また、コカ以上に好きなので「Guarana」グァラナです。これも僕のお好みはライチ。グァラナはアマゾン原産(だと思う)の果実で、強壮飲料としても飲まれている、とっても体にいい飲み物です。また、日本でもおなじみの「Fanta」も好きですね。ちなみに「Fanta」はファンタです。この二つの飲み物が好きなのは「炭酸が抜けても美味しく飲める」というところ。炭酸が抜けたコーラは得体の知れない味がしていて、「こんなん飲んで体に大丈夫なん?」って感じですが、グァラナとファンタは炭酸が抜けてもジュースとして飲めますからね。
これを読んで??っと思う方もいるかもしれません。「気が抜けたファンタは美味しくないだろう。」と思いますか?
しかしブラジルのファンタは美味しいんです。というのも日本のように果汁1%未満なんてケチケチしてなくて30%ぐらい果汁が入っているので、ちょっとしたオレンジジュースの味です。グァラナも元々生ジュースにして飲むようなものに炭酸を加えているので、気が抜けても大丈夫です。
でも本当に一番美味しいのは果物のジュースですね。ブラジルでフルーツジュースをたのんだら、ほとんどのばあい、目の前でしぼってくれます。紙パックに入った果汁を入れるなんてことはあまりありません。砂糖の量も頼めば加減してくれるので、甘いのが好きな人も、嫌いな人も大丈夫。熱帯のアマゾンから冬には雪が降るヒオ・グランジ・ド・スウまで南北に大きいブラジルは果物の宝庫。日本では決してお目にかかれないようなジュースも飲めるので、楽しみです。
そんなジュース大国ではコーラのような合成ジュースと果汁をしぼった天然ジュースでは呼び名が違います。前者は 「Refrigerante」ヘフリジェランチ、後者は 「Suco」スッコと呼ばれています。基本的にスッコは果汁100%か場合によっては水で割ってありますが、水のかわりに牛乳で割ってあると、今度は 「Vitamina」ヴィタミーナと呼ばれます。こうやって呼び名を使い分けるほどブラジルにはジュース文化が浸透しているんですね。だから日本語の授業で「Suco も Refrigerante も Vitamina も日本ではみんなジュースって言うんだ!」って言うと生徒は目を丸くして驚くんです。
コーラ | 350ml缶 | 50円 |
2リットル | 120円 | |
オレンジジュース | 300ml | 60円 |
ビール | 350ml缶 | 50円 |
大瓶 | 70円 |
さて、今日は我が町で開かれている「折り紙でつづる、日系移民の歴史展」に行ってきました。これは笠戸丸から現代のカラオケにいたるまでの日系人の歴史を折り紙で再現したものです。これはいい、ということで子供達を何人か連れて行ってきました。
いちいち能書きを言う前に見て下さい。
もうここまで来ると折り紙というよりも立派な芸術ですね。折り紙自体の楽しみもあるし、日系人の歴史を知るという楽しみもあります。普通は退屈になりがちな歴史展示もこうやって切り口を変えて見せてもらうといいですね。子供達も楽しそうに見ていました。なんでもこの展覧会はこの後日本でも巡回展示するみたいですので、もし近くで開催されたらぜひご覧下さい。ただ、展示内容は前半に移民90年の歴史を再現していて、後半は生け花や柔道や日本料理などの日本文化を伝える折り紙になっています。これは日系人以外のブラジル人を対象としていると思うので、日本に行くときは逆にサッカーやカルナバル、アマゾンなどのブラジルを伝える展示になるのかもしれません。
さて、今日はメルマガで見つけた記事。
遅〜〜い!!
というのもブラジルではとっくに公開されているからです。あんまり面白くなさそうだったので素通りしましたが、7月の終わりには映画館でやってましたね。もちろんブラジルなのでポル語字幕かポル語吹き替えなんですが、この公開時期の差は何?字幕や吹き替えの手間はポル語も日本語も同じなので、技術的な問題ではなさそうです。
となるとやっぱり「日本映画界の閉鎖性」なんでしょうか?自動車じゃありませんが外国作品の国内流入をはばむ大きな力が働いているんでしょうね。事情を想像するに、映画の稼ぎ時は夏休みと年末年始だと思いますが、いろいろな利害の調整に時間がかかって夏休みには間に合わず、年末公開に先延ばしになったんでしょう。
同じエンターテイメント系でも音楽はその点、リアルタイムで日本に入ってきますよね。町のCD屋に行けば、欧米の新作CDが輸入されてすぐにならんでいます。CDのような小さい商品と映画のような大きな商品ではくらべられないかもしれませんが、ここでひとつ気になるものがあります。それはビデオ。とくに映画のビデオはこの両者の中間になりますよね。たとえばダイナソーのビデオ。夏前に公開された映画が年末までロングランするとは思えないので、たぶん年末クリスマス商戦に向けてアメリカでは発売されるでしょう。もしそれが日本のレンタルビデオ店に送られてきたらどうなるんでしょう?
