2004/12/23
『楽園の魔女たち――楽園の食卓』(樹川さとみ/集英社コバルト文庫)中編読了。
あと1冊で終わりませんでした。
……なーんて、知ってたんだけどさ(笑)。前後編イッキに読もうと思って待ってたから。
私のお気に入りは『楽園の魔女たち――7日間だけの恋人』に出てきたフレイ。
海軍の軍人さんで、腰に来るバリトンのいい男。人生2倍楽しめる両刀さんです。
『7日間…』で色々な出来事がありまして、彼は楽園の魔女たちの1人ファリス(剣と馬の扱いでかなうものなし、外見はどう見ても美青年)が好きになります。
彼は毎回厚さが15cm以下にはならない素敵なラブレターをせっせと送りつづけて来たのですが(『7日間…』が3作目なので15冊経過する間、せっせと書いてきたわけですね。マメなお人や)、国宝級のにぶさを持ち、しかもフレイが男色家だと信じているファリスはその気持ちに気がつかない。
19冊目にしてフレイはとうとう勝負をつけにやってくるのですが……なにしろ、相手が相手です。その攻防戦はエイリアンVSプレデターも真っ青でドキドキハラハラ目が離せません。
しかも、状況が状況だけに「ここぞ!」というタイミングで邪魔が入ってばかり。
フレイ、がんばれ!
ふたりのデートに臨席したギャラリーの方々は固唾を飲んで見守っています。私も握りこぶしです。
もう二人の行く末が心配で、心配で。
物語は戦争がはじまりそうで、敵味方に分かれた魔女たちが苦悩してるのに(笑)。
でも、きっと信ぢてる。
終わりはきっと大団円。
と、いうことで次巻は本当にラストです。