原理講論試験

総序

創造原理

堕落論

人間歴史の終末論

メシヤの降臨とその再臨の目的

復活論

予定論

キリスト論

緒論

復帰基台摂理時代

モーセとイエスを中心とする復帰摂理

摂理歴史の各時代とその年数の形成

摂理的同時性から見た復帰摂理時代と復帰摂理延長時代

メシヤ再降臨準備時代

再臨論

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参照:原理講論 摂理歴史の各時代とその年数の形成
()内の数字は原理講論のページを示す。

1、同時性とは何か?(437)

 或る時代が、その前の時代の歴史路程とほとんど同じ様相を反復されるとき、そのような時代を摂理的同時性の時代という。

2、同時性を形成する要因と同時性の性格を二つ述べよ。(437-439)

 復帰摂理の目的を成し遂げていく過程にいおいてなされたすべての事実が、歴史を形成されてきた。しかし、その目的を達成するために、「メシヤのための基台」を復帰する中心人物が、その責任分担を果たさなかったときには、その人物を中心とした摂理の一時代は終了するが、そのみ旨に対する神の予定は絶対的であるので、神は他の人物をその代わりに立たせ、「メシヤのための基台」を蕩減復帰するための新しい時代を再び、摂理なさる。従って、この新しい時代は、その前の時代の歴史路程を蕩減復帰する時代となるので、再び、同じ路程の歴史を反復するようになり、摂理的な同時性の時代が形成される。前時代の縦的な蕩減条件は、復帰摂理が延長されるにしたがって次第に付加され、横的に蕩減復帰するための条件も次第に加重されるので、同時性の内容と範囲は拡大する。従って、歴史は螺旋状を呈するようになる。

 同時性の時代が反復される理由は、「メシヤのための基台」を復帰しようとする摂理が、反復されるからである。従って、同時性の時代を形成する原因は、第一に、「信仰基台」を復帰するための三つの条件、即ち、中心人物と、条件物と、数理的な期間などである。第二は、「実体基台」を復帰するための「堕落性を脱ぐための蕩減条件」である。

 摂理的同時性時代の二つの性格は、第一に、「信仰基台」を復帰するための数理的蕩減期間である代数或いは、年数を要因とする摂理的同時性が形成される。第二に「信仰基台」を復帰する中心人物と、その条件物、そして「実体基台」を復帰するための「堕落性を脱ぐための蕩減条件」などの摂理的な史実を要因として、同時性が形成される。

3、縦からなる横的蕩減復帰に関して簡潔に説明せよ。(443-444)

 本来は一人で横的に蕩減するする条件を、その一人の失敗により、延長して縦的に蕩減復帰する。第三次に該当する摂理は、必ず成就すべき原理的条件のもとにあるので、その中心人物が失敗した時、その使命をその次の代に延長してでもみ旨を完遂しなければならない。神は既に失敗した中心人物を、失敗しなかったと同じ立場に立たせ、また、それによって縦的に延長される復帰摂理も、延長されないで、横的に蕩減復帰されたと同じ立場に立たせなければならなかったので、その摂理を担当した各々その個体は互いに違うが、み旨を中心として見れば、完全な一体として、蕩減条件を立てるように摂理された。

4、信仰基台を復帰するための数理的蕩減期間における4、12、21、40数の根拠を述べよ。(445-451)

 神は数理的にも存在し給う方であるので、人間を中心とする被造世界は、無形の主体であられる神の二性性相の数理的な展開による実体対象である。従って、人間始祖は、数理的な成長期間を経たのちに、数による「信仰基台」を立てて、数理的な完成実体となるように創造された。これが、堕落によってサタン主管圏に落ちたので、これを復帰するためには、或る条件を立て、サタンの侵入を受けた数を復帰する数理的な蕩減期間が必要となる。

12数 : 四位基台は、その各位で各々成長期間の三段階を経て、合計12数の数理的な成長期間を完成し、12対象目的を完成することにより、12数完成実体とならなければならなかったので、アダムが「信仰基台」を立てるべきであった成長期間は、12数完成期間であった。従って、これを蕩減復帰する中心人物は、12数を復帰する蕩減期間を立て、「信仰基台」を蕩減復帰しなければならない。

4数 : 未完成のアダムとエバは、成長期間の三段階を経て、第四段階である神の直接主管圏内に入って、四位基台を完成し四数完成実体とならなければならなかったので、彼等が「信仰基台」を立てる成長期間は、四数完成期間でもあった。従って、これを蕩減復帰する中心人物は、四数を復帰する蕩減期間を立て、「信仰基台」を蕩減復帰しなければならない。

21数 : 未完成にあった人間始祖は、21数による「信仰基台」を立て、創造目的を完成し、21数完成実体とならなければならなかった。被造物の完成は、神を中心として主体と対象が三位一体となり、四位基台を造成することである。即ち、成長期の三期間(時間性)を経て、三対象目的を完成し、四位基台をつくり、東西南北の四方性(空間性)を備えた被造物として位置を決定しなければならない。被造物の完成は三数(天の数)と四数(地の数)とを合わせた七数(天地完成数)完成の実体にもなるので、一つの期間の完成も七数完成期間として見ることができる。故に、成長の三期間を、各々七数を完成していくと、全成長期間は21数の完成期間となる。従って、これを蕩減復帰する中心人物は、21数を復帰する蕩減期間を立てて「信仰基台」を蕩減復帰しなければならない。

40数 : 創造目的を完成するためには、成長期間の三段階の各期間を各々三段階(計九段階)を経て、第10段階である神の直接主管圏に入り、神と一体とならなければならない。故に10数を帰一数と称する。しかるに、アダムとエバを中心とする四位基台は、その各位が、各々成長期間の10段階を経て、合計40数の数理的な成長期間を完成することによって、40数完成実体となる。従って、これを蕩減復帰する中心人物は、40数を復帰する蕩減期間を立てて「信仰基台」を蕩減復帰しなければならない。

5、士師時代を説明せよ。(457-458)

 カナンの地に帰ってきたのち、イスラエル民族が再びの不信することにより、エジプト苦役400年の「サタン分立基台」は、サタンの侵入を受けた。その結果、この奪われた苦役400年の基台を再び蕩減復帰するためのサタン再分立期間が必要となった。このような期間として再び立たせられたのが、イスラエル民族が、エジプトからカナンの地に帰ってきたのち、サウル王が即位するまでの士師時代400年である。この時代は、象徴的な同時性の時代のうち、ノアからアブラハムまでの400年を形象的な同時性として蕩減復帰する時代であった。

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