実際は規制でそういったビデオが日本に入らないようになっているんでしょうが、ここでひとつ盲点。ブラジルビデオ屋はどうでしょうか?行ったことはないんですが、日系人がたくさんすんでいる地方ではブラジルのテレビなどを録画したビデオを貸し出す店がたくさんあります。そういった店に、ほぼアメリカと同時に発売されるであろうポル語版ダイナソーが入る可能性も十分あります。こちらのビデオも日本と同様に吹き替えと字幕の二種類があるので、英語が分かる人なら字幕版を借りれば十分楽しめることになります。
これであなたも日本公開前に大作映画をビデオで楽しめる!!
かな??
(細かいご指摘お待ちしております)
とにかく暑かった一日。いちおうサン・パウロはまだ冬なんですが、今日の最高気温は33度ぐらいまであがりました。何も考えずに黒のポロシャツ着ていったもんだから一日中ジリジリと焼かれてしまい、ひどい目にあいました。
そんな日は何度もシャワーをあびます。まずは下の写真をご覧下さい。ブラジルのシャワーはこのようになってます。
幸い我が家の電熱器は冬でもそれなりに暖かいんですが、逆にそれだと夏は熱くてたまりません。そのためにあるのがこのスイッチ。
そういうわけで、今日は「シャワー記念日」。
もしかしたらこういった考え方自体日本人的なのかもしれませんね。
ブラジルの日本語学校が抱える問題は様々ですが、だいたいどこの学校でもあるのが「生徒が減っている」という問題。これを中心にして、ではなぜ減っているのか、どうやったら増えていくのか?がテーマでした。
細かい話は省きますが、世界中で日本語を学ぼうという人はどんどん増えています。98年の統計ではその数210万人。5年前の統計時よりも50万人も増えています。日本が不景気のどん底にいるときでさえ50万人も増えているんです。どこの国でも日本語学習者は増えているのに、ブラジルでは減少。といっても公教育の場での日本語学習者は漸増していて、実際に減っているのは文協の学校。今、僕が教えているような日本人会が経営する学校。20%以上生徒数が減っているとか。
親の熱意が低下したとか、家庭で日本語を使わなくなったとか言っても、それをいったらブラジル人の生徒はどうなるんでしょう?また、日本よりも移民の歴史が古いドイツ人達は組織的にドイツ語を守ろうとしていますし、中国人、韓国人は母語を忘れません。たとえば、出稼ぎ帰りなんかで日本語ができる日系人の子どもどうしでも日本語でしゃべらないのに、中国系韓国系はちゃんと中国語・韓国語で話すみたいだし。
理由については全く分かりません。単純に「日本人はすぐに母国語を忘れてしまう民族だ」と言ってしまうのも思考停止みたいだし。でもブラジルの日系人が急速に日本語や日本文化から離れて行くのは事実です。
以前、生活記「フーテンのものども」のなかでブラジルの野良犬のことを書きました。ブラジルには保健所の野犬狩りがないので野良犬が多く、なわばりを持っていて、いつもの場所にはいつもの野良犬がいるという話です。学校から家までの通り道にも定住型野犬が何匹かいるんですが、このうちの二匹に注目しています。別にこちらの野犬は人間に敵意を持っていないので、横を通りかかっても吠えたてたりすることはないんですが、なぜかこの二匹はバイクや車が通ると猛烈に吠えるんです。しかも鎖につながれていないのでバイクや車のすぐそばまで突進してワンワンと吠えます。
でも全ての車を攻撃するわけではありません。攻撃する車と攻撃しない車があるみたい。これまでの長年の観察によると違いは「音」。ブーンという音には無関心ですが、バリバリという音の車やバイクだととっても怒ります。とくに嫌いなのはバスのようで、バスが来たときには一目散にかけよって、バスの巨大な車体に向かって猛烈に吠えます。まるでそれは風車に立ち向かいドン・キホーテのようで雄々しささえ感じられます。しかもその二匹はともに交通量がわりと多い広場がなわばりなので、運転する人達もここを通るときは冷や冷やもんでしょう。
もちろん見ているこっちの方もぶつかるんじゃないかと冷や冷やするんですが、やはりぶつかりました。僕が見ているまえで、一匹の犬がバイクに突進していったんですが、ちょうどバイクが曲がったためモロに轢かれてました。かわいそうな犬はそれからしばらく足を引きずりながら歩いていましたが、やがて回復すると前にもまして強烈に。なかなかの熱意というか執念です。
