99年10月 こんな言葉がありました
言葉は温かい、言葉は辛い、そして言葉はやるせない
特に断りがない場合は、朝日新聞から引用しています
この一週間の世界を振り返ります。どんな言葉があったのでしょう
引用時のミスには気を付けているつもりですが、何かありましたらメールでご指摘ください
メールはこちら憂鬱のKまで、ほんとだよ、ほんとに待ってるんだよほんとだと言ってるのに
♀、♂、NEWS
、今週のボキャ貧 、今月の経済
、読み人知らず マーク付けました
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★最近の言葉
(10/30)
♂ 「『なぜ?』ときかれたら『それがウルトラマンだから』」
- 1961年東京生まれ。円谷プロダクション社長 円谷一夫さんの言葉
- 「CGは怪獣の変形やビームなどの効果に使う程度。たとえそれが今の流れに逆らっていてもウチは『手作り特撮』にこだわる」に続いて
- 「オールCGのウルトラマンなんて見たくない。僕はウルトラマンの大ファンなんです」と続く
- 祖父円谷英二が創設した円谷プロダクションの社長に95年から。96年秋から3年間放映されたウルトラマン「平成3部作」が終了した
♀ 「できる限り私のメッセージを多くの人に伝えていきたい。そうして、ほんの少し社会の役にたてれば幸せだと思っています。死ぬ前日まで仕事して、パタッと逝くのが夢です」
- 1945年生まれ。ジャーナリスト 櫻井よしこさんの言葉
♀ 「男と女って一日の時間が違うでしょ。男は二十四時間で生きてますけど、女は二十五時間。だから何かずれていってると思う」
- 1952年生まれ。25周年を迎えるシンガーソングライター 中島みゆきさんの言葉
- ”来年は2000年、世間はミレニアムと騒いでいますが”に
- 「たぶん、それってね男の人の考え方じゃないかと思うんです」に続いて
- 「人によっても時間の過ぎ方は違いますしね。根がマイナー志向なものですから、むしろ、そうしたムードからこぼれ落ちるものを言葉にしたい、そんな気持ちですね」
♂ 「小さな工場のような店で、ハサミを自由に入れてピザみたいに売る服を作りたい」
- ブランド「イッセイ・ミヤケ」を後継者に託して新しい考え方の服「A-POC(エイポック)」に取り組む
- 「モノを作る人が自由でいるためには、次の人を育てて、早めにあとを託す勇気を持つことが必要だと思う」
読み人知らず 「子どもの頃母親に『漫画なんか読んでないで勉強しなさいっ!』と、よくしかられたものだが、しかし自分はその程度の言葉にめげるほど良い子ではなく、母親に隠れて漫画をむさぼるように読んだものだった」
- 「故・手塚治虫氏の才能に、ふたたび感動しつつ、自分の額に冷たい汗がひとつ流れ出ているのに気が付いた。それはもし、自分が母親の言いつけをしっかり守るだけの子どもで、「鉄腕アトム」と出あわなかったとしたら、そしてこれほどの感動を心に刻まなかったとしたら、いったいどんな大人になっていたのか、という緊張の汗であった」
♂ 「自民党の一番悪いところだ」
- 「来年四月から始まるのに保険料の徴収凍結とは、いかにも選挙目当て」に続いて
- 介護保険制度導入にからみ総選挙目当ての自自公ドタバタ劇が進む
- ”総選挙対策と思えるが”に対して「それはあなたが間違っているんじゃないか。我々は選挙をやるために政治をやっているのではない」とは自民党亀井静香政調会長
その通り。政治家を続けるために選挙は何をしても勝たねばならない、が正しい
それにしても亀井さん、「はしゃぎ過ぎ」だよ |
♀ 「これは、国民もちょっと納得できないでしょう」
- 「五年後に禁止することはきちっと法律に明記されたことだったんですから」と続く
- 政治家個人への企業・団体献金の存続方針を自民党が決め自由党も存続を主張
- 「公明党はこの問題で1歩も引かずに努力を願いたい。民主党より前に出るくらいの気持ちで頑張ってもらいたい」とは民主党の鳩山由紀夫代表
一応公明党は廃止を主張、なのだが…。当てには出来ない、のだろうなあ… |
(10/23)
♂ 「広告は一語一絵である」
- 1948年生まれ。コピーライター 眞木準さんの言葉
- 「ひつつのメッセージとひとつのビジョンで、ゆきずりの出会いをもたらす」と続く
