ずるくて、こすくて、情けないもの。それが大人の男なのです
解説して欲しい言葉・法則がありましたら憂鬱のKまで、感想もお待ちしています
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21.「変化の胎動」の法則
22.「説得」の法則
23.「重大ニュース」の法則
24.「十大ニュース」の法則
25.「忘年会」の法則
26.「新年会」の法則
27.「エネルギー一定」の法則
28.「エントロピー」の法則
30.「推薦は受けない」の法則
■ これはここだけの話にしていただきたいのですが ■ いわゆるオフレコというやつですね ■ そうです、とても個人的な見解ですのでその点をご承知おきください ■ 個人的見解ですね、分かりました ■ 実は景気もやっと底をついたようなのです ■ (ザワザワザワ) ■ 数字的にはまだ若干の悪化が懸念されますが、実体経済はこれ以上の悪化はないのではないかと ■ 数字的にはさらに悪化するが、実体はこれ以上ひどくなることはないというわけですか ■ そうです、それどころか、どうやら我々の気づかないうちに回復の兆しさえ見えているのです ■ (ゾワゾワゾワ) ■ 耳をすますと変化の胎動が聞こえるのです ■ 変化の胎動ですか ■ そうです、例えばこの数字です。一見悪そうに見えますが、明らかに減少のテンポが緩やかになっています ■ 確かに緩やかになっています ■ ほら、こちらの指標においても先月と比べれば悪化の度合いは減っていると判断できます ■ 確かに判断できます ■ ほら、ほらこっちのやつだって、ねえ!。予想ほど落ち込まなかったのは事実でしょ ■ 確かに事実です ■ 以上の点を総合的にかつ楽観的に、もといポジティブに見れば最悪の事態は脱したと言ってもいいのではないかと思います。この点につきましては首相の個人的見解とも一致しています ■ 分かりました。早速明日の一面で取り上げます。もちろんオフレコの個人的見解って注釈付きでですが | |
兆しの兆しと小渕さんは言ったそうだ。このフレーズは使える、メモっておいてください | |
変化の胎動:「変化」は突然表れるものと考えるのは正しくない。全ての結果に原因となる因子があることを理解すれば原因因子が発生した時にすでに変化は始まっていると考えるべきである。後は「変化」が目に見える段階を予想、演出すればよい。「胎動」は一般の耳目を引くためだけではなく、変化の兆候が現れるまでの期間に幅を持たせられる点でも愁眉といえる。少なくとも10月10日は持つことになるのだから |
■ まさか夢が実現するとは思いませんでした ■ 負けないだけの算段はしたさ ■ そうなってくれればどれだけいいかと思ってはいましたが ■ 実際には十分な勝算があったがね ■ 誠心誠意ことに当たることだけを考えていました ■ 言葉は巧みじゃなくちゃ、心はしたたかでなくちゃね ■ まさに胸襟を開いて、いいことも悪いことも包み隠さず ■ 馬鹿じゃないんだから都合の悪いことなんかほんのちょっぴりしか言わないさ ■ こちらに出来る最高の評価と最大の賞賛と最適な対応を心がけました ■ 早い話が手練手管ってやつだ ■ 今日の夢と明日の希望を失なうことがないように精一杯のフォローをしていきたいと思います ■ 契約が済むまではしょうがない、精一杯やる ■ 結果に対してはそれ相応の処遇をすることは最低限のことだと考えています ■ 金は最低限しか出さないけどね ■ もちろんプロとしてやるべきことはきちんとやってもらいます ■ 当たり前だ、駄目ならすぐ首。お前もワシも ■ さっきからいちいちうるさいぞ、誰やお前 ■ あなたの本音です | |
一体どんな手を使えばああいう風に入団拒否の選手を次から次へと落とすことが出来るのだろう、なんて考えているようではいけません。したたかなのが大人の男なのです。大輔君、まだ君は青い | |
説得:損得の説明であるから経済観念の欠如している高校生、教師、純朴な両親はプロ野球という博打でメシを食っている企業には太刀打ちできないのが道理である。時々、その高校生にも太刀打ち出来ない球団があるが経済観念の欠如の問題だけでは説明出来ないほど不可解な存在であると断じざるを得ない |
■ 今年も「今年の重大ニュース」の季節がやってきましたね ■ そうですねえ、やってきました。一年は本当に早いですねえ ■ 今年も本当に色々なことがありました ■ そうですね、あれやこれや色々ありました ■ それでは今年一年を振り返ってみましょう ■ それでは順を追って振り返ってみましょう ■ 最初は何でしょうか ■ 最初はこのニュースです ■ なるほどありました。何か随分前のような気がしますが ■ そうですねえ、随分昔のような気がします ■ 一年は早いって事ですかねえ ■ 毎年少しづつ早くなってくるような気もします ■ 次は何でしょうか ■ 次はこのニュースです ■ あっ、これも今年でしたか。これはもっと以前のような気がしましたが、そうですかこれも今年なんですね ■ そうですね、あの時は随分世間を騒がせましたが今では誰も口にしなくなってますね ■ 確かに忘れられた事件と言えるかもしれません ■ えっ? すみません、手違いで去年のニュースが流れてしまったようです ■ なるほど、去年のですか。随分前のような気がしたのはそれでなんですね ■ そうですね、それでなんですね | |