この事件を見たのはだいぶん前なんですが、どうも最近悲劇が起こったみたいです。「アンチ車」犬の片方を最近見かけなくなったんです。初めは「どっか行ったのかな」と思っていましたが、いつ行ってもいません。他の犬なら気になりませんが、彼の性格を知っているだけに心配になります。もちろん今日もその犬はいませんでした。ある日ひょっこり戻って来るんじゃないかと思いながらもどこか心配している今日この頃です。
しかしコリンチャンスにはこれまで、ジダ(Dida)というセレソンでもゴレイロをやっていた選手がいました。この二人の関係を詳しく書くと、もともとコリンチャンスのゴレイロはマウリシオだったんですが、昨年の今ごろに当時クルゼイロにいたジダが鳴り物入りでコリンチャンスに入ってきてからはジダがレギュラーとなり、マウリシオは完全にサブ扱いとなりました。
これでクサるか、それとも移籍するのかと思ったマウリシオですが、地道にサブとしてやってました。そして今年ブラジルでの活躍を認められてジダはイタリアのACミランに移籍、マウリシオが再び正ゴレイロに昇格したんです。
日本のスポーツではあんまり考えられない現象ですね。同じチームの自分と同じポジションにすごい選手がいたら、その選手が怪我でもしないかぎり永遠に出番がないのが普通ですよね。でもブラジルだと逆にすごい選手はヨーロッパに移籍して再び自分にレギュラーが回ってくるというわけです。去年大活躍したパウメイラスなんかスタメンのほとんどがヨーロッパに引き抜かれ、今年のメンバーを見たら、聞いたことのない若手ばかりのチームになってしまいました。
でもよく考えたらこれって若手を育てるには良い環境ですよね。若い選手をどんどん発掘し、成長した選手はさらにレベルが高いヨーロッパで技を磨く。かくしてクラブチームの世界では世界最強を自慢するヨーロッパ各国がワールドカップではブラジルに歯が立たないということになるんでしょう。
と、持ち上げているブラジルですがこのところ調子悪いことは周知の通り。今日のGLOBOのサッカー中継ではセレソンについてのテレゴングをやってました。
オリンピック代表 | 正代表 |
83% | 17% |
正しい | 間違い |
87% | 13% |
ふさわしい | ふさわしくない |
24% | 76% |
チャンピオンになる | ならない |
36% | 64% |
ということで、これで分かるのは視聴者のうち36%がコリンチアーノだということでした。
こうかくとまるで日本みたいですが、本当の話。お寺というのは南米本願寺教団のお寺で、南米には全部で35もの本願寺があります。ちなみに「お西さん」です。
そこで盆踊りがあったんですが、ブラジルの盆踊りも日本と同じです。真ん中にやぐらを組んで、楽団の演奏に合わせてみんなで踊ります。踊るのは「リンス音頭」「しあわせ音頭」「花笠音頭」「炭坑節」「相馬音頭」などなど日本でも知られている踊り。ただ、最後にみんなでフォークダンスを踊るのが日本と違いますね。
また、カフェランジアやプロミッソン、タンガラ、ゼツリーナ、グアインベ、といったリンスのまわりの町にも日系人会があり、そこの人達もみんな駆けつけます。逆に他の町で盆踊りが開催されるときにはリンスの人達が駆けつけるわけです。隣町といっても車で何十分もかかることが多く、日頃は日系人同士顔を会わせることもないので、こういった機会にみんなで集まるというのに意義がある盆踊りです。大人達だけじゃなくて子供達も同様で、久しぶりにあった友達と楽しそうに遊んでいました。
そんな盆踊りはいつも盛況。今日も午後2時の法要から始まって夕食会と続き、夜の7時半から盆踊りが始まって11時まで続きました。それが終わると青年と一緒に後かたづけ。やぐらを解体し、イスを片づけます。こういったイベントの後かたづけの時にいつも感心するんですが、こちらの青年はよく働きますね。青年というとこちらでは15歳ぐらいから30歳ぐらいまでの若者ですが、みんな休むことなく働いてアッという間に片づけが終わります。一緒に働く僕も気持ちがよくなりますね。