- 「世界経済の高峰登頂に成功した日本は、いま下山を開始している。当面下るのはあまりにも急峻な岩壁ではあったが、この先はなだらかな我が家につづく麓(ふもと)であってほしい。その視界のなかで、できれば新聞広告が、けなげな道しるべや足下の草花になり、読者という旅人をなごませる風景となってほしい」
♂ 「まず映画で何を撮りたいのかを考える。どう撮るのかは、何を撮るのか決めれば、自然に生まれるものです」
- 1960年生まれ。映画監督 諏訪敦彦(のぶひろ)さんの言葉
- 「映画は監督一人で作っているのではない。関係者全員が、シナリオを乗り越えて、どうやって撮ったらいいのかを必死で考えていくしかない。そのとき、現場が動いているという実感が生まれのです」
- 監督2作目の「M/OTHER」は今年のカンヌ映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した
♀ 「わたしたちはたぶん、単純な部分と複雑な部分をパイ皮のように何層も折り重ねながら暮らしているのだろう」
- 「できるならば…。単純な喜びや単純な悲しみと真っすぐに向き合って味わい尽くしたい。いやでも、複雑な方向に、屈折の方へと、心のパイ皮はこぼれていきそうだから」
♂ 「計画の策定は、再生へ向けた取り組みの5%にすぎない。残りの95%は、それが実行できるかどうかにかかっている」
- 日産自動車COO カルロス・ゴーンさん(45)の言葉
♂ 「二十世紀は核兵器を発明したが、それを廃止する方法を発明しなかった」
- 1919年生まれ。作家・評論家 加藤周一さんの言葉
読み人知らず 「やっぱりやっちゃいましたね」
- 「強姦してもなんにも罰せられなかったら、オレらみんな強姦魔になってるやん」西村真悟防衛政務事務次官
オレらって、一緒にされても…。確かにあなたは強姦魔になるかもしれないけど |
♂ 「羽田さんの地元だから、羽田さんの息子だからということで流れるならば、長野県民を軽蔑する」
- 亀井静香自民党政調会長(62)の参院長野選挙区補欠選挙での演説
羽田さんの息子だからも自民党の人だからも、一つの応援理由であり、それ以上ではない
こんなこと言えばそりゃ負けるよ、亀井さん |
♂ 「それより、みんな一緒のプールの中で妥協し合う方が円満にできるんですね」
- 「現実の問題として、国会で過半数を持ってないことがいかに大変か。法律一本通りませんから」に続いて
(10/16)
♂ 「人間はミスを犯す(そしてミスから学ぶ)動物である。その上、楽をしたいと常に願っている怠け者でもある」
- 「五感に何も感じなければ存在しないと思い込み、昨日まで安全であれば、今日も明日も安全だと考えたがる傾向がある。ホモサピエンスが荒々しい自然環境を生き延びてこられたのは、これらの特性のお陰かもしれない。しかし、この人間の特性は、原子力を扱うには極めて不向きなのである」と続く
- 「そのような人間の特性に不向きな技術は、たとえ開発の可能性があったとしても、あえて手を付けない、あるいは時間がかかっても小規模な実験にとどめて技術の完成を期すといった、人間の特性を自覚した英知こそ、今求められているのではないだろうか」
- 東海村で起きた核燃料加工施設・JCOでの臨海事故に寄せて
♂ 「いつも窓を開けておいて、外から吹いてくる風を選ばず、中まで入るようにしている。人生の岐路、岐路で、出会いに身をゆだねるんです」
- 「ぼくの作品は、季節の移り変わりを敏感にとらえる日本人の知恵を大切にしてきた。人との出会いも本質的には同じ」に続いて
♂ 「アメリカの映画の多くは、敵意と特殊撮影を除くと何も残らない。そういう映画は、人間を最も疲れさせるんです」
- 映画監督 アッバス・キアロスタミさん(59)の言葉
- 新作映画「風が吹くまま」は今年のベネチア映画祭で審査員グランプリ
- 前作「桜桃の味」は2年前のカンヌ映画祭のパルムドール(最優秀作品賞)
♂ 「僕たちは現代に生きている。現代の言葉で歌う。口語で間に合う。だが、ちょっと待て。立ち止まれ、といいたかった」
読み人知らず 「また、調本か」
(10/9)
♂ 「これは自分の職業だから。やめるわけにはいかんとです」
- ビキニ環礁近くで水爆実験に遭遇した静岡・焼津港、第五福竜丸の乗組員23人のうち最後の現役漁師
