10月16日(木)
October 16th (Thu), タンペレ通信に
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(国立博物館は閉館中なの?)
土曜日に無事買い物を済ませたので、日曜日は、博物館めぐりをすることにした。アテネウム美術館で、本物のカッレラの絵を見て、国立博物館でフィンランドの歴史を学ぼうという考えだ。途中、郵便局本局にある郵便博物館にも立ち寄ろう。これらは、全てヘルシンキ駅周辺にあり、子供の足でも歩いて行ける範囲だ。アテネウム美術館は良かった。絵画はよく分からないが、以前、ルオベシにあるカッレラの
アトリエ
に寄ったとき、建物自体は素敵な山荘(山じゃないから別荘か)だったものの、彼の作品はほとんどヘルシンキにると知ってがっかりして以来、いつか本物を見てやろうと思っていた。フィンランドに来ることになってから、何度も写真で見て知っている絵が何枚も飾ってある。確かに、本物の方が迫力がある(気がする)。
郵便博物館には、各国(日本のもあった)のポストが飾ってあったり、年代毎の郵送手段(例えば、ヘルシンキ近郊の町からラップランドのソダンキュラまで手紙を送ろうと思うとどうなるか?)のクイズ(インターフェースが直観的でなく、かなり使いにくかったが)などもあったが、智が最も気に入ったのは郵便配達のシミュレーションだった。スクリーンに表示された2人の郵便配達人が、町中の家々に郵便物を配るの早さを競うものだが、本物の自転車でスクリーンの配達人の動きを制御するところがみそ。サドルに座るとペダルに足が届かないので、腰を前に落として必死にこいでいた。
計算外だったのは、国立博物館が休館中だったことだ。月曜日にマラさんに「国立博物館、閉まっていたよ」というと、「おかしいな、日曜日も開いているはずだが」と言っていたくらいだから、私が知らなくても不思議ではない(自慢にもならんが)。博物館の建物を改築中で、どうも、我々の滞在期間中には新装オープンしそうない。なんてこった。
(国立博物館) (玄関は開かない) (階段は遊べるよ)
(日本のおばさま)
我々の泊まったホテルは、ホテルヴァークナほどではないにしろ、駅前の便利な場所にあったからか、日本からの団体旅行客と一緒になった。ほとんどが、品の良さそうなおばさま方で(この場合、自分の年齢は無視している)、子供達は、久しぶりに日本語の通じる人々に出会えてとても喜んだ。見知らぬアジア人を見かけるとつい日本語であいさつをしてしまう智は、「本物」の日本人に出会えて満足そうであった。日曜日の飛行機で帰国するという話しだから、今ごろは皆さん、暖かい日本だろう。彼等は、雪が降りだす前ぎりぎりのフィンランドを訪ねたことになる。
今回、出会ったのは団体旅行客で、ロビーで見かけただけでも20人以上のグループ。8月のムーミンワールドの
記録
(フィンランドで一日に出会った日本人の数の記録)を一気に更新したことになる。
(キルップトリ)
国立博物館が閉まっていたことを一番喜んだのは家内である。何しろ、郵便局から博物館に向かう途中で、大きなキルップトリ(セカンドハンドショップというより、フリーマーケットと言ったほうがイメージが湧くと思う)を見かけたからである。このキルップトリ、たぶん、昔は貨物列車の引き込み線に隣接した倉庫だった建物を、丸ごとフリーマーケットの会場にしたのもではないかと思う。内部の机や床には番号が振ってあり、定期的にフリーマーケットの会場として使われているのではないだろうか。個人が持ち込んだものを並べて、そのまま売るのは、
以前
お話ししたタンペレ郊外のセカンドハンドショップと同じであるが、規模がでかい。
国立博物館を見学することにしていた時間をたっぷり使って見て回ったが、結果的には何も買わなかった。アイスホッケーのスティックやクロスカントリーのスキーブーツなどもあったが、サイズが合わない。昼食は、屋台のソーセージとパンを食べた。大きな屋根の下とは言え、吹きさらしのテーブルは、ちと寒い。
タンペレへの帰り、座席指定券が必要と知らずインターシティに乗ろうとした。早めに座席に着いたのに、後から後から指定券を持った人々が乗り込んでくる。こんなに多くの指定券を見るのは初めてだったので、「もしかしたら、インターシティは、全席指定席かもしてない」と思ったわけである。都合の良いことに、我々の乗った車両は、ほとんど満席だったので、駅舎に戻もどって、切符売り場で確認すると、インターシティに乗るには指定券が必要みたいである。(全席指定席かどうかは、確信がないので、信用しないで下さい)。子供達は、カッコイイ(かな?)インターシティに乗れず、ブーブー言ったが、4人合わせて100マルッカの指定席券を買うほどの価値はない(タンペレまでの所要時間は、インターシティ2時間、急行2時間20分くらい)。30分待って、急行列車で帰って来た。こちらは、座席指定も可能であるが、指定券を買う人はかなり少ない。但し、途中駅から一人、座席指定券を持ったおばさんが乗り込んできて、通路を挟んで隣の席に座ったときは、ギクリとしたが。
(そこは国会議事堂の前だった) (内部) (蚤の市)
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