日本からは若者の不可解な行動ばかりが伝わってきますが、こちらの青年は年長者の言うことをよく聞いて、自分たちが進んでイベントを運営していきます。だから日系人会で何かやるときも年寄りから若者まで一体となっていて、これを見ていると「あ〜まだまだブラジル日系社会は安泰だなぁ」と思います。これもひとえに先代達の教育のおかげですね。長幼の功とも言うべき古き良き日本の伝統がまだまだ残っています。
こんな素直で純粋な若者達が出稼ぎなどで日本に行くんですが、今時の日本を見たらどう思うんでしょう。今の日本人よりもよっぽど日本人らしい彼らですから、家族も共同体もバラバラになってしまった日本社会を見て驚くんでしょうね。そう思うと日本から来ている僕はちょっと恥ずかしくなります。幸いなことに、僕は佐賀の田舎育ちでそういった子供会とか青年会活動を少し体験していたのでなんとかこちらの社会に順応できましたが、都会育ちの日本人がブラジルに来たらあまりの日本濃度の濃さに適応できないんじゃないでしょうか。いわゆる受験戦士なんかじゃとうていやっていけない日系社会です。
さて、こういった思いを強くした今日の盆踊りですが、まだまだ続きます。今月末にはブラジル日系社会最大、つまり日本以外では最大の盆踊りがアラサツーバで開催されます。去年は用事で行けませんでしたが、なんでもサン・パウロあたりからもバスを仕立ててやって来るようで、参加者は総勢二千人!日本でもこれほど規模の大きい盆踊りはそうそうないんじゃないでしょうか。今年は最後のチャンスなのでぜひとも行ってきて、ここにレポートします。
「今年からシステムが変わったので、例年のように勝ち続けることはできない。」
たしかに今年から南米各国とホーム&アウェーの総当たり戦になったので試合数が激増。全部で18試合も戦わないといけません。これまでの21回開催されたワールドカップ予選で、たった44試合しか戦わなかったんですから確かに大変です。しかしそんな言い訳は許されないようです。だってこれまで7試合で3勝2敗2引き分けなんですから。
もちろんこのことは連日スポーツニュースで大々的に取り上げられていて、ときには一般ニュースのトップでも伝えられています。インターネットのスポーツサイトでも取り上げられていますが、そこでアンケートをやってました。題して「オリンピック代表でワールド・カップを戦ったらどうだろう?」。来月の本番に向けて親善試合などをこなしていますが、こちらの方は絶好調。毎試合毎試合圧勝しています。まるで日本のようですが、やはりこれを見ると「オリンピック代表の方が強いかも?」と考えるのが人情でしょう。結果の方もそれを裏付けるもので、
ところで、もう一つふがいないサッカーチームと言えば、コリンチャンス。この6月には一瞬のうちにサン・パウロ州選手権、リベルタドーレス、ブラジル杯といっぺんに三つの大会で敗戦してしまい、ファンが選手の合宿所になぐり込むという悪夢のような事件がありましたが、それいらい低迷。ブラジル選手権でも黒星発進、コパ・メルコスルという南米各国のチームが参加する大会でも初戦から二連敗。もともと血の気が多いコリンチアーノをさらに怒らせていました。
そして昨日は最大のライバル、パウメイラスとの試合だったんですが、その前にコリンチャンスのホームページで行われていたアンケートも面白かったですね。
「コリンチアーノの心を静めるためには何が必要か?」で選択肢は二つ
さて、昨日の結果は1×0でコリンチャンスの勝ち。これでやっとブラジル選手権で二連勝、順位も5位と上げてきました。華々しい勝利はないものの、ジワリジワリと自力を発揮しつつあります。
今は学習発表会があるので土日も家でいろいろと準備をしているんですが、これが終わった後は、週末ごとに応援に行こうかな?それまではいい順位につけてくれるとうれしいんですが…
また、僕が育った佐賀の学校では8月15日の終戦記念日や8月9日の長崎原爆記念日は登校日になっていて、平和教育の授業を受けたんですが、どうもこれは全国規模で行われていることではないみたいですね。東京の友人に平和教育授業の話をしたら「えっ、そんなのあるの?」と驚いていました。その他、修学旅行で長崎原爆資料館や平和公園をまわるのも定番でした。
