ベジタブルガーデン3

スイカ

半分夢見心地で植えた苗が、花を付け、その下に膨らんでいるシマシマ模様の小さな小さなスイカの赤ちゃんを発見したときのうれしさといったらありませんでした。たった1個でもいいから食べられるくらいまで育ちますように。祈るような気持でした。徐々に大きくなるにつれて数も増え、結局10個ぐらいも収穫できました。葉の影になり意外な所で隠れて大きく育っているのを発見すると、またうれしいものです。市販の物のように大きく育ち、真夏の暑い時期にうまく収穫できたものは想像以上に甘くて大感激でした。また、逆に野生の動物に食べられてしまうかもしれないという不安から、ちょっと早く収穫してしまって、甘味の足りないスイカだったこともあります。

プリンスメロン

スイカと同様に本当に収穫できるか半分疑問でしたが、たぶん土が良いせいでしょう、たいした世話もしないのに7個位収穫できました。それまで思ったほど動物の被害がなかったのでちょっと気を許したら、見事に収穫寸前のメロンが1個やられていました。あーあ、と思いつつ食べかすを覗いてみると、なんと立派なかぶとむしが1匹止っていました。それだけでなんだかハッピーな気分になり、1個ぐらいいいか、という気分になりました。

ネギ

友人のご両親が私達のためにネギの苗も植えてくれました。植えたというよりは、そのまま土に置いて根の所に土をかけるだけだったで、本当にこれだけでいいのか心配でしたが。しばらくたつと、見事自力で真っ直ぐ立ち、見かけは市販の物に比べて悪いけど十分おいしいネギに育ちました。そして、友人はちょっとおもしろいこと教えてくれました。ネギ坊主ができるとその茎にあたる部分は太く空洞になるので、蛍を捕まえるときにはこの部分を持っていって中に入れ、ランプのように光らせるというのです。この辺もだいぶ蛍は少なくなってしまったようですが、車で20分程のところには地元の人なら誰でも知っているという蛍の名所があるので、発生の知らせを聞き付けたと同時に見に行きました。肝心のネギのことを思い出したのは到着後のことで、そのころはまだネギ坊主も付いていない小さなネギでした。ちょっと残念です。

こんにゃくいも＆そうめんカボチャ

これが何だかご存じですか？コンニャク芋の葉です。初めて見た私にとって、この葉はとても変わったものに見えて、毎回畑に来るたびに成長しているコンニャク畑を見るのが好きでした。そして、そうめんカボチャというものがあるのもここで初めて知りました。これはもう不思議としか言いようのないカボチャで、茹でてから四つ切りぐらいにして種を取ると、もうするすると麺のように実がほぐれてくるのです。食べるときはもちろん、麺を食べている気分です。味はあっさりとしたカボチャで、友人のお薦めはポン酢とマヨネーズを絡めて食べるという方法です。私もこの方法は大好きですが、他にもサラダの具や、グラタン等、何にでも使えます。