第3話 広島は手強いぞ!小麦粉vsGT6のくるしき闘い

 
リーダーレッドは、またもや一通の差出人不明の手紙を受け取った。

「ヒロシマ焼、決戦。 Dr.…」

途中から消えていたものの、それは、紛れもなく

多田博士からのメッセージに違いないように思えた。

「広島焼き」を求めて赴いた、瀬戸内の大都会、ヒロシマ。

そこでは、意外な苦戦を強いられる結果に。

胃薬の助けをかりるピンク、そしてリーダー・レッド。

GT6の闘いや、いかに?!

 

 

味覚データファイル#4

【ラーメン(尾道)】「※店名不明」

 いま思えば、我らを襲った小麦粉攻撃はここから始まったのかもしれない。尾道といえば、新鮮な魚。そして、ラーメン。全国的な「観光地=うまいラーメン」ブームにのったとも言えるのかもしれないがたしかに、尾道のラーメンは、尾道によく似合っていた
驚きと感動は、2点。まず、値段。安い。そして、メニュー構成。ラーメンを「中華“そば”」と位置づけているだけあり、同じスープにうどんを入れるのもOKらしい。
ラーメンに揚げが入った「きつねラーメン」には驚いた。
味は、あっさり鶏がら味。うどん玉にもよくあうことだろう。

 

味覚データファイル#5

【広島焼き(お好み焼き)】決戦地「みっちゃん」

 長崎へ行けば、「長崎チャンポン」が、ただの「チャンポン」になるように、広島へ行けば、当然「広島焼き」は、ただの「焼き」になる(うそ)
それは、さておき。
広島では、「お好み焼き」と呼ばれるこの食べ物は、尾道あたりでは「広島風お好み焼き」などと表記されることもあり、生粋の広島人にとっては、誇りとも言うべき食べ物なのだろう。
まず、広島焼きの特徴は、多層構造の「具」。
薄くのばした小麦粉の生地を受け皿に、キャベツ、肉などをのっけていく。さらに忘れてはいけないのは「そば(中華麺)」で、標準仕様となっている。つまり、全てがモダン焼き状態なのだ。
ちなみに、「みっちゃん」では「うどん」でもOK。
どちらもお腹にたまり、満足感に満ちた幸福の食べ物といえる。

 

 
広島トピックデータ#1

【強烈、高田郡吉田町】

 それは、とんでもないラーメン屋で、なんとオールメニュー500円。ラーメンも、イカの天ぷらも、ぞうすいも、カニすきも…という驚異の店なのだ。そして極めつけに、ラーメンは「トッピング自由」。ネギ、チャーシュー、メンマ、もやしが、どーんと出される。店の壁際にはカラオケセットや電話機がうず高く無造作に積まれ、さらに目を引くのは、ミラーボールを大きなプロジェクター。店の入り口に誇らしく掲げられたサンフィレッチェの旗から見ると、サンフィレッチェ広島が勝った日には、大祝勝会が開かれると見受けられる。
 味覚的なことについては、ここでは敢えてふれないが、レッドとピンクが胃薬に助けを求めた元凶になったことは確か。

 

 

GT6を痛めつけた超味覚都市・ヒロシマ。

そうまでして戦う意味とは何だったのか。

我々は、何と闘い、なにを目指すのか。

多田博士は、一体何者なのか。

我々は、正義なのか、果たして悪なのか…。

ただ今は、多田博士を信じるしかないのであった。

 

 

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 第2話/名古屋決戦

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第4話/貴船決戦

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