それにくらべるとブラジルでは戦争の影を感じることが少ないですね。日本にいたときは北朝鮮と韓国や中国と台湾など身近に戦争の匂いを感じさせるところがありましたが、こちらにはあまりありません。もちろんお隣の国と蜜月関係ということもないんですが、戦争にはならないだろうなぁと漠然とですが思っています。
すると軍隊の影が薄くなりますね。もちろんブラジルにも軍隊がいることにはいるんですが、普段見かけるのはイベントの時にテントを建てる姿ぐらいです。あっ、こっちでは犯罪取り締まりを軍警察(Policia Militar)がやっているのでそっち方面では活躍してますが、本来の国防業務で表に出ることは少ないですね。そういえば、この前ブラジル海軍がフランス海軍から旧式の航空母艦を買ってニュースになってました。
それよりも一番大事なのはマフィア対策。冷戦終結以降の世界のテーマなのかもしれませんが、国家間対立よりもマフィアやテロリストの問題の方がとっても大きいですね。そして、マフィアの分野になると日本とはくらべ物にならない程の危機感がありますね。下手をすると警察自体がマフィアとグルになってたりして信用できません。
そこで登場するのが自警団。犯罪に悩む住民がお金を出し合って用心棒を雇い、町の警戒を頼むんです。まるで七人の侍です。もうこうなってくると末期症状ですね。国が最低限の治安も保証できなくなってきているんですから。戦争みたいな外からの危機はありませんが、徐々に内側が蝕まれていくブラジルです。
とくに衝撃的だったリオのバスジャック事件以来、「犯罪なんかまっぴらだ!もうやめよう!」という機運がとても盛り上がっています。グラマードに行ったときは子供達が「平和を下さい!」と行進をしていたし、ブラジル×アルゼンチン戦の試合前やハーフタイムには「もう犯罪はいらない!平和を!(Basta! Eu quero paz)」と書いた大きな旗がグラウンドに飾られました。こういった運動が盛り上がって、昔のような平和な国になってほしいものです。
ブーツ
長ズボン マフラー 上着 みかん シマホン(マテ茶) |
ぞうり
短パン 袖無しシャツ キャップ サトウキビ |
ぞうり
短パン 袖無しシャツ ビール |
スニーカー
長ズボン 半袖シャツ 縁なし帽子 ピーナッツ |
ただ、よく考えてみるとサッカーファンの格好というよりも、その地域の人達の格好からして違うんですよね。サン・パウロやポルト・アレグレで上半身裸の人や裸足の人なんて滅多にいませんが、アマゾンでは上半身裸の人は多いし、靴を履いている人なんて滅多に見かけませんから。みんなぞうりです。ヘシーフェはまだ行ったことないんですが、たぶんアマゾンの人々と同じような格好をしているんでしょうね。その大きな原因は何と言っても気候の違いでしょう。南の方では雪が降っているのに北の方では35度もある国ですから。
では、日本人の服装で地域的な違いってありますかね。どこに行っても同じような格好をしてますよね。これって最近だけのことなんでしょうか?江戸時代やもっと昔は地域によって格好が違ったのかなぁ?
そう考えてみるとブラジルは大きい国なんですね。
8月11日(金)
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こんな記事が多いんですが、今日はヘンなのが混じってました。
8月12日(土)
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です。コロンビアの誘拐事件なら分かりますが、なんで森さんのゴルフとラテンアメリカが関係あるわけ?とか思ってしまいます。でさっそく覗いてみると
2000年8月12日(土) 19時36分
<森首相>神奈川県箱根町で就任後初のゴルフ(毎日新聞) 10日から5日間の日程で夏休みに入っている森首相は12日、静養先の神奈川県箱根町で、中川秀直、安倍晋三正副官房長官、牛尾治朗ウシオ電機会長と一緒に、首相就任後初のゴルフを楽しんだ。青のポロシャツに黒のパナマ帽姿でコースに出てきた首相はご機嫌で、18ホールを目標の99切る96のスコアでホールアウト。 [毎日新聞 8月12日] |
ぜんぜんラテンアメリカに関係ないやんか!!
