大人の男の法則 Top5


いつもふざけ半分に言っている言葉がある。
「仕事の切れ目が縁の切れ目」「短いものにはまかれようがない」
TPOもわきまえず使うので評判は芳しくないのだが、それでも一部には受けがいい。
こいつをひとつHPのコーナーにしてしまえと始めたのが「大人の男の法則」である。
1997年8月9日(土)のこと。つまり、このHPをGeocitiesに公開した日のことだ。
以来このHPの目玉の一つとして9ヶ月もの間根強いファンを獲得してきた。もちろん重要なのは量ではなく質である。質量の二つを望むのは大人の男としては欲張りすぎである。
途中アイデアが出ず、ことわざや格言を扱っているHPを覗いて見たりしたこともあったが、全体としては順調に進行した。只、途中から政治家、官僚批判の色を帯びてきてしまったことは不本意である。
もっと上質のエンターテインメントを目指していたのだが、、、
こうやって自分の才能の無さを他者に転化する技を駆使できないと大人の男とは言えない。これはこの講座で口を酸っぱくして教えてきたことである。理解していただけだろうか。
話は長くなった。この9ヶ月間のみなさんのアクセスに感謝してTop5を発表することにする。
出来不出来が少なく殆どが凡庸な出来であったために選考は難渋したことを付け加えておく。
機会があればまたお会いしたいものである。 憂鬱のK


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法則1寄らば大樹の陰

記念すべき第一弾。いいねえ、ちょっと意味不明な部分があるがそれを差し引いても十分にお釣が来る。「きつねの威を借る虎」とひねってみた。ひねりが効いてると思いなさい。
どうだ、驚け。そう言いたいくらいに輝いていた、って思いません。思いなさい。経験則も幾たびか使ったと思う。

法則2 善処します

「善処します」「検討します」「適当」と3つもある。大サービスだ。大判振る舞いだ。でも白状すれば「検討します」は昔読んだ本からの受け売りである。この頃は丁寧な言い回しを使った。後の丁寧語だ。

法則5 雨降って地固まる

初めて天の理(ことわり)という言葉をここで使った。「蒼天航路」という漫画に出てきて気に入ったんだと思う。違うかな?
これ以降、天の理で動いていないのが大人の男の世界なのだと説いてきた。このころの法則には洗練さは無いかもしれないが、力強さがあるような気がする。
もちろん「雨降って痔固まる」とか「飴食ってじじい固まる」とか語呂合わせで遊ぶことはしない。ここはあくまでも大人の法則なのだから。

法則6 長いものにはまかれろ

普段使っていた「短いものにはまかれようがない」を使わせてもらった。まさに「当然のこと」は「当然のように」やってくるのである。好むと好まざるとに関わらず。
しかも、本人だけには「理不尽」であったり「突然」であったりする。だからみんな嫌でも大人にならざるをえないんだよね。

法則9 Give and Take

「Giveにアクセントを置き、…」というフレーズが好きで選んだ。今ならもっと面白く書けるのではないかと思う。もっともっと広げられたのにと少し反省。英訳は間違いに気付かずしばらく放置していた。何度読んでも面白いので何回も読み直していてやっと気付いた。意識して書いてると思った人が居るかもしれないけれど、うっかりミス。結構間違いが多く、ちょこちょこ手直ししていた。誰も気付かなかっただろうが。

法則14 石の上にも三年

「赤の他人」が二回使われているのが秀逸(だと思っている)。秀逸だと思いなさい。この辺を面白いと思うかは個人の趣味の問題であろうが、自分が面白いように書いているので問題はない。世の中に無害のものはないという洞察はあまりに鋭い。鋭いと思いなさい。
この視点のユニークさはエリートには出せない。メジャーな世界の人にも出せない。自画自賛すれば我がHPの面目躍如である。

法則17 四面楚歌

ここには東海林さだおの影響が垣間見られる。「ラーメン、タンメン、レイメン、ソーメン…」のくだりがそうである。えっ、これのどこが? と聞かれても困る。困るような質問をするようでは若輩者と揶揄されても致し方ない。
「そか」については意識的に不問と落としてみた。落ちきれなかったかもしれないが、落ちたと思いなさい。

法則30 カエルの子はカエル

丁寧語にマーキング。これらは何回か使った。特に丁寧語はもっとバリエーションを増やしても良かったかもしれない。マーキングを使っているのは書いている時に結構気に入っている証左である。
昔ニュースキャスターがこの言葉を使っている時、わざと嫌味で使っているのか、無知なだけか疑問に思ったことがある。
でも「ヘチャはヘチャなり」っていい言葉だな。語感がいいじゃない。意味もそこはかとなく。普段でも使いたいけど非難轟々だろうな、きっと

法則50 足し算

またもやマーキングだ。この時は引き算、掛け算、割り算と話を膨らませてゆこうと考えていた。現実には1足す1が幾つになるかは断定できない、というお話。
そもそも足すことが本当に可能であるか? という疑念を持たなくては正しい大人の男と言う事は出来ない。只、口に出してはいけない。蛇足であった。

法則55 接待

「強いものが弱いものから掠め取る」ではつまらないし、正しくない。弱いものは掠め取られるような物を何も持っていないのが現実だから。
食物連鎖で世界が成り立っていることが理解できれば、大人の男の第一歩を踏み出したことになる。この頃は政治家、官僚に対する批判の色が強くなり本来の味が失われつつあるようだ。

法則67 以心伝心

理科系出身のためによく”二乗”を使う。コギャル言葉でいえば「チョー(超)」に相当する。一般社会では通用しない。もちろんエンジニアの世界でも通用しない。
法則らしく比例とか反比例、相関がある、なんて言葉を好んで使った。後半は四字熟語が増えた。最初の方がバラエティーにとんでいて良かったと見直して思った。書いてる時は夢中で気付かないことが多いのである。

法則71 社会通念

短いセンテンスを繰り返すことで疾走感を出そうとしたのだが、失速してしまったかもしれない。
ますます大蔵省の方々を笑い者にする傾向が強くなっていった。弱いものいじめをするつもりはなかったのだが、これほど大蔵省の方々が凋落してしまうと「弱いものいじめ」と言われかねない。しばらく戯言は控えよう。

法則97 男

そう、「♂」なんて単なる性別の一つなんだ。こんなものに固執する必要はないのだ。でも他に固執するものもないので、とりあえずこれからもこだわってみるのだ。ちなみに「こだわる」ってことは実は情けないことだってことを、どれほどの人が知っているのだろう。
「それ以外」の中には「その他」が入っている。「その他」の中には、、、って繰り返してみても面白かったのかも。でもきっとくどい。
最後は「おとな」の「おとこ」の「ほうそく」で絞めようと思うようになったのは3月頃のことだ。実は一つの法則だけでコラムが書ける。ショートストーリーだっていける、なんてことを考えはじめていた。でも私の陳腐な文章にしたとたん読んでくれる人がいなくなるのだろうなと思いとどまっている。まだ客観的に判断できるだけの理性は持ち合わせているのだ。

最後に

最後までお付き合いいただき、まことにありがとうございます。最後まで通読したとしたらあなたは偉い!
埒もないことを飽かず考える生き物なものなので失言・暴言・虚言・侮言お許し下さい。
悪気は少ししかないのです。才能程には多くはないのです。
えっ、これのどこがTop5だって?
大人の男は、そういう事を聞いてはいけません。
これだけ講義を受けていながらまだ分からないのですか?
憂鬱のK

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