どこかの局で一回去年のニュースを流してくれないだろうか。何人の人が気づくだろう | |
重大ニュース:大変なことがあったという前提で今年の一年を振り替えること。大変なことがない年はめったに起こらないことをいいことに馬鹿の一つ覚えで行われる年中行事の一つ。通常十大ニュースと区別がつかない。取りたてて重要ではないことは去年の重大ニュースを覚えていないことで証明できる |
■ おーい、10個集まったか ■ いえ、それがちょっと難航してまして ■ なんだ早くしないと締め切りに間に合わないぞ ■ 分かっているんですが、どうにもいいやつがなくて ■ で、でのぐらい集まったんだ ■ 今のところまだ半分弱なんですが ■ まずいなあ、それじゃ。とにかく適当なところで手を打っちゃってくれよ ■ こっちも最初からその気なんですが、なんともいいやつがないもんで ■ どれでもいいよ、どれでも。どうせそんなに変わらないんだから ■ そうですね、分かりました。じゃ、思い切って決めちゃいますよ ■ ああ、そうしてくれ。締め切りに間に合わなかったらしゃれにならないからな ■ 分かってます。締め切りには間に合わせますから。でも後でああだ、こうだ言わないでくださいよ ■ そっちのほうは任せてくれ ■ 今年の十大ニュースの最後はこのニュースになりました ■ これで今年一年の大きなニュースが一通り出そろったわけですね ■ はい、まさに世相が見えてくる気がします ■ ご苦労さん! よくまとまっていたじゃないか、良かったよ。一体あの短い時間でどうやってまとめたんだい? ■ ええ、ここだけの話にしておいて下さいよ。実は他社の十大ニュースの順番を入れ替えるって奥の手を使ったんです | |
内容はほとんど同じ、順番が少し違うだけ。そんな感想もあながち外れてはいないのかもしれない。もし舞台裏がこの話のようであれば。まさか、ね | |
十大ニュース:単なる序列に過ぎないために玉石混淆となりがちであるが十も選べば一つ二つはあたりがあるという「宝くじ」の法則にのっとっているため必ず当たりがあるといわれている。こんなもんなら当たらないほうがましだと憤る人が多いとの報告もあるが期待する方が間違っているというのが筆者の考えである。通常重大ニュースと区別がつかない。取りたてて意味がないことは去年の十大ニュースを覚えていないことで証明できる |
■ じゃ、まずは乾杯 ■ お疲れさん、来年もよろしく ■ いや、こちらこそ ■ それにしてもひどい一年でしたね ■ いや、まったくひどい一年でした ■ 思えば年の始めから碌なことがなかったよ ■ ええ、そうでした。ひどかったですね ■ 春には持ち直すかと思ったんですが ■ 思っただけでしたね ■ それでも夏になればと期待してたんですが ■ 益々ひどかったですよ ■ いい加減秋口にはなんとかなるかと祈ったんですが ■ 神頼みするようじゃもうお終いですかね ■ 結局そのままずるずると冬まで来てしまいましたね ■ なんだかんだで、結局最後までひどい一年でした ■ でも、まあそんな一年ももう終わりですから ■ ええ、ええもう終わりですからこれ以上悪くなることはないでしょう ■ まあ、例えなったとしてももう慣れっこですよ。どうってこともないでしょう ■ そうです、そうです。世の中にはもっと悲惨な目に会っている人だっているんですから ■ そう、そう。その人たちに比べれば我々なんかまだましってもんですよ ■ まったく、まったく。おーい、ビールお代わり ■ あっ、ついでに鰯の刺し身追加してちょうだい | |
どこにでもありそうなこの会話。でももうどこにも無いのかもしれないですぞ | |
忘年会:忘れるための会である。昔から年末は忘れたいことが溜まっていると相場が決まっていたのである。いつの頃からか、高笑い、馬鹿笑いの渦で忘年会が行われるようになったことこそ間違いなのである。不幸に気づかないほど不幸ではないという意味では正常に戻ったと考えられる |
■ じゃ、まずは乾杯 ■ ひさしぶり、今年もよろしく ■ いや、こちらこそ ■ それにしても去年はひどい一年でしたね ■ いや、まったくひどい一年でした ■ 今年はどんな具合ですかね ■ まあ、去年ほどひどいことはないでしょう ■ そうですか、そうなってくれると助かるんですが ■ まあ、あまり心配しないほうがいいんじゃないですか ■ そうですね、あまり深刻になるのはまずいですね ■ 益々気が滅入ってきますからね ■ まったく、年のはじめぐらいは、こうぱーっとやりたいもんです ■ 今はまだちょっと具合が悪いですが春先には良くなりますよ ■ このところちょっとそんな気配が見えますよね ■ ええ、ええ。そんな気がします。春先が駄目でも夏には薄日がさすって政府も言ってますし ■ そうですね、夏にはきっとですよね。政府が言ってるのは気になりますが ■ でも民間のエコノミストでも秋には底を打つっていう人もいるじゃないですか ■ そうですか、秋には底ですか ■ そこまでいけば後は登るだけじゃないですか ■ そうですよね、それからは登るだけですよね ■ まったく、まったく。おーい、ビールお代わり ■ あっ、ついでに鰯の刺し身、2皿追加してちょうだい | |
