村紘子さん(54)の言葉
- 「皆さんの目を、この問題に引き戻す努力が大切」と続く
- 三年前、クロアチア・ザグレブ近郊の難民キャンプで「戦争は、どんなもっともらしい理由をつけても、人殺しには変わりない」と痛感
- 今年でデビュー四十周年。「十五の時は、『大人になったら何でも簡単に弾けるようになる』と夢見ていたのに、毎日練習が必要なのは相変わらず。万年受験生みたい」と中学三年生で日本音楽コンクールの一位特賞を受けた「天才少女」は笑った
♀ 「私に言わせれば『女の幸せ』などというものは存在しない。あるのは『私の幸せ』なんだから」
- 1941年生まれ。法政大学教授・田嶋陽子さんの言葉
- 「ほとんどの女の人は、恋愛神話に苦しめられいると思う」
♂ 「私が五十年間培ってきた力をしらないんだ『長田教』みたいなもんなんだよ。増資なんて、一声かければすぐだ」
- 先月下旬、自己資金比率4%への回復に必要な増資の可能性について語った
(6/5)
♂ 「こんな映画を、あと百年かかっても、ハリウッドは作れないでしょう」
- 「今のアメリカの繁栄を作ったのは、歴史の浅さというコンプレックス。そのパワーをぶつけたのがハリウッドなのだから、その迫力にはかないっこない。『鉄道員』には、精密で繊細で、心を映し込むような、本来の日本映画のかたちがある。見終わって、懐かしかった」に続いて
- 「どんな映画になるんですか」と主演の高倉健に問われて「五月の雨を浴びたような作品に」と降旗康男監督
♂ 「人間は新しいことをやろうと思ったら少数の良識に頼らざるを得ない。すると政治は多数決に左右されるから駄目だ。企業こそ社会改革の最良の道具だと気づいた」
- 伊藤忠でいち早く服の製品化を手がけワールド社取締役、ノーブルグー社社長で辞任。大垣女子短大教授
- 京都嵯峨野、千坪の敷地に二百数十本の木々が茂る。一本一本自分で種や苗から植え四十年で森になった
- ファッションビジネスの最先端を歩き、今は半自給生活のエコロジスト
- 「92年にBSR(企業の社会的責任)という組織を作った。地球環境、弱者保護など『社会的責任』を企業活動の第一に掲げ、今加入は千数百社」
♂ 「換骨奪胎というか、苦心さんたんした公明党の大勝利だ。国民防衛のためやった」
- 「我が党の修正案によって、法案は質的に変わった」というのが公明党の主張
世間ではこれを「焼き直し」という。やはり政治は駄目だ |
♀ 「国家権力が何でもやっていいのか。そこまで踏み込むのなら、ヒアリングをやるとか慎重に進めるべきだ」
- 通信傍受法裁決での自民党造反議員の一人、田中真紀子さん(56)の言葉
- 「与党が早く法案を通そうとキュウキュウとしていて、役人は大助かりでしょう」と続く
- チェック機構は働かずプライバシー保護の担保がない、と異議をはさむ。故・田中角栄元首相の例をあげ「このことで私の家族も痛い目にあっている」
♂ 「国際的な秩序と基本的人権の接点はどこかという問題だ。修正で対象犯罪を限定し法律の質は変わった。ギリギリの接点だった」
- 修正案では一般刑法犯が対象外になり、20の法律に規定される約100の犯罪から9の法律の約40の犯罪に減らされた
♂ 「盗聴ではあり得ません。盗聴はあくまでも違法です。これは通信傍受です」
- 「新たな捜査手段について、その要件と手続きを定めるもので、犯罪行為である『盗聴』の語を当てるのは、国民に著しい誤解と偏見を与えるものであり、極めて不適切」とは法務省刑事局
- 正式名称は「犯罪捜査のための通信傍受に関する法律案」
♂ 「終わりの始まりであることを願う」
- ユーゴスラビアがコゾボ自治州紛争の和平案受け入れを表明し、平和への灯りが
- ただ「空爆はミロシェビッチ氏が約束を実行するまで続ける。彼は信用できない」とも
♂ 「人々は語った。最も貧しい人も、女性も、我々に信を託した」
- マンデラ氏に変わる新大統領に就任する南アフリカ、ターボ・ムベキ副大統領(56)の勝利宣言
- 「仕事師」「ワーカーホリック」と形容され演説の最後を「さあ、仕事に戻ろう」と締めくくった