2003/4/3
郵便受けに選挙広報が入っていた。
4/13は東京都知事選挙。立候補者の全員の公約までわかって、コンパクトだけど便利なブツだ。
実は私は選挙に行ったことがない。
でも、今度こそは行かないと!
だって……だって……ドクター・中松が立候補してるんですよ、お嬢さんっ!
んでもって、ドクター・中松の主張がこりゃまたすごい。
戦争が始まったから、私は立候補しました
おおっ。
・アメリカの国会で日本人として初の表彰を受けた。
・ブッシュ大統領よりの親書を受ける。
・アメリカ科学学会で歴史上の5大科学者に選ばれ、1945年以降(近代)で世界一の科学者に選ばれる。
・アメリカ15の都市の名誉市民と「ドクター・中松デー」が制定さる。
なるほど。
だから都民の意向をアメリカにダイレクトに伝えうる唯一の立候補者です。
すごい三段論法だ。
(1)アメリカでリスペクトされている → (2)アメリカは戦争している → (3)戦争に発言力がある
やばいやばい。私も一瞬うっかり鵜のみにしそうになりました(笑)。
しかも、
今年は私がフロッピーディスクを発明してから50年目、そして灯油ポンプを発明してから60年目になります。私はフロッピーディスクで世界を変えました。東京も私が変えます。
ですぜ?
以下、ドクター・中松がどうやって東京を変えようとしているかご紹介しよう。
・戦争によるガソリンの値上げ
石油に代る新しいエネルギーの発明で一挙に対処します。
・都の財政再建
発明により新産業をおこし、都の税収を増やし財政を再建します。
・高齢者救済
ドクター中松の発明した「リボディ」によって高齢者が若者のような健康体となり、高齢でも働けるようにします。
なによりすごいのは、「北朝鮮の脅威からの防衛」に対するドクター・中松の政見である。
ドクター・中松発明によるDND(ドクター・中松・ディフェンス)でテポドンが東京到達前にその脅威を取り除きます。
ドクター・中松、無敵!
これらすべてを実現するとなると、まさにドクター・中松は現代に現われたレオナルド・ダヴィンチ、全能の天才だろう。
でも、これらすべてを実現するなら、ドクターには知事などという煩雑な仕事に忙殺されずに、発明だけに専念して欲しい、というのが私の願いだ(笑)。
だから今回は選挙に行かなきゃ。行きもしないで文句言ってるのはカッコ悪いもんね。