新年なのである。リセットスタートなのである。2皿追加したところに男の心意気を感じて欲しい | |
新年会:毎年、毎年よくも飽きずにと思っているうちは大人の男とは言えない。言葉に出す、賛同を得る、安心する。この一連の手続きを踏むことの意味は無視できないほど大きい。矛盾と疑問の大きさに比例してアルコールの摂取量が増えるという傾向があるが、別に矛盾や疑問がなくても摂取する量は変わらないという説もある |
無から有は生まれないのは確かである。逆に与えられた有を無にする人が存在するが、これは単なる愚か者にすぎず法則の不完全さを証明したことにはならないので注意すること |
エネルギー一定:物事の本質は無味乾燥で非情でさえある。しかしそのぶん公平でもある。個人が使える運の量はその人固有の値をとると言われている。従って使えば使うほど残りは減っていくという単純な減算が成り立つ。一国の首相も草履取も同じである。違いは僅かに二つだけ。人によって与えられる量には大小があること、ほとんどの人は運を大切に残しておくことに汲々として運を使い果たす前に人生の残り時間が無くなってしまうこと。しかしその程度の不公平は誰もがこの「エネルギー一定則」から逃れられないことを考えれば大したことではないと考えるべきである。 |
時に「あの娘、最近奇麗になったね」という事態が生じることがある。「歳を重ねられて益々磨きがかかった」なんてことも垣間見られることがある。この現象の99%の場合は勘違いやお世辞で説明がつけられるがそれだけでは説明不能だと考えられる事例もある。ただそれも全ての法則には例外が存在するという法則でカタがつけられることは覚えておく必要がある。安定に向かうでも不安定に向かうでも意味は同じである |
エントロピーの法則: ある形を維持するためにはエネルギーがいる、言い換えれば放置されたものは必ず朽ちていくということ。掃除しなければ部屋は汚れていくという事例は卑近ではあるが分かりやすいので良く例に使われる。物理の先生は熱は拡散する、とかの例を出しがちである。砂山は崩れるという例はあまり適当ではない。崩れる前にガキ大将が崩してしまうのが世の習いだからである。美人はいつまでたっても美人だと勘違いしている輩は保持、保存、隠蔽に相当量のエネルギーが費やされていることを見逃しているか単に美意識が歪んでいるだけである。 |
景気も大切だが財政も一大事である。どうするのか?と聞かれて答えられる人は今の担当者の中にはいない。答えられたらとっくに世界の大物になっているはずである。政治的発言でこの言葉が使われるときは決まって「ものの順序を分からぬ愚か者め」との意識がちりばめられている。「簡単に出来るならとっくにやっているわい」の言葉が小声で後に続くことが多い |
二兎を追うものは一兎も得ず: ほとんどの場合は二兎でも一兎でも大きな差異はない。得ることが出来るかどうかは単に能力の問題である。また得たとしてそれが何になるかはいささか疑問である。類語の「あぶはち取らず」を考えれば分かるように、「あぶ」も「はち」もどちらも積極的には取りたくないのである。 しかし能力の高いものにとっては二兎を追うぐらいは簡単なことであり、「二兎を追わずして二兎は得ず」というのが高級官僚の世界での法則ではないかとの疑いが持たれている |
自治体の長に特定政党の色がついているのは好ましくない、のだそうである。「公認」「推薦」「自主投票」が選挙戦への政党の関わり方である。支援は受けないが「支持」は受けるという政治家的中庸精神の発露は見事である。この辺の感覚が皮膚感として備わっていないようではまだまだ若輩者とのそしりを受けざるを得ない |
推薦は受けない: 例え何十年も党員として活動してきたとしても離党届を出すだけで政党色が拭い取られると考えるのは論理的ではない。まだ名前を変えた方が別人として再出発との印象を与えることが出来るのだが、政治家にとって名前は唯一絶対のブランド品であることを考えれば現実的な解とはなり得ない。 この困難な状況を打破するために考え出されたのが「推薦は受けない」であるとの憶測が流されている。「支持は受ける」については事実であることが判明している。この両者には矛盾が生じるのではないかとの疑義があることも同様に事実である |
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