いや、待てよ。「パナマ帽」が怪しいな…
別に森さんが着ているゴルフウェアなんてわざわざ書かなくてもいいのに細かく書いてあるのは不自然ですね。ここには毎日新聞の記者の誰かに宛てたメッセージ、いや、この記事のネタとなった森さんが誰かに宛てた暗黙のメッセージがあるに違いない。
そう思ってパナマについて調べてみるといろいろあります。何と言っても大きいニュースはパナマ運河返還です。去年12月のパナマ運河の返還以来、テロリストによる運河ジャックなどが予想され、実際コロンビアのテロリストによる越境襲撃の話も聞きます。
そして日本とパナマの深い関係。パナマ運河を通る船の70%がアジア向けの船で、そのうちの多くが日本向け。つまりパナマは日本の生命線なのです。石油産出国の中東や、核燃料再処理施設のあるヨーロッパと日本を結ぶためにはパナマ運河の安定が絶対条件です。
この二つから考えると、コロンビアのテロリストがパナマ運河の日本の船舶に対して何らかの作戦を計画しているとしか考えられません。テロリストが世界で真っ先に狙うのはテロ対策に甘い日本船舶でしょうから。
しかし、これとパナマ帽がどんな因果関係を持っているんでしょうか?ここで道はぷっつりと切れます…ここまで真相に近づいたのにあと一歩足りない…
ここで我が取材班はある信頼すべき筋から衝撃の事実を発見しました。それは「世界最高のスナイパーゴルゴ13のパナマ侵入」です。あのゴルゴがついに動き出したのです。そうか、これで全てつながりました。あのパナマ帽は依頼主からゴルゴへのゴーサインだったのです。つまり日本船舶を狙ったテロリストグループの抹殺です。もし選挙前にゴルゴが作戦を遂行し、万が一その背後に森総理の依頼があったことが発覚してしまったら「殺人を指示した」ということになり、選挙戦に致命的なダメージを与えます。また、総選挙後の党内人事の段階で発覚してしまうと他の派閥につけ込まれる隙を与えてしまいます。そこで、選挙も終わり、人事も一段落着いたところでゴルゴにゴーサインを送ったんでしょう。つまり「ゴルフができるぐらい身辺が落ち着いてきた」=「政権も安定したので狙撃可能」ということです。
普段見落としてしまいそうな事件も、いろいろと情報をつなぎ合わせると大きな真実が見えて来るんですね。
その人がインタビューにポル語で答えていたんですが、やはり一世ということでブラジル人が話すポル語とはちょっと違います。でも不思議と聞きやすいんですよね。で、思い出したのがドイツ人の英語。旅先でいろいろな人にあうと必然的に共通語は英語になっちゃいますが、欧米系の中ではドイツ人の英語が日本人の僕には一番聞きやすかった記憶があります。
オランダ語もドイツ語に近いので、両方をひとつにして考えるとドイツ語オランダ語話者が話す外国語って日本人には聞きやすいんでしょうか?もしそうだとするとなぜでしょう。日本語とそれらの言語に発音上の共通点があるんでしょうか。
ついでに英語の話ですが、英語教育の世界では毛嫌いされているらしい「ジャパニーズ・イングリッシュ」ですが、アジアでは圧倒的に喜ばれますよね。ヴェトナムに行ったときの話ですが、僕はアメリカ人と一緒のツアーにいて、ガイドとは英語でコミュニケーションをとっていたんですが、そのガイドはアメリカ人の英語がさっぱり分かりません。で、僕のジャパニーズ・イングリッシュは分かるようでしきりに「日本人のあんたの英語が一番うまい」を連発していました。言語の正統性は別として、現地と通用するということを考えるとあのときは僕のジャパニーズ・イングリッシュが一番でした。
この他インドでもジャパニーズ・イングリッシュの方がよく通じましたね。ここ南米でもたま〜に英語を話している人を見かけるとジャパニーズ・イングリッシュに似たような発音をしていて、ジャパニーズ・イングリッシュはここでも有効みたいです。
そう考えてみるとアジアや南米でコミュニケーションをとるための英語だったらジャパニーズ・イングリッシュの方がいいんじゃないでしょうか?
