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◆◇◆ 第九話 新婚旅行(4日目) ◆◇◆ |
今日はイルカウォッチングに向かうため、朝も早くから準備してます。 イルカウォッチングの他にシュノーケリングもあるので、わくわくの2人。 外を見ると、スコールも上がり虹なんか出ています。 送迎の車に乗って、さぁ出発です! 初めて外出らしい外出なので、グアムの町並みを満喫します。 日本と違い、左折待ち専用の車線があったり、信号のない交差点でもお互いを譲り合う マナーのよさには、びっくりです。 途中で別のホテルに寄って、日本からきた家族を乗せていきます。 約30分ほどでマリーナに到着しました。 しかし、待っていた船は小型のクルーザー。 うさ:大きい船って行ってたのに・・・。ショーンの嘘つき。 うさ、不安です。 第1ポイントに向かうまでの間、波は緩やかでクルージングを楽しみました。 ところが第1ポイントにイルカはいません。 ぺん:台風の影響かな? うさ:そうかなー。どっか安全なとこに避難してんのかなー。 クルーザーは第2ポイントへと向かいます。 しかし、ここからがうさの不幸の始まりです。 さっきまでの晴天が嘘のように、空には雨雲が広がります。 風も出てきて、船の揺れは徐々に大きくなります。 ポツリと来たかと思うと、あっという間に土砂降りのスコール! 船が大きくバウンドした瞬間・・・。 うさ:きゃー! うさの絶叫が響きわたりました。 うさ:と、止めてー。怖いー。きゃー。 ぺん太を含めた他の人たちはジェットコースター感覚なので、楽しんでいます。 うさ:もうだめー。止めてー。死ぬー。 さすがに、まずいと思ったのか操舵士が船をとめます。 しかし、ここは海の上。船を止めても揺れは収まりません。 操舵:ダイジョウブ? 心配そうに声をかけてくれますが・・・・。 うさ:怖いよー。帰るー。 うさはパニック状態です 操舵:ドウシマスカ? ぺん:Sorry。 Please return to harbor. 操舵:ok. 船の速度を落としてマリーナに戻ります。 マリーナに着くと・・・ 操舵:アソコ、blue-roofミエマスカ? ぺん:Yeah. 操舵:cafeデス。1hourマッテテクダサイ。 彼はそう言うと、もう一家族をシュノーケリングへと連れて行きました。 ベソをかいているうさを連れて喫茶店に入ると、スタンハンセンのような親父が 目を丸くしてこちらを見ています。 そりゃそうでしょう。ずぶ濡れの日本人(しかも一人はベソかき中)が入って来たんだから。 でも、親父は見た目と違って親切な方でバスタオルを貸してくれました。 コーヒーを2つ頼んで帰りを待ちます。 うさ:ごめんね。 ぺん:仕方ないやん。 自分の失態を悪いと思ってか、うさはしょげてます。 この後、1時間ほどして船は帰ってきました。 送迎をしてくれたガイドの人は、明るい対応をしてくれたので気持ちがほぐれました。 いっしょに行った家族の方に聞くと、結局イルカは見れず終いだったそうです。
−つづく− |