- 「私らの世代のたった数十年で、海が枯れてしまった。今の漁は、夢も何もなかとです」
♂ 「漁師は、仕事というより、生き方なんだと思う」
- 被爆後焼津から東京に移りクリーニング店を40年以上営む
- 「漁を駄目にしたのは何なのか。時代の流れか、科学技術かね。何でもどんどん消えてしまうのが人の世なのかね」
♀ 「ソローに『美の受け止め方は、その人の品性を試す』という言葉がある。でも、世間はすぐ美の基準を狭めようとするでしょ。この社会には少数者を憎むように仕掛けられたシステムがある」
- NAAFA会長のベティ・トラビスさん(47)の言葉
- 全米ファット受容協会、自らを「ファット」と呼ぶことをためらわない、つまり「デブ連」
- 90年前半の政府調査では全米成人の22%が肥満とされ、差別・中傷に直面し雇用・昇進にも影響がある
- 「昔は人にからかわれる前に、自分を冗談のタネにしていた。健康的じゃない。逃げていたんです。でも、もう自分を責めるのは嫌になった。確かに私はファットだが、それ以外に母であり、企業家であり、女でもある。自分を誇りに思っている。子供たちにあんな思いはさせたくない。だから闘うんです」
♂ 「本当に歌を求めているのはオレと同じ世代なんだと思う。いちばん欲しがる人に、水を流してあげなくてはと思っている」
- 「こいつもこうして生きてきたのか。四十、五十のいろいろシンドイ世代はそう感じるんだ。人生はラクじゃないけど、まだまだこれから続いていくんだから、頑張るかな、と」に続いて
♀ 「最近になってようやくやりたいことが見えてきました」
- 第17回ブラチスラバ世界絵本原画展で「よるの ようちえん」でグランプリに輝いた
♀ 「このごろ少し、ピアノがうまくなってきました」
- 「年とともに心のひだが増え、表現の幅が広がってきました」
- 「偉大な演奏家になろうとは思わない。聴いて下さった方が元気になったり、勇気を出したりしていただければ」
♂ 「六百年前の人も、今と同じことで笑い、泣き、喜んだんです」
- 青山学院大文学部の学生で岡山市・山陽学園大の客員教授
- 「日本芸能論」をテーマに講義と実技指導、仮設舞台での実演も
- 「凝った背景もなく、メークもしない。庶民の生活で生まれた、素朴で健康的な笑い。狂言は日本人の笑いの原点です」
♂ 「国旗・国歌を尊敬できない人は日本国籍を返上していただきたい」
あなたを尊敬出来ない人は岐阜県人ではいられないということですか? |
今週のボキャ貧 「うん。そういうもんだ」
- 総裁選を競った加藤紘一氏と内閣改造人事についての電話での会話
- 「派閥の意向と違う。困ります。総裁選のあとは挙党態勢ということでやってきたじゃないですか」加藤
- 「だって、君は僕を追い落とそうとしたじゃないか」小渕
- 「えっ。総裁選をそう思ってらっしゃるんですか」加藤、に続いて
そういうもんです、加藤さん。それにしても明け透けな、小渕さん |
(10/2)
♀ 「年を食うこと、オッパイが膨れていくときみたいに、輝かしいことにしたいよね」
- 「あっ痛、アララと傷つくかわりに、格好良く思えちゃった。ワイシャツの外すボタンが二つ増えて、すこぶる涼しげなわけよ」
♂ 「私は白昼、池袋の路上で通り魔の凶刃により非業の死を遂げた二十九歳の主婦の父です」
- 「あるテレビ局は、私に犯人逮捕に協力した人に対する気持ちを尋ねてきました。『感謝している』と答えたところ、『命がけで捕まえてくれた人に対しそれだけか』と言い、対談を要求してきました。これが娘を通り魔に刺殺された父親に対する言葉でしょうか」
- 「事件から二十日近く、いまだにマスコミの取材依頼があり、心はやすまりません。今後、同じような事件があった際、私の拙文がマスコミの方々の反省材料になれば、と思います」
♂ 「日本の社会には『必死』とか『死に物狂い』とかが多すぎる」
- 「三万人以上の自殺者が出たことを考えると、厚生省や労働省の担当者はクビになってもいいくらいだ」
♂ 「重い高山病にかかっていたのかなあ。駆け足でエベレストは登れない」
- 「自分の欠点や弱点も見えてきた」苦しい代表戦を通して変わることが出来るのか
読み人知らず 「派内を乱す人事は許さない」
- 内閣改造人事において当選回数や派閥の推薦を無視した人事は許さない
- 人事権は誰の手にあるのか?小渕首相、それとも派閥?