同じような現象ですが、最近アジアでは(日本の除く)、欧米人の英語教師が減ってきてインド人の英語教師が増えているみたいですね。大きな原因の一つは人件費の安さだそうですが、もう一つの原因はインド人の英語の方がアジア人には聞きやすいんだそうです。こういった面でもアジアン・イングリッシュは将来有望ですね。
また、チリではオリンピック代表のブラジル×チリの試合も行われていましたが、こちらは5×3で完勝。日本と同じで正代表のほうはふがいないものの、若手は頑張ってますね。こんなブラジル相手に日本がどう戦うか楽しみです。試合は9月20日。
さてさて、テレビのニュースを見ていると、どこかで救助訓練をやってました。災害が発生してけが人をヘリで救出するという訓練で、日本でも春や秋の火災予防週間なんかによくやっているやつです。でも日本の訓練でけが人役になる人は「あんたいかにも市役所の庶務課の人でしょう。しかも隅のほうで暇そうにしてるでしょう。」って言いたくなるような人で、テレビに映ったりするときは「今、仕事としてけが人役やってます!つまり公務中なの!」的な生真面目な顔をしています。
やはり地球の裏側、何事も反対なお国柄のブラジル。けが人役も違いました。
だって本当のけが人以上に泣きわめいているんだもん。
テレビカメラがやって来たときには「チャンス到来!」とばかり、迫真の演技でけが人を演じてました。大きな口をあけて騒ぐわ、身をよじって苦しむわ、よくここまでやりますよね。でもホントのけが人はそんなにわめかないんじゃないの?
これに限らず、街頭インタビューなんかを見てもブラジル人は落ち着いてますというか役者のように饒舌に話しますよね。日本人が街角でカメラとマイクを向けられたらとっさのことにどぎまぎしちゃいますが、ブラジル人と来たら「ず〜っと前からカメラが向けれるのを今か今かと待ってました!」みたいに上手に受け答えしますね。
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と書いてありましたが、子供を持ち出すところが絶妙です。なぜかこの宣伝文を読んで、子供の運動会でビデオカメラの砲列を構えるパパの群を思い出してしまいました。これからは将来のアドレスのことを考えながら命名しないといけませんね。
この他リンク集を見ると、この他にも名前を使ったドメインサービスがたくさんあるみたいですね。格安メーリングリストで有名なホプムンのhttp://www.jname.com/あたりがこの世界では有名のようです。まだまだ知らないことが多いインターネットです。
会場につくと日本人を中心にすでに100人ほどの人が集まっています。さっそく
「先生、選挙権もないのに来ましたね。さてはお昼ご飯が目当てでしょう。」
「そういう○○さんも日本国籍だから選挙権ないんでしょ!」
「いやいやまあ私らはサクラみたいなもんだから。でもこの会場にいる人のなかで選挙権持ってない人、結構たくさんいるよ。」
と軽いジャブ。実際、戦後移民や幼少の頃、親に連れられて来た人達は、日本国籍を捨てて帰化しないかぎり選挙権がありません。
やがて予定の時間より30分ぐらい遅れて会は始まりました。まずは会場となっている本願寺の住職さんから激励の挨拶。これは型どおりの挨拶でしたが、注目はその次に挨拶をした常任総代の人のお話。まずは立候補にたいするお祝いの言葉を述べた後、延々と過去の日系市議会議員が日系社会のために尽くしてくれたことを述べていきます。しかも「○○さんは市から土地を譲り受けて、お寺の運動場を作った。」とか「××さんは台所修復のための土地と資金を市からもらってきた。」と「してくれた」系の話のオンパレード。
日本でも地方の市議会議員選挙なんかがこれと同じだという話は聞きましたが、ここまで露骨な利益導入選挙話を聞くのはこれが始めてで、「これが噂の…」と思ってしまいました。その後も、会長や会長と一緒に市長候補として立候補する人の「私はこれまで日系コロニアのために○○をやってきました」等の話をたくさん聞くことができました。
肝心の奥さんは「女性ももっと社会進出するべきだ」あたりの話を少ししただけで終わり、そのまま昼食会になっちゃいました。その後はいつもの日本人会のフェスタと同じでシュハスコ食べたり雑談したりで時間が過ぎていきましたが、最後には「当選の暁には日本語学校の補修とかお願いしますね。」と言ってしまいました。がんばってね。
しかしこれはブラジルだけのようで、お隣チリのコンサートでは違ったみたいです。例年チリのサンチャゴでラテン・アメリカの有名歌手を集めて大コンサートをするんですが、ここにブラジルを代表するエンターテイナーのXuxaが出たときのことです。Xuxaはもともと歌が苦手で、コンサートに出る前から「私は歌詞を憶えるのが苦手で歌も下手だから、口パクでやります。」なんて言ってましたが、それで怒っちゃったのがチリのファン。Xuxaが歌っている最中は大ブーイングで、果ては次に出てくる歌手の名前の大コールまで始めちゃったみたい。さしものXuxaもこれには大ショックを受けたようでステージ上でボロボロと泣き出しちゃいました。
このことについてはブラジルの週刊誌で取り上げられて、雑誌によっては「頑張れXuxa」なんて書いてあるのもありましたが、僕は言いたい「甘ったれるんじゃねえ」
Eメールといえばインターネット。これは新聞で見た記事ですが、このたびブラジル政府は国民納税番号(CPF)の洗い直しをしているそうです。これは納税者一人一人に割り振られているんですが、1億7千万人程の人口なのに納税人口は1億2千万人となっていて、子供の数を考えると明らかに大すぎです。で、重複やなにかを探すみたいです。その際、ここ数年納税報告がない人のCPF番号を一時停止するので各自しかるべく申告するようにというお達しが出ました。その確認もホームページでできるとのことです( http://www.receita.fazenda.gov.br/ )。国が大きくて統制がとれないせいでしょうか、役所や銀行などは積極的にインターネットを導入しているみたいです。確定申告もインターネット経由でできるし、インターネットにつながっていない人のためには確定申告の書式が入ったフロッピーディスクを配布しているそうです。また、次回の地方選からコンピューター投票が行われるそうです。市役所の戸籍登録にコンピューターをやっと導入しつつある日本とはだいぶん違いますね。
インターネット先進国のアメリカも大きな国土を抱えているし、インターネットというのは国土が大きい国に適しているんでしょうか。また、アメリカは国土が大きいので地上波でテレビ電波を飛ばすと効率が悪く、そのためケーブルテレビが発達したそうですね。今ではその役割を衛星放送が担っていますが、やはりブラジルも衛星放送が急速に普及しています。その他、朝日や読売のような全国紙がないのや、鉄道がほとんど役に立っていなくて輸送の主力を自動車が担っているところもアメリカに似ていますね。
ところで僕のCPFですが、さっそく上記サイトで確かめたところ、傷は付いていなくてヨカッタ、ヨカッタ。(しかし番号を入力するとちゃんと名前が出てくるところに感心しました。当たり前といえば当たり前ですが)
ちなみにこのCPF番号がないとお金を借りたり小切手を使ったりといった大人の経済活動に支障をきたすので傷が付かないように気をつけないといけません。
まだまだ帰ったばかりで旅の余韻にひたっているところですが、今回の旅は前半と後半でだいぶん印象が違いました。前半は主にヒオ・グランジ・ド・スウのグラマードを中心に観光地を巡る旅で、後半はあちこちに散らばっている友人との邂逅の旅でした。
帰ってきた今、印象に残っているのは後半です。なかにはブラジルに来た去年の4月以来の再会もありましたが、みんな一年以上も複雑な日系社会にもまれて「かっこいい人」になってました。こちらに来たときに抱いていた大きな夢のほとんどは単なる誤解であったことが分かり、一度は道を見失いそうになりながらもここまで頑張ってきたんですから。
そして彼らを取りまく人々との出会い。そのほとんどが現地の日系人ですが、彼らと日本語教育や日系社会の将来について話していると今までリンスの生活では気づかなかったようなことが見えてきます。リンスを含めたサン・パウロのノロエステ地方はなんだかんだといっても日系人人口が多く、日本的なものも多く残っていますが、サン・パウロから遠く離れ日系人人口も少ない町の日系人会では消えゆく日本をいかに残していくかに腐心しています。そういった文協の取り組みと我が町の取り組みでは正反対なことも多いんですが、どちらが正しいとも言えません。結局答えは出ないままに疑問だけが増えていきます。
人に話を聞けば聞くほど疑問が増え、分からないことだらけになります。ブラジル赴任前の方がよっぽど「ブラジルが分かった」と思っていたことでしょう。「日本とは何か?」に対する答えがないのと同様に「日系コロニアとは何か?」の答えもないのかもしれません。でも「答えがない」ということが分かっただけでもブラジルに来た甲斐があったと言